今こちらは、bærturの季節。
「bær」は「ベリー」、
「tur」は、ちょっとした「外出」から「山登り」まで使われる言葉。
私が思うに、「bærtur」とは、
「バケツを持って出かけるハイキングで、
収穫の量に関わらず、楽しんでくるもの」。
毎年、同じ場所で同じように採れるとは限らない。
摘むことだけを当てにしない、ということですね。
今年は、野生のベリーが豊作で、
念願の2種にもお目にかかれました。
●「bærtur」にもルールがある!
一つは、molte(クラウドベリー・ホロムイイチゴ)
molteは、
南極に初到達したロアールアムンセンも保持した程、
ビタミンCたっぷり。
でも、摘み方が悪いと、数年は花をつけなくなるのです。
萼(がく)を残して、実だけ摘む。
未熟な時は
萼と実が固くくっついているので、摘まない。
これは常識だそうです。
最初のmolteturでは、まだ熟しておらず、
摘まずに帰ってきました。
摘めなくても、こんなにたくさんのmolteに出逢えて、幸せ~!
次に完熟の頃を見計らっていくと、
実が一つもない。
萼も残っていない。
常識が常識として伝わっていないのか。
この現実は、かなりショックでした。
bærturにも ルールがあるのです!
正しく摘めば、こうして萼がきれいに残るはず。
それでも、人が行きにくいところを狙い散策。
これが楽しいのです。
molteがお目当てでも、ブルーベリーもしっかり摘んでます。
●だんだん見えてくるベーリーの不思議
もう一つは、Tyttebær(コケモモ)。
ベリーというのは不思議で、
歩いていると、たくさん実をつけていても見えません。
ところが、
「あ、ある」としゃがんで、摘んでいるうちに、
だんだん見えてくる。
こっちもあっちもと、目移りさえする。
そこで、
じっくり腰を落ち着けて摘むのが、得策。
Tyttebærは、その典型でした。
可愛らしい色でちらり、と惹きつける。
でも、ほとんどの実は葉の下についているのです。
どれだけ、隠れているか・・・見えますか?
今回は、ラッキーなことに
実が大きくて、熟れていた。
それも、いーっぱい!!
車で片道1時間40分走った甲斐がありました!
食べてみると、
小っちゃな芯なしリンゴに少し苦みがついたよう。
こんなに美味しかったんだ!
市販のは、熟す前に取ってるからでしょう。
全く味が違います。
それにしても、3時間で2人で摘んだのが3㎏。
市販になると、高いはずだわ。
Tyttebærのジャムは、肉料理を引きたててくれます。
ちょうど今は、羊肉も旬で、
新鮮なラム肉が安く出てきました。
今年は、もう少しノルウェー料理を作れるようになろう!
また紹介していきますね。
来年も来よう!バーベキュウも持って!ですって。