トロムソでは、先週から山の端に太陽が沈むようになりました。
そして、毎年この頃の木曜・金曜・土曜日3日間に
“Bukta Festival”というロックンロールのイベントが屋外で行われます。
相方さんが好きなので、私も3年連続来ていますが、
毎年びっくりする人数です。
私はロックンロールなんてろくに知らないのですが、
乗って踊るとカラッとするから不思議!
私の「面白い」をいくつか紹介いたしましょう。
1. ロックンロール好きが始めて続けている!
2004年にロックンロール好きが始めたそうです。
新人から有名人まで国もミュージシャンもいろいろで、
ステージは大・中・小と3つ。
今年は3日間で34のコンサートが公演されました。
椅子も指定席もないので、
一番前で陣取ることもできれば、
3つのステージを自由に渡ることもできます。
私は去年、
Dweezil Zappa, Iggy Popに一番前でガンガンのっちゃいました。
ちなみに周りの人は発狂せんばかり!
かなりの人気スターだったようです。
行政絡みでなく、利益追求でなく、
ここまで大きいのを毎年続けていることがすごい!
2. 子ども連れOK!の時間は、無料!
基本子どもは入れません。
でも、土曜日の12時から2時半までは、子連れOK!
しかも誰でも無料!
この時間帯は、ベビーカーや子連れ家族でいっぱいになります。
だからと言って、子供向けのステージがあるわけではありません。
パパ、ママが楽しめる本物ロックです。
ただ、子どもの耳に配慮してか、ノリノリロックより静か目です。
そして、子どもたちには、
バーベキューが無料で振舞われるんですねえ。
参加費は、こういう時間も含む運営に使われるわけです。
ちなみにチケット代は、
3日間パスポート・・・1810NOK(約25000円)
1日チケット・・・800NOK(約11000円)
3.ビールもワインも飲めて、食べれる!
ステージだけでなく、屋台も出ます。
屋台と言ってもレストランが出しているお店もあるし、
ビールもワインもあります。
ノルウェー人って、お酒に強いのでしょうか?
酔っぱらって絡んでくる人はいません。
それにしても、なんでこんなに安心しておれるのでしょう?
4.かばんの中も?セキュリティーチェックあり
入場の際には、チケットと引き換えにもらったリストバンドをつけます。
そして、カバンの中までチェックされるんです。
初めての時は驚きましたが、
このご時世、こうして安心が確保されているんですねえ。
3年目にして、これは必需だと思うようになりました。
5.雨天を恐れず、会場は外!
この会場が何とも気持ちがいいのです。
海を背景に、木漏れ日と共に海風が爽やかにそよぎます。
雨が降って来た時、
雨宿りをしようと木の下に走っているのは、私くらいでした。
皆少々の雨には平気でいるか、
ジャケットの帽子をかぶるだけ。
もともとトロムソの街では、
ノルウェー人が傘をさすのを見たことがありませんし。
この会場設定はいかにもノルウェー人らしい!
6.近所の人も許してくれる
最後のステージが終わるのは、夜中の12時ごろ。
だいたい最後ほど盛り上がり、もちろん、音量はかなりのもの。
それでも許してくれるんですねえ、近所の人たちは。
その大らかさに感心します。
むしろ、ただで聞けると喜んでいるかも???
ヨットやカヤックは必ず集まってきますけどね。
7. あれ?コンサート聞かなくていいの?
お金払う限りは、ステージにかぶりつくもの!
なんて思うのは私だけでしょうか?
ここでは皆がコンサートを熱狂的に聴いているわけではないのです。
もちろんそういう人たちもいます。
でも、海岸で座って、景色を眺めていたり、
おしゃべりに夢中になっている人もたくさんいるのです。
一人岩の上で佇んでいる人もいます。
まるで生演奏をBGMで聞ける自由な屋外パブに来ているようです。
そして、
ゆーっくりと落ち行く夕陽を惜しむが如くうっとりと眺める。
そんな彼らの姿に私もゆったりとおれるのだと思います。
このBukta Fastivalは有名になり、
これに参加したくてトロムソに旅行に来る人もいるのだとか。
ロックンロール好きはもちろん、そうでなくても、
トロムソに旅行に来て
こういうイベントに参加するというのは、どうでしょうか?
ノルウェーの雰囲気
大いに味わえますよ~!
※ チケットはネットから買えます https://bukta.no/