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すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

トロムソ国際映画祭 ノルウェー語字幕でオープニング

2023-01-26 | ノルウェーの生活
今週は、日本も大雪だと聞きました。
皆さんの所では、いかがですか?

こちらも雪が降り始め、
太陽が戻ってきているというのに、
まだ輝く太陽にお目にかかっていません。



さて、この時期、
トロムソでは毎年
TIFF(トロムソ国際映画祭)があります。
※TIFFに関する過去の投稿
 ボランティアに興味のある方は、こちら

コロナ以来、初めてデジタルなし、
「映画館のみ」に復活しました。
(1月16日~1月22日)

今日は、私が見た中から、3本、
ご紹介したいと思います。

「カラオケ パラダイス」
             (フィンランド)
日本発カラオケが、
海外でこんな展開をしているとは!

トロムソにはないけど
フィンランドでは、ちらほら見かけた
「KARAOKE」の文字。

会場は、カラオケルームでなく、
パブがメイン。

乳児の我が子を亡くした母、
パーキンソン病で体の機能が落ちていく女性、
極度の緊張体質で閉じこもりがちな男性、
妻に出て行かれ自信喪失の男性、
カラオケの機械を積んで車で走り回る女性。

カラオケを通して
彼らの心理、人生の変化を
追いかけるドキュメンタリー。
笑いあり涙あり。

映画鑑賞後、来場していた監督から、
収録後の彼らの「今」まで聞けて、
さらに拍手喝采。

日本とフィンランド、
ノルウェーの違いも感じた一本。

「La elva leve (川を生かせ)」
                  (ノルウェー)

北欧には、
「サーミ」という人たちがいて、
サーミ語がある。

1968~1982年、
サーミの人たちの死活を巡って、
政府が打ち出した「川をダムにする企画」に
反対し続けた史実に基づく話。

教師になった主人公は、
サーミ語を使わず、
サーミであることを隠していた。
が、次第に職場でも開示し、
この反対運動に本気で取り組むようになる。
彼らは決して武器、暴力は使わない。

この映画は、TTIF初日、
四会場で一斉に公開された。
それも、英語字幕でなく、
ノルウェー語字幕で。
国際映画祭なので、
英語字幕が通常なのですが。

まずは、ノルウェー人に知ってもらいたい。
「国際」とは、自国を思う心があってこそ。

どの国にもある重要な差別問題。
言葉を超えて、魂に訴えるものが必ずある。

そんなTIFFの熱い信念が覗える。
鑑賞者の投票では、見事1位獲得。

「Living」
          (イングランド)

黒澤明監督の作品を
カズオ・イシグロの脚本、
「生きる」の英国版。

英語の映画には、
字幕がつかない。
つまり、私には難しすぎる・・・!

と、私には残念過ぎた作品。

日本では、今年3月公開とか。
なので、詳細は控えます( ^^) 

ただ、

日本に帰ったら「黒澤版」と
「イシグロ版(日本語字幕つき)」の両方が見たい!

うん、帰る楽しみが増えた!

ちなみに、日本の映画は、
「LOVE LIFE」「ノイズ」
「となりのトトロ(子供向けに屋外で無料)」
でした。

こちらをぜひご覧ください。
映画の一部を見ることができます!
https://www.tiff.no/program-2023

皆さんには、慣れない雪。
体を温かく、
足元に気をつけくださいね。



膝でハート(Julehjerte)が、ゆーらゆら

2021-11-22 | ノルウェーの生活
脚のことでは、温かく見守っていただきまして、
ありがとうございます。

ずっと家にいるなんて、
どんだけストレスたまるかと思いましたが、
意外にも、おうち時間を楽しんでおります。
(コロナに鍛えられたか?)

むしろ今、毎日毎日、
少しずつ膝がよくなっていくことに
感動しています。

60でも、まだまだ自然治癒力健在なんだなあ、と。

(まだ痛みはあるし、
 今年EDELに戻るのは、
無理だろう
 と言われていますが。)

「膝を温めてね」。

こちらでは誰も言わないことを、
日本の友人は言ってくれます。

「冷えたんだよ。
 膝を温めてあげるといいよ」。

家の中は暖かいけど、
外は雪、さらに凍っている。
お風呂もないしなあ。

そこで、足湯もどきをしています。

そして、もう一つ。

膝ウォーマーを作ってみました。



相方さんのウールのソックスを切って、
かぎ針で編み止めただけ。

これを使うようになって、
また、よくなってきたようです。

温めると、治癒力が促されるのでしょう。
東洋的方法の良さですね。

● 毛糸屋さんへ買い物に

そう言えば、ここに来た頃、
雪道で滑っては膝をつき、
3本もズボンに穴が開いたのでした。

私には、
膝を守るものが要ったんだ!

杖なしで立っていることができるようになってきたので、
週末、ショッピングセンターの
毛糸屋さんへ行ってみました。



トロムソの毛糸屋さんは、文句なしに充実しています。


正面の下は、ボタン。

時間をかけて、歩いて回れないので、
店員さんのところに直行。

このウォーマーを見せて、尋ねる。

「こういうのを編みたいの。
 だけど、ズボンの上からはめる、
 膝を温めて守るもの。
 どの毛糸がいいかしら?」 

「これなら、温かくて強いわよ」。 
と連れて行ってくれる。
さすが早い! 

色も即決して、針も購入。


これは、ノルウェー製。
ノルウェーの毛糸は、質がいい、という話です。

● ハートが揺れると、気もあがる!

しかし、この買い物だけで、クッタクタ。
(そろそろトレーニングも始めよう)。

相方さんとレストランへ行くと、
女の子が、私の膝を見て、何か言ってる。

私はニコッと、ウォーマーを見せる。
女の子は笑顔で、頷いてくれる。

実は、このハート、
julehjerte(ユーレヤッテ・クリスマスハート)といって、
クリスマスの飾りなんです。
お義母さんが編んだのを使ったのでした。

お義母さんに見せたら、
あきれて、大笑い。

ゆっくり足を出すたび、
ハートが ゆーらゆら。
私のハートも ルーンルン。

歩けるって、本当にありがたいことでした。




さあ、昨日からトロムソは、極夜、
太陽が見えない季節に入りました。

日本も寒くなる季節、
皆さんも体にお気をつけくださいね。



うちのキッチンから見えるノルウェー事情

2021-11-16 | ノルウェーの生活
北欧のノルウェーのキッチンって、
どんなんだろう? 

ここに来た頃、友達や家族の家を訪ねては、
雑誌に出てきそうなお洒落なキッチンに
驚いたものです。

でも、今日は、そういうお話ではありません。
ごめんなさい!

お洒落でも何でもないうちの
キッチンから見える
ノルウェー事情のお話です。
少しですが。



ご覧の通り、外はもう雪。
新鮮野菜とは、無縁です。

それでも、「摘みたて」を味わえる
バジルとパセリのポット。
セールで
2つ合わせて26kr。



ハーブ類の土付きポットは、
野菜と並んでいつも売られています。
(夏は株分けして増やせます)

このポットカバーは、
牛乳パックを切っただけ。
可愛いでしょ?
もうすぐ、この牛さん柄が、
クリスマスバージョンになりますよ。

この会社の牛乳は、
毎日品質検査済みのオーガニックで、
1リットルパック17kr。

酪農国ならではの質と安さです。

左は、ジューサー。

夏、庭のレタスを使ったジュースを飲むと
私のお腹の調子がよく、
冬も、
野菜と果物のジュース
一日を始めています。

この
ジューサー、
熱々のスープでも平気、
洗うのも簡単、優れもの。
これが
ノルウェー製だったのでびっくり(失礼!)
家電売り場は、外国製が多いものですから。

右のコーヒーメーカー(ドイツ製)。
コロナ以来、相方さんが自宅勤務になって、
これまた毎日活躍。

ちなみに、
一人当たりのコーヒーの消費量、
世界一位
は、どこか知ってます?

ノルウェーなんですよ。
(これまでフィンランドに次いで2位だったのに!)



この銅製、コーヒーの香も味も変わりにくく、なかなかいい。




オーブンがあるのは、普通。
鉄板も大きいので、大きな手袋も普通です。

壁にかかっているのは、
serveringsbrettholder(盆ホルダー?)
これが、とっても便利!

ベルトの
刺繍が伝統的ですが、
売られているのを見たことがないなあ・・・。
作るものなのかもしれませんねえ。
ちなみに、これは、義母製。

ハートぶら下げて
ガチャガチャいっぱい入ってる、これ。

これが収納されていた引き出しを
調味料入れにしたので、
こんなことに・・・。
入れたのは、ただの花用ポット。

しかし、想像以上に便利。
使わないものは、処分するはずが、
「どの道具も全て使っている」
という意外な事実・・・。

日本の菜箸、お玉、網杓子は
相方さんにも、重宝な必需品になっているし。

その調味料の引き出しは・・・



こんなにたくさん要る?

日本の自分のキッチンでは、
塩、コショウ、醤油しか
置いていなかった私には???

日本食は、素材の味を引き出す料理。

しかし、よその国では、
臭いを消す、味を増幅させる料理が主流。
でも、
化学調味料とは無縁

ソースが決め手のノルウェー料理も
スパイスで多様になりつつあるようです。

我が家の味付けは相方さんにお任せ。
まあ、これで全部見れるようになったから、
少しくらい覚えよっかなあ。



最後に冷蔵庫。
小さいでしょ。
冷蔵のみ、冷凍庫がないんです。
(かなり古いのですが)

冷凍庫付きの冷蔵庫を持っていたとしても、
大きな
冷凍庫も別にあるのが、普通なのです。
うちも一階の食品室にあります、2つも!

寒冷地に必要だったのは、
食料を一度に仕入れて保存すること。
その習慣が今も健在。

お蔭で、コロナ期にも
食料に困りませんでした。

しかし・・・
他の国と連携がとれなかったら、
ここでの生活は無理だなあ。

そういう地域が他にも沢山あるでしょう。

競争でなく、
自分の国だけでもなく、
「補い合う経済」
世界で展開してほしい。


家籠り中、キッチンから湧いた夢想でした。

魔女の贈り物?思いがけない、おでかけ週末!

2021-11-08 | ノルウェーの生活
Edelのゴミ箱から持ち帰るほど
気になっていたこの魔女さん


やっと手を加えることができました。



やっぱり、女は身だしなみですね。(はい!)
ステラさん、優しい魔女だったのよね、本当は。

すると! この日から急に
私の足がよくなってきたんです。
いや、本当ですよ。

お蔭で、この週末には、
一か月ぶりに 外出できました。

まずは、Ersfjord(エルシュフィヨルド)までドライブ。
(車で40分くらい)

ここには、
入り口が駐車場から近くて、
景色もよくて、可愛いグッズも置いている
お気に入りのカフェがあるのです。


うちの近くの農園でさえ懐かしい!



うちから見えるBlåmannが、海に映ってる!

これで、午後2時半。
極夜まであと12日ほどしかない!


着いた、着いた、Ersfjord!

カフェ"Bryggejentene" に入ると、異次元!


そうだ、もうJULの準備しなくては!と思いだす。




窓が、まるで額縁のよう。


ここのキャロットケーキ、クルミがサクッとして、美味しい!

やっぱり、くつろぐわあ~!

そして、日曜日には、
降ってわいたお手伝い、
ローカルコーラスグループのコンサートの受付。

「座っているだけで、できるから」
と友人の配慮でした。

相方さんと二人でできたので、
本当に座っているだけ。
ありがたや~。



去年から延期になっていたコンサート。
全曲、Ragnarさん(トロムソ在住の作曲家)の作品からで、
Ragnarさんご自身も出演。


受付の横で、サインをするRagnarさん。
今年出したCDに、LPまで!
もうコロナの歌もできてました。

まあ、皆が楽しんで歌っているのが伝ってきて、
観客も楽しそう。
こういう雰囲気を味わえるのが、生ならばこそ。

※ 実は、トロムソでは、コロナの感染者が増えています。
 ところが、若者はあまりおらず、
 皆ワクチンを打っているという想定だからか、
 「コーラス」にあり得そうな
 特別なコロナ対策は見受けられない。
 今日何も連絡がないところを見ると、
 今のところ、感染はないようです。

そうそう、新入りのステラさんは、
もともとうちにいたマウラさんと
意気投合したみたい。

ちなみに、彼女たちの得意の魔法は、
眠っている間にかける
「トラブル解決法ひらめき~!の術」。

皆さんの所にも
きっと行ってくれると思いますよ~!


ステラさんとマウラさん(命名 by ハルコ)

旅行者にも勧めたいトロムソバーデで回復

2021-06-02 | ノルウェーの生活

「今週は、試練やわあ」
と覚悟していた今週が、

始まりました。

EDELの頼りの同僚が事故で脳震盪を起こし、
10日休む(今のところ)ことになったのです。
それで突然、私が毎日出勤することになった、という・・・。

また、今週水曜には、
相方さんの両親の、
サービス付きマンションへの引っ越しもある。
週末は、引っ越しの準備、
また、その合間に庭畑をしていたので、
疲労がたまり、夜は明るいときて、
眠れなくなってきたのです。

「あかん、倒れそう。
これじゃあ、一週間もたない」。

となったのが、昨日のこと。

しかし、昨夜ぐっすり眠れて、
今日は、すっかり回しました。

これは、私の体の味方、
Tromsøbadet(トロムソバーデ)のお蔭なのです。

今日は、
Tromsøbadet(トロムソバーデ)を紹介します。

※ 今回は、写真がありません。
 Tromsøbadet(トロムソバーデ)をクリックして
 お楽しみください。

 

Tromsøbadet(トロムソバーデ)は、
プールであり、お風呂であり、
デートの場であり、友達のたまり場であり、
家族の娯楽の場であり、
ヨガスタジオ(これは、私だけ?)である。
そうだ、サウナもある。

つまり、くつろぎの場所である。

シャンプーもして綺麗に体を洗って、
水着に着替える。

飛び込みプールもあれば、
競泳用のプールもある。
滑り台あり、波が起こる
子どもが遊べるプールもある。
その横には、売店、
テーブル、椅子があり、
水着のまま、飲み食いもできる。
(後で精算される仕組みになっている)

ジャグジー付きの大きな浴槽から、
洞穴の雰囲気の狭い浴槽。
小さな、ただの(冷やしも温めもされていない)
水風呂もある。
これが、列をなすのには、驚く。
(きんきんに冷たいんだから!)

水路を泳いでいくと屋外風呂に出る。
雪でも、吹雪でも、雨の日でも出れる。
湯は、中より一段と温かく、
新鮮な空気は吸えるし、
山も海も見れる。
暗い時季は、星空、
運がいいと、オーロラを仰ぐこともできる。

それにしても、
みなさん、よく喋る。
何をそんなにしゃべることがあるのか、
私は、不思議でたまらない。

こんな中で私は、自由に過ごす。
泳ぐより、「身を任せて脱力」がメイン。

ぷかぷか浮かんだり、
自己流水中ヨガもどきをすると、
体が楽になっていくのがわかる。

喋りまくる方々のことを思えばと、
私は歌いもする。

「いい湯だな、ははん。
  いい湯だな、ははん」。

それでも、だれも何も言わない。
(聞こえてないだけか・・・)
だから、平気、平気と、
気楽に拍車がかかる。

日頃、お風呂に入れない欲求不満を
Tromsøbadet(トロムソバーデ)で
私は、取り返すのである。

ちなみに、私たちは
19;30~21:00で100krという
安い時間帯に行く。

日本だと、どこになるんだろう?

この光景は、なかなか面白い。

今は、コロナで、
開いたり閉まったりする。

しかし、旅行者も入れるようになったら、
ぜひ皆さんにも、お勧めしたい。

こうして、夕べは、ぐっすりと眠れ、
今日も無事、働いて来れました。

どうぞ、皆さんも
疲れをためないようにして下さいね。


「未熟」を味方にして ~うまくいきますように~

2021-05-14 | ノルウェーの生活

この私が、「一人店番」を・・・?

昨年秋から、Edelでの大きな変化。
15分、30分、1時間・・・・4時間、
今年3月には、
「え、今日は一日中?」
と徐々に「一人店番」に慣らされてきました。

ついにこの2週間、
10時から5時まで3日連続
一人勤務をすることになりました。

コロナの危機も乗りきってきたEllenが
親の介護のため、しばらくトロムソを離れ
実家で暮らす選択をしたのです。

どれほど大きな決心だったか。

私も頑張るしかありません。

5月17日ノルウェー憲法記念日を前に、ワイングラスがよく出る。

年半前には想像もしていなかった

店内の掃除、新しい商品を洗う、磨く、
アイロンをかける、展示する。
これはいつも通り。

店内の模様替えは、
Ellenような大胆さにチャレンジ⁈

値つけ。
これはEllenしかできないので、
私が写真を送りEllenが返事をくれてOK.

今回、
カード支払い機にトラブル発生!
これは真っ青!
でも、同僚がすぐ来て解決してくれました。

責任を任された彼女との連絡も
何とかできました。

こんな自分に
正直驚いています。

一年半前には、こんな日が来るなんて、
想像もできなかったのですから。
(お客さんと電話で話すのは未だ無理)

お客さんの笑顔に出逢うためには?

何が、一番の問題か。

お客さんとの会話。

Ellenは、商品の情報提供を
ツボを得てタイミングよくする。
世間話にも花が咲く。

あんなこと、
天地がひっくり返ってもできません。

Ellenがいなくても、
「EDELに来てよかった」と
喜んでいただけるよう、
ノルウェー語に未熟な私に
できることは、なんだろう?

 


「未熟」を味方にしよう。

ノルウェーでは、
ワクチンの高齢者接種が終わり、
年配のお客さんがぐっと増えました。

これは、本当に嬉しいこと。

でも、年配の方の喋るノルウェー語は、
方言はあるし発音も聞き取りにくく、
実は私は避けてきたのです。

だけど、彼らには豊かな経験がある。

そこで、私はチャンスを見て、
彼らから教えてもらえるように
話しかけることにしました。
(これが、容易くないんですが)

「私の父母の結婚記念が、
これと同じグラスだったのよ。
 1950年よ」。

「これには、ひげがあるから、タラよ」。

「これは、縫物するときに指につけるのよ。
 ほら。痛くないでしょ」。

「これは、スープ入れだけど、
 ジャガイモを入れてもいいのよ」。

「これは“Krukke(陶器のツボ)”、
 これは“Klokke(時計)”」
(RとL、UとOの発音が私には難しい!)

これが、krukke

こんな風に話した後は、彼らから笑顔で
「Ha det!(ハーデー:またね)」

と言ってくださいます。

この瞬間が、また嬉しい!!!

信頼してもらえる喜び

Ellenは、この一年半私を見捨てず、
今も私を信頼してくれる。

彼女には感謝しかありません。

どうぞ彼女の留守中、
うまくいきますように。

コロナの収束と言い、
年と共に、祈ることが
増えてくるような気がするなあ。


 ウィンドウに 祈りを込めて

こどものスキー射撃にしびれる。

2021-03-29 | ノルウェーの生活

スキーなんて30年したことなかった私が、
スキー(このスキーはカントリスキー)を始めて
よかったと思うこと。

1. 自分の日頃の歩き方の問題がわかった。
2. 60歳近くても、年に数回でも、  
   それなりに進歩できると知れた。
3. 自粛中のストレス、運動不足解消ができた。
. 若者の姿を目の当りにできた。

今日は、のお話を一つ紹介しようと思います。

2、3月は、スキーシーズン。
テレビでもスキー競技が多く、
ノルウェーは上位を占める。

また、トロムソには、
毎朝整備されるスキーコースがたくさんある。
(うちから徒歩5分にもある。)





この身近なコースが、
公式会場(ジャンプ台、スキー射撃など)にも通じる。

先日は、
子ども、若者のスキー射撃(バイアスロン)大会に出くわした。

日本では、テレビでさえ見たことがなかった種目。
それをする子供たちとは・・・
と興味津々。



日頃の練習の成果を出す日。
スタートを切る子どもの後ろ姿に惹かれ、
私たちもひと滑りして、ゴール横で休憩。


子どもの場合、射撃場所では、大人が玉詰めをする

滑走後、荒立つ息を沈めて射撃し、
最後の滑り。
(5~12.5Km: 年齢によって違う)

来た来た。



ゴール際の表情には「一生懸命」が伝わってくる。

「Hei, ja! Hei, ja!  (がんばれー!がんばれー!)

こんな大声で応援したのも、何年ぶりか・・・。

ゴールすると、倒れ込み、
しばらく起きてこない。
ここまでやるんだ。


黄色のベストは、昨日時点でのトップの印

なに、このかっこいい子たち。
しびれるわあ。

テレビの選手に刺激を受けて、がんばる子たち。
その姿にまたちびちゃんが刺激を受ける。

これが、ここの循環なんだなあ



子どもの力を出し切る姿って、
未来に光が差すようで嬉しい。

いやあ、おばちゃん、元気もろたわ。

ありがとう。
おばちゃんも頑張るわな。

今日から来週の月曜日まで、
Påskeferie、イースターで学校は休み。

私のブログも来週はお休みします。

ちょいとスキーで
「おばちゃんの遠出」をしてみます!

では、皆さん、二週間後にお目にかかりましょう。

 


Pålegg(ポレッグ)で “おうちカフェ!”

2020-11-25 | ノルウェーの生活

ノルウエー語の「Pålegg(ポレッグ)」

って、聞いたことはありますか?

この言葉には、
ノルウェー人の手軽好きでアバウトな面が、
よく出ている気がします。

「翻訳できない世界の言葉」には、
こう紹介されています。

その通り。
少し、補足しますと、

「火を使わず(事前に調理済み)、
すぐにパンにのせて食べれるもの全部」。

ジャム、ハム、チーズ、レバーペースト、
キャビア(魚の卵の燻製)、さばの甘酢漬け、
ゆで卵、生野菜、野菜のピクルスなどなど・・・

これらを全部ひっくるめて、
Pålegg(ポレッグ)言い、
あのボソボソ栄養たっぷりパンにのせます。
ものによっては、
フォーク、ナイフを使って食べるんですよ。
(普通ガブッといく相方さんが、
 この時だけは、上品に見える)

朝食、昼食、お弁当、夜食に、
どこででも、いつでも、誰でも
簡単に食事するのに、
ノルウエー人には欠かせないもの。

保存食が必要な国の知恵でしょうね。

チーズ、ハムの種類が多いのは、
想像していただけるでしょう。

他に、例えば・・・


燻製にしたタラの卵を練ってある。このチューブで長持ちする。
 

タイセイヨウニシンの甘酢漬けときゅうりのピクルス
レバーペーストのメーカーも多い。
野菜あえ。お手軽品で店にたくさん並ぶ。

*  *   * *  * *  * *  *

もうじき極夜、という頃、友だちからの提案。

「太陽が見えなくなる日、うちでカフェしない?」

喜んで行ってみると、
Snitter(スニッテル:切ったパンにpåleggをのせたもの)を

作ってくれてありました。


そっか・・・
ケーキでなくても、この手があったんだわ、
と目から鱗。

極夜が始まる、このタイミング。
ほっとする灯りに包まれて、
お喋りも 笑顔も 弾みます。

これぞ、まさに心温まるおもてなし。


人を呼ぼうと思うと、つい構えてしまうけど、
気軽さが大事。
簡単でいい。

大事なのは、会っておしゃべりすること。


この時間を作ることが、いかに貴重か。

Pålegg(ポレッグ)で おうちカフェ!

とか

Pålegg(ポレッグ)一個持ち寄りカフェ!

ええ感じや~ん。

 


冬の前触れに「今のうち」スイッチが入る

2020-10-19 | ノルウェーの生活

朝一番、はっとする時

朝一番外を見て、「はっとするとき」が、
必ず一年に一度訪れます。

粉砂糖をまんべんなく振りかけたように 
一晩で、山が一変している。

ここで降っていた雨が、
山では雪になっているのです。

それは、秋の終わりの前触れ。

美しさはさておき、以前は、
「もう寒くなるんだ。冬が来るんだ」
と、この不意打ちに身がすくんだものです。

でも、今年は、さすがに4回目、違いました。

「今のうちに、もう一回は山を歩いておきたい。
  自転車でも出かけとかなくっちゃ。
  今のうちに」。

「日が当たって、緩やかで、初めての山」。

「日が当たって、緩やかで、登ったことない山ね」。

そんな山いくらでもある。

気の向いた所に車で向かい、車を降りて登る。
そんな軽いノリです。

女の子一人でも  9月27日 Trehøringenにて


小さな子ども連れでも
 

記憶に 深く、温かく、とどまりますように。

ゆっくり起きて、ゆったり朝食を食べ、
食料を作ってコーヒーをポットに淹れて、
さあ、出発。

この「ゆるゆる感」。
年々増してきた気がするなあ。

ここに慣れてきたからか・・・年のせいか?

瞼を閉じても透ける光
ダイヤモンドをちりばめたような水面
ふかふかと山を覆い尽くす草のぬくもり

ただ陽を受けているだけ。

この心地よさよ。
幸せよ。

記憶に 
深く、温かく、
とどまりますように。


なんとも柔和な表情。バケツには、屋根の上に生えたコケモモの実。



 
そして、今週の土曜日、
朝起きたら、庭が白い!

そう、初雪です。
でも、今年は遅かったんですよ。
 
もう少し、「今のうち」は続きます。

畑は完全に終わり。ミント、また来年ね~!




成長した子ガモも そろそろ旅立つことでしょう

月曜日は、「ブログとパンの日」

2020-10-12 | ノルウェーの生活

ずっしり重くて、ボソボソのパン

私はパンが好きで、
日本では、自分でも焼くし、
おかずパンから、ケーキのような繊細なものまで、
よく買ったものです。

ところが、トロムソって、
パン屋さんも少なければ、種類も少ないし、
日本で売っているパンとは全く違います。

ただし、普通にスーパーで売っているパンの種類は多い!
その主流は、全粒粉や木の実、種がぎっしりで重く、
栄養はたっぷり。

でも、ボソボソなんです。

「月曜日は、ブログとパンの日」

相方さんもお義父さんも、パンを焼きます。

でも、レシピは見ない、計りも使わない。
どーっと6本一度に焼く。

手早くて、大胆!
とにかく、厭わずやるところが、すごい。

パンは、スーパーと男の人に任せよう!

しかし、コロナ期には、
お義父さんも いよいよパンが焼けなくなり、
私は仕事がない。

ということで、時流に乗って、
私もパンを焼いてみることにしました。

歯の弱い私には歯が立たぬほどのカチカチパンが、
最近はしっとりパンになってきました。

いつの間にか、
「月曜日は、ブログとパンの日」
となっています。

ただ今、パンもブログも発酵中!

この材料の量、重さ・・・どうです?

今日のパンの配合を紹介します。(気分で、分量、材料は変わる)


今日うちにあったのは、小麦、ライ麦、スペルト小麦。全粒と粉状タイプ。

Ⓐ白い小麦粉 750g
 全粒小麦粉 375g
 全粒ライ麦 375g
 塩 小さじ3

Ⓑひまわりの種 3種合計約400g
 かぼちゃの種
 リンの種
※前日から水に浸しておく。
※混ぜる前に約40度に温める。

Ⓒ約40℃のぬるま湯に生イースト1/2個を溶かしておく。

ⒶⒷⒸに、生地の状態を見ながら、
 適当にぬるま湯を追加してこねる。(機械が)

結局、私も適当で、お義父さん、相方さんと同類でした!



 


第一発酵後

柔らかく焼くコツは、
・発酵しすぎないようにする。
・焼く前に表面にオイルを塗る。
・最初の10分は、高温(250℃)で。
・焼き上がりに濡れ布巾をかけておくと、外側も柔らかくなる。

●「ボソボソ」にも理由があったんだあ!

先日、自家製パンでサンドウィッチを作って、
山で食べようとして、ハッとしました。

冷たい!

そうか、しっとりしていると、水分が多くて冷たくなりやすい。

しっとりしていないと、冷たくなりにくいんだ。

「ボソボソ」にも
寒冷地の理由があったんだあ!(ほんま・・・?)

お、パンも焼きあがりました!
1本1kgなり。

では、また来週。
皆さん、元気でいましょうね。


焼きたては、バターとカフェオレ。これが私の楽しみ!