寺の名のついたバス停でバスを降りた。画像は2日、鹿児島市平川で撮す。
石寺
参道をたどると、石造りの巨刹が現れた。薩摩では廃仏毀釈が徹底的におこなわれたといわれており、木造りの古刹はおそらく現存しないらしい。
福詣で一寺に二福得てたのし 宵 火
神籤を二回も引いたのだろうか。
撞木
鐘楼に大きな鐘が吊られていた。
撞木の頭日々に新らし照若葉 豊 水
撞木のさきは鉋をかけたばかりのようだった。
鵯
芽吹きはじめた枝に鵯がとまっていた
人のする絶叫なるを鵯もせる 垣瓜人
寺の鵯は座禅を組んでいるように静かだった。
焚火
庫裡では缶焚火をしていた。護摩のように炎が赤かった。
捨てし身や焚火にかざす裏表 茅 舎
焚火に向いたり、背向いたりしているのだと思う。