ターボの薩摩ぶらり日記

歳時記を念頭において

巨刹

2009年02月03日 | 俳句雑考

寺の名のついたバス停でバスを降りた。画像は2日、鹿児島市平川で撮す。

 石寺

参道をたどると、石造りの巨刹が現れた。薩摩では廃仏毀釈が徹底的におこなわれたといわれており、木造りの古刹はおそらく現存しないらしい。

      福詣で一寺に二福得てたのし       宵  火

神籤を二回も引いたのだろうか。

  撞木

鐘楼に大きな鐘が吊られていた。

   撞木の頭日々に新らし照若葉    豊 水

撞木のさきは鉋をかけたばかりのようだった。

 

芽吹きはじめた枝に鵯がとまっていた

   人のする絶叫なるを鵯もせる    垣瓜人

寺の鵯は座禅を組んでいるように静かだった。

 焚火

庫裡では缶焚火をしていた。護摩のように炎が赤かった。

   捨てし身や焚火にかざす裏表     茅 舎

焚火に向いたり、背向いたりしているのだと思う。