磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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KAMOGAWA BOOKLET67  戦後世代の戦争責任

2007年01月16日 | 読書日記など
『KAMOGAWA BOOKLET67
    戦後世代の戦争責任』
      加藤周一・著/かもがわ出版1994年2刷

戦後世代の戦争責任はどこにかかれてあったのでしょうか?
よく分かりませんでした……。



「学徒出陣」とは何だったのかのか書かれてありました。

「転進」というのは、後ろへ進むということだです。
日本軍はいろいろ言葉を発明したそうです。

 夏目漱石、二つの徴兵制のタイプ
【アメリカ・英国型】戦争になったら徴兵する。
【日本・ドイツ型】のべつまくなしに徴兵する。
「学徒出陣」というのは、徴兵の例外にしていた学生への猶予をやめたということ。

良心的徴兵拒否は日本にはないけれど、諸外国にあるという……。下「」引用。

「 アメリカで良心的徴兵拒否が認められているのは、たとえばクウェイカー教徒です。彼らはキリスト教の一派で、絶対平和主義者です。ある青年がクウェイカー教徒であるということがはっきりすれば、徴兵拒否が認められます。−略−福祉活動をしなきやいけないんです。軍隊とは違う方法で、同じ期間、徴兵二年間だったら二年間、福祉のために働かなければいけない。」


軍部の政治介入について書かれてあります……。
一つは海軍大臣、陸軍大臣は現役の軍人でないとダメということで……。
気に入らない内閣なら、大臣を送らない……。すると、その内閣は組閣できないで流れる……。

もう一つは統帥権ですね。統帥権は大きいことです。
このことを理解されないで、当時のことを批判するのは間違っているように、やはりボクも思います。

当時、大衆の支持はマスコミによってつくられましたね。
今は原発でよくわかりますね。同じことをしています。
当時、学者も戦争に協力して本当のことはいいません……。
今も原発でよくわかりますね。同じことをしています。

あの党議拘束という間違ったことも、ほとんどのマスコミは批判しない。
学者も多くは批判しない。
あれなら、独裁がひけるというわけですね……。
党議拘束かける先進諸国はないそうです……。

危険な法律は、大正デモクラシーの時に作られたそうです。

武者小路実篤などは、「だまされていた」と話したそうです。
著者は「だまされる」ことは楽だと書いています。

原発のことも、多くの人は「だまされている」ことは楽なのでしょうか?

あの敗戦の時をお忘れになられたのではないでしょうか?


責任があろうがなかろうが、ひどいことになるのです……。

特に弱者ほどひどくなる……。

文化人や、学者、政治家は楽かもしれませんが……。








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