磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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D092.花が美しいのも……

2005年12月19日 | 【小説】 レインボー...
VII.みどりの部屋(虹の世界)

D092.花が美しいのも……





「花が美しいのも、ミミズくんやバクテリアのおかげというわけです」
「それに、これからも虫と植物の友好は続くでしょう」

「そうでしょう。豊かな実や果物をならせるのも、虫と植物の友好があるからというものです」

「果物、ジューシー、ア・ハー」
 カールはよだれをこぼした。

「しかし、あなたのように大食いでは困りますなあー」
 大きな木は現実を見つめはじめた。

「まあ、それは、それは、終わったことですから、こう植物もまた生えたのですから、お許しくだされ」

 カールは老人のような口調になっていた。本当は魔法使いのおじいさんですから、それも仕方がないことではある。

「幼虫のいたりとして、今度だけは許してあげましょう」
 わかげのいたりというのは聞いたことがある。虫でいえばそうなるのかなあーとゆりかは思った。

「ありがとう、これもユリカのおかげだよ」
 カールはお礼を言ってくれた。

 それから、しばらくして、ユリカとカールはどうしたら地上におりられるのかを考えていた。

 木が二人の様子を見てたずねる。
「どうしたんだね」

「わたし、この不思議な世界に迷いこんでしまったの」
 ユリカは困り顔だった。

 木は同情なんかまったくしないで、
「あ、そう」
 愛想もくそもなく返事した。

 ユリカがいい子だといっても、人間であることで心をゆるせないのだろう。

 それでも、ユリカは続けて話す。
「それで、いろんな世界に入りこんで、ここまで来たの」

 木は、表情ひとつかえないで、
「そう、それで」
 と、もっと話すようにとせがんだ。

「どうやったら、地上におりられるか、考えているの」
 ユリカは真剣に話した。

 木は、いとも簡単に、
「あ、そう。それじゃ、これがイエロー・ルームの入口だよ」
 と枝をユリカのところにおろした。

「イエロー・ルーム?」
 カールは首をかたむけた。

「そう、ここから出ようと思ったら、それしかないんだよ」
 木は残念そうに言った。





閑話休題

寒さもアレルゲンの一つと書いてあるのを読んだとき、
これも僕にあるような気がしました。

アレルギー症状がでているとき、
アレルギーの薬がまわりにないとき、
風邪薬を飲みなさいという方がいました。

総合感冒薬には抗ヒスタミン剤というのが
入っている場合があります。

これがアレルギーを抑えてくれると話されていました。
しかし、やはり薬はお医者さんと
相談された方がよいかと思います。

あまりお勧めできないものですが、
何にもないときには、いいかもしれませんね。







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