磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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漫画による1945年

2007年07月22日 | 読書日記など
『漫画による1945年』
    清水勲・著/吉川弘文館h7年

帯に書かれています。下「」引用。

「熾烈な都市空襲 二個の原爆投下 そして敗戦がもたらした 厳しい食料難 住宅難……。
この過酷な年一九四五年に 描かれた漫画は 凝縮された時代のドキュメントであり 苦難の時代を生き抜く示唆を 現代に与えてくれる。」



漫画でもいろいろあります。なかなか素晴らしいと思います。下「」引用。

「私はこの二○年間、一九四五年の漫画にこだわって集め続けた。その成果をこの一冊にまとめたつもりである。それは「歴史資料としての漫画」であり、漫画家は“娯楽の提供者”“社会の批判者”と同時に“時代の記録者”であることを証明するものである。」


漫画の解説の文章もなかなかエスプリがきいていて、素晴らしいと思う。

デパートで日用品交換会。
「2月3日午前9時から東京上野の松坂屋で東京都日用品交換会が開かれた。」


お風呂屋さんも大変だったようです。
燃料節約で、二日あけて、二日休む。
その一日の営業は男性、二日目は女性など。

アサヒグラフでは、敗戦国イタリアの「惨状」を伝えています。下「」引用。

「敵側従軍画家がその『解放された伊太利』を粉飾して描いてなほこの惨状である。赤裸な現実にはおそらく直視できぬものがあらう。ドイツもまた恐らくこれに数倍する痛苦を経験してゐることであらう。我々は茲にひとりよがりなお説教を述べようとは思はぬ。ただ敗戦の痛苦は、戦ひに伴ふ苦難に数十倍することを銘記したいのだ」




しかし、現実は敗戦と同時に攻撃されない喜びをえたというのが事実だったと思う。

「食糧補給授業・学校農園」では、学校は授業どころではなく、農園をつくっていたという。下「」引用。

「そんな折りの昭和20年10月8日、学校農園の収獲物を教職員たちが勝手に処分したことに対し、上野高等女学校四年生一五〇名がストライキで抗議する事件が起こる。」

そして、ヒロシマ・ナガサキだけでなく、大空襲に被災した東京も大変だった。















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