脱原発

『脱原発』
　　　河合弘之、大下英治・著/青志社2011年

表紙の裏に書かれてありました。下「」引用。
「原発事故は国民生活を根底から覆す。
文化も芸術も教育も司法も福祉も
つましい生活もぜいたくな暮らしも何もかもすべてだ。
したがって、原発の危険性に目をつぶっての
すべての営みは、砂上の楼閣と言えるし、
無責任とも言える。
そのことに国民も気が付いてしまった。
問題は、そこでどういう行動をとるかだと思う。」



↑一部表紙「浜岡原発2号機のペデスタル」　下「」引用。
「ペデスタルとは、原子炉内でエネルギーを発生させる炉心部分を収めた圧力容器を支える台座のこと。この写真はペデスタルから圧力容器の底を見上げたところ。福島第一の事故では、この圧力容器の底に溶融した核燃料がたまり、燃料の熱で底を損傷し、さらに下にもれたとみられている。」

帯に書かれてあります。下「」引用。
「国と司法と御用学者を断罪！
浜岡原発を停止に追い込んだ
ビジネス弁護士3306日の闘い！」
「イトマンの河村良彦、光進の小谷光浩、東洋郵船の横井英機……世間を騒がせた経済事件の主役たちの切った貼ったの弁護を引き受ける「ビジネス弁護士」でありながら、なぜ河合弘之は国や電力会社という巨大権力と利権構造に立ち向かう「反原発」訴訟を引き受けたのか。
　すべての巨悪は10電力会社をボス的に支配している東京電力にある。大逆風の中での原告団結成、御用学者たちとの法廷での論争－－国・電力会社と真っ向勝負した信念の弁護士の生きざまと法廷闘争を追う！」

著者である大下は被爆者。下「」引用。
「河合　ところで、大下さんは、広島生まれで、同じ放射能でも、原爆を受け、直接に浴びていますよね。その経験が今回の本に結びついたわけですが。
大下　今回の東日本大震災に怯えながら、わたしの脳裏をかすめたのは、わたしのオヤジのことでした。オヤジは、昭和二十年八月六日、広島で原爆に遭い、その六日後に死んでいます。
　今回、福島の第一原子力発電所で事故が続いたことから、よけいにオヤジのことが思われるのかもしれません。じつは、わたしも、やはり広島のわが家で原爆を受け、現在被爆者健康手帳を持っています。わたしが一歳の時でした。－略－」

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－－高木仁三郎に援助した東京四谷に住むAさん。弁護士である河合が、高木とかかわる最初だったという。下「」引用。
「大下　どういう点が、尊敬できたんだろう。
河合　高木先生は、まず志が高いこと。放射能の恐怖のない温かい社会を見据え、その実現のために全てをささげ、絶対にぶれなかった。そしてじつには冷静で客観的なんだけど、そのいっぽうで非常に情熱的で、権力に対峙しても絶対にひるまない。いわゆる御用学者の正反対に位置するような人。－略－」

もくじ

国を滅ぼす原発事故。下「」引用。
「「ああそうだ。国を滅ぼすとすれば原発の事故だ。人類にとって最たる不幸は原発事故だ」」

「トラブルを16年間隠し通した中部電力」

裁判所の犯罪では？　下「」引用。
「裁判所は、中電の主張と御用学者達の意見を安易に認め、M八・四～八・五を想定すれば十分としました。しかし、今回の東日本大震災ではM九・○を記録した。Mが○・一上がれば、地震動は一・四倍になるとされるから、八倍近いものが発生したのである。裁判所の誤りは明白です。」

浜岡原発の裁判の時にも問題になった安政東海地震。

「万が一浜岡原発震災が起きれば、一千万以上の人が避難」

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太陽ソーラーベルトを福島に。下「」引用。
「福島の一部など近寄れないところなんか、孫さんの言うように、太陽ソーラーベルトをつくればいい。」

「誰が首相になっても福島原発事故の指揮はとれない」

山本太郎さんについて書かれありました……。下「」引用。
「最近俳優の山本太郎さんが反原発発言をしたせいで、番組からおろされたという事件がありました。一時が万事そういうことなのです。」

勝俣東電会長・院政。下「」引用。
「清水さんなんて、だって、二年もやてっないわけでしょ。そんな重大な責任はないですよ。やっぱり、一番責任をとるべきは勝俣さんじゃないですかね。」

函館。下「」引用。
「函館には、元から「函館・『下北』から核を考える会」がありました。つづいて、大間原発に反対する反原発市民団体「ストップ大間原発道南の会」ができた。－略－」











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