磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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放射線防護の実用的知識

2012年03月21日 | 読書日記など
『放射線防護の実用的知識』
   クラウス・グルーペン(著)/
     岡田淳、吉田勝英(訳)/講談社2011年

帯に……。下「」引用。

「強い人工放射線を完全に利用するための“国際基準”」



ありえもしないペテン師の言葉では?……。下「」引用。

「“完璧な安全を主張するのは現実世界に住む勇気を持たない人たちのためだ”メアリー・シェーファー」

EU勧告。下「」引用。

「勧告は、EU指令の中で制定されて(理事会指令96-29/EURATOM(欧州原子力共同体))EU加盟国に提示された。その中で、基本的基準の順守が確保されるように、提案された線量限度、免除限度、クリアランスレベル、そして、一般にEU指令の規制を国内法令へ統合することを各国に要求した。指令の中に示される推奨線量限度は尊重されなければならない。各国独自の規制でさらに厳しいレベルを課すことは許されるが、もっと寛容なレベルを許す余地はない。」

アメリカ。下「」引用。

「対照的に、他の国々(例えばアメリカ合衆国)はEU指令とは明らかに異なる規制を設けている。例えば、電離放射線にさらされる作業者にとっての年間全身線量限度は、ヨーロッパの国々で20mSvであるのに対して、アメリカでは50mSvである。他の相違点として、アメリカでは古い放射線単位(radとrem)がまだ使用されていることがあげられている(1Sv=100rem、1Gy=100rad)。」

この本は……。下「」引用。

「この本で与えられる線量限度は、EU指令の規制とICRPの勧告にもとづいている。」

ドイツの消防士。下「」引用。

「一例をあげると、ドイツの消防士は放射線事故という状況下においても生涯で1回、250mSvの線量を被ばくすることが許されているだけである。この線量を被ばくしても、消防士が生涯労働時間に受ける線量が400mSvという限度値を超えることがあってはならない。」

名言。何度でも書きたいほどの……。下「」引用。

「“技術が成功するためには、真実が宣伝に優先されなければならない。なぜなら自然はだまされないのだから。”リチャード・ファインマン」

【Colum】“ガボン共和国オクロ天然原子炉” 下「」引用。

「17億年前、西アフリカ・ガボンのオクロで天然の原子炉で動きはじめ、何度か中断しながら数百万年の間、エネルギーを発生した。1970年、フランスの科学者が、オクロの鉱山で235U/238Uの同位元素存在比が通常と大きく異なことを発見した。-略-
 オクロの鉱山において、235Uの同位元素存在率はわずか0.35%だったことは驚きであった。235Uに対する同程度の値は、現代の原子力発電所の使用済み燃料エレメントで見られる。他の元素の同位元素率も原子力発電所で見られる値に対応していることがわかっているので、自然の連鎖反応と核分裂がオクロの鉱山で起こっていたと過程するのが自然であった。-略-」







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