磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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慶喜残暦 中公文庫

2010年01月18日 | 読書日記など
『慶喜残暦 中公文庫』
   八尋舜右・著/中央公論社1997年

『坂本龍馬 賊子の勲章』というのが坂本龍馬のことをかいている小説ですね。
--民主主義の好きな龍馬らしいですね。民主主義を忘れないでほしい。
ロジャー・ムーアーだって、民主主義を捨てたわけじゃない……。
むしろ、そのために闘っているのではないか?



■目 次■
真田幸隆・黎明の六連銭  9
徳川家康・影武者願人坊  57
織田信長・伊賀の忍敵  107
松永弾正・火の器  152
竹中半兵衛・生涯一軍師にて候  187
諸岡一羽・秘太刀一羽流異聞  231
内藤忠勝・狂気にあらず  275
上杉鷹山・火車の華  301
坂本龍馬・賊子の勲章   344
徳川慶喜・慶喜残暦  371

仕置家老の後藤象二郎。下「」引用。

「土佐二十四万石の参政である。年齢は龍馬より三つほど下だから、まだ三十歳にはなっていない。老公山内容堂のお気に入りで、馬廻役百五十石取りから出て仕置家老に抜擢された。大監察時代は徹底して勤王党を弾圧し、国外に逃れ出た者をきびしく追跡して容赦することがなかった。馬之助をはじめ、この龍馬の社中に逃げこんできている土佐の脱藩者たちのほとんどが、その終われた日々のつらさを、忘れてはいない。」

同じ吉田東洋門下の岩崎弥太郎を手足のごとくつかっていた後藤。

後藤象二郎をやるなら、老公もやれという龍馬。
できないという寅之助……。
女々しい殺人と龍馬。下「」引用。

「-略-ふん、おまんら、老公を斬る勇気がないきに、身代りに後藤を斬るんかや。これまでに京の尊攘の連中のやった天誅が、おおむねこのての女々しい殺人じゃった……無駄な血が流れすぎたよ……。おりゃ……」
 龍馬の声が、屯所中にひびきわたった。」

龍馬たちを利用しようというのなら、龍馬たちも土佐二十万石を利用しようと考えた。

帝について……。下「」引用。

「「龍馬、おんしゃ、帝が嫌いか」
「うんにゃ、好き嫌いじゃないぜよ、朝廷ちゅうもんがあった方がええか、ない方がええかっちゅう問題じゃ。人民(たみ)にとってあった方が幸せな朝廷なら文句はないぜよ。じゃが……」

人民の入札(選挙)で選ぶ……。下「」引用。

「「ははん、龍馬、おんしの考えちょる理想の政体ちゅうは、人民の入札(いれふだ)で選ぶ……」
「そう、……ワシントンなら殺さんでも入札で入れかえがきく……」
 龍馬は笑いながらいった。
 そのとき、階下より運命の足音が上ってきた。」








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