磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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人物史詩 櫻隊

2006年07月30日 | 読書日記など
『人物史詩 櫻隊』
    近野十志夫・作/青磁社1988年

帯にはこう書かれてあります。下「」引用。

「四年間の取材と執筆を通してできたのが『櫻隊全滅』でした。これを読んで新藤兼人監督が映画をつくてくださいました。私は、さまざまな形で多くの人たちに「櫻隊」をうたってくれました。もっともっと広がってくれることを願っています。
   江津荻枝(「櫻隊全滅」〈未来社刊〉著者)」



この本の半分にさくら隊のことがかかれてあります。
ほかは、ドイツに協力した女性などがかかれてありました。

モンタジュー法として、この本を一冊として考えるならば、もしかして日本に協力したからひどいめにあったと表現したかったように思えてしまいます。

そんな理不尽なことはありえないとボクは思いたいのですが……。

ナチス・ドイツ占領下のフランスの女性がドイツ軍から富を得ようとしたのと、大きく違うからです。まあ、個別にみていかなければならないことを、一色に決めつけるやり方は好きにはなれませんが……。


喜びは束の間というのを表現してあります。下「」引用。

「二十一歳の高山象三と三十一歳の園井恵子は
たいし傷もなく、助かったと信じていた。
復旧一号列車に乗って神戸六甲の知り合いの家にたどりついた。
「助かったのよ。私助かったのよ。」と
かけこんできた夫人にとびついた。
八月十一日 高山象三歯ぐきから出血。
園井自身蝕まれつつある体で不断の看病をするのだ。
ぬぐってもぬぐっても浮き出す黒い血に
のどをつまらせながら 
象三二十一日午後死亡。
園井恵子も刻々と弱っていく。
胸元の薄い肌には紫色の血管が見える。
皮下出血が全身に起こりつつあるのだ。
内臓出血も始まり血を下している。」


臨終についても上のような表現がとられてあります。
叙事詩的なものを書かれようとしたのでしょうが……。
よくわからない部分も多々ありました。

この本を読んで、母が宝塚ファンだったボクは、
宝塚の舞台で、園井恵子を主人公をしたのを
作っていただきたいと思いました。

いいイメージが萌芽したといってもいいでしょう。

しかし、宝塚の資料は高いし、手に入らないので、
ボクには書けそうにありませんね。m(_ _)m







【映画】さくら隊散る






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