磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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〈長崎の原爆シリーズ第3巻〉世界でいちばん悲しいクラス

2006年08月27日 | 読書日記など
『〈長崎の原爆シリーズ第3巻〉
  世界でいちばん悲しいクラス』
    坂口便・作/村上新一郎・画/
      あらき書店56年、57年2版

世界でいちばん悲しいクラス……。
でも、やさしい先生たちに見守られていますね。
世界でいちばん悲しいクラスは、
ほかのクラスではないでしょうか???



長崎原爆。たしかに悲惨であること否めません。

そこで活躍された教師たちは、素晴らしいとしか言えませんね。

子どもたちを集めるにも、工夫が必要でした。

先生たちは手作りビラをつくり、街にはりました。下「」引用。

「ビラは、吉野先生が、わら半紙に一枚、一枚、ていねいに書いてつくりました。
 黒ぐろと焼けただれた電柱に、ビラの白さがよく目立ちました。通る人は、まばらですが、きっと立ちどまって読んでくれるでしょう。
“城山国民学校のみなさん
九月二十四日、午前十時に八幡(はちまん)神社に集まりましょう”」

集まってきた子どもたちは、ごくわずか。

城山校は校舎も使用できず、遠くに間借りします。
5人の生き残りの先生と、20人ばかりの生き残りの子どもたち。

間借りできた教室は城山から遠くて、二キロの道。
遅刻した子どもは途中で亡くなった母に似た人を見て、
浦上川の流れをみていたという。

原爆症で髪の毛を失った子どもは風呂敷を頭にかぶっていたという。

しかし、そんな中でも全員が進学できたという。

今までの卒業式は300人くらい。
それが14名になってしまったという。

そして、昭和27年4月に原爆学級がつくられます。

いくら物質が豊かでも、人を人とも思わず、
友を友とも思えず、悲しい人たちがいます。

そちらの方が本当はずっとずっと悲しいことだとボクは思います。

そんな人たちが社長と呼ばれたり、総理大臣と呼ばれても何の価値があるのでしようか?





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