『原水爆禁止運動資料集 第6巻[一九五九年]』
小林徹・編解説/緑蔭書房1996年
--このころ、湯川・朝永博士など責任ある立場の人たちが、意味あることをアピールしていたと思う。
考えてみれば、チェルノブイリ事故のときには、責任ある立場の人が強力にアピールしなかったのが日本ではないだろうか?
五周年が焼津市であったという……。下「」引用。
「ビキニ被災五周年
原水爆禁止・核武装反対 日本大会
焼津宣言・決議
一九五九年三月一日
焼津市漁業協同組合ホール」
かつては三菱でも、平和のために運動していたという……。下「」引用。
「第四回世界大会中の八月十八日「エリコン」が横浜に荷揚げされるとの報道にもとずいて、世界大会参加者、並びに横浜の労働者、神奈川原水協は直ちにこの荷揚げに反対し、阻止行動を起した結果、エリコンは横浜に荷揚げすることは出来ず、横須賀の自衛隊基地に荷揚げされ、そこから東京に運ばれたが、国民の目をミサイル「エリコン」に向けた。その後防衛庁はこの「エリコン」の製作に乗り出し、長崎三菱造船において、生産拒否運動が展開された。この生産拒否運動は労働者の平和に対する意識と岸政府の政策に対する認識を高めたが、会社側等の工作により挫折した。しかしながらこの生産拒否運動により、生産点における平和運動のきっかけが作られた意義は大きい。」
index
劇団民芸が、『島』につづいて、原水爆問題をとりあげたという。
『漁港』……第五福竜丸をテーマにしているという。
“自衛のためには原爆ももてる”と発言……。下「」引用。
「「オネスト・ジョンが原爆弾頭をつけても憲法いはんではない」など、一連の発言を、選挙まえの国会で政府がおこなったことは御存知のことと思います。同じ国会で「核武装はしない」とはっきり断言してから、一ヵ月もたたぬうちに、よくもぬけぬけとこういうことが言えたものだと、その厚かましさにあきれた人も多いことでしょう。-略-
自衛隊が原爆をもつことも、今度の国会の発言によって、将来の「可能性」の問題から現実の「政策」の問題となってきました。」
「ダレス論文」というがその前にあったという。下「」引用。
「これより前、五七年九月一六日フオーリング・アフエアーズ誌に故ダレス国務長官が発表した論文では日本の核武装の方向が明示されている。(フオーリング・アフエアーズ誌は先にも引用したが、アメリカの外交、国防方針を示す政府の側面的機関誌ともいうべき権威ある雑誌である)
ダレス論文を要約すれば、次のとおりである。
一、小型核兵器は普通兵器であり、いかなる軍隊も装備することができる。
二、この兵器は局地的紛争に使う。
三、アメリカの原子戦部隊はヨーロッパ、アジア、中近東に配置されているだけでなく、これら同盟国の軍隊を核武装させる方針である。
四、日本と西ドイツの核武装、NATO・SEATOとならんで、日、韓、台のブロックの核武装を行なう。日本は核武装するだけの技術と能力と工業力をもっている。-略-」
「核戦争の「公認」会」があったという。下「」引用。
「アメリカの水爆公聴会について
林茂夫
-略-六月二十二日より五日間、世界注目のうちにいわゆる「核戦争公聴会」を主催したのは、米上下院原子力合同委員会の放射能分科委員会(委員長--ホリフィールド下院議員=民主党)、日本では一昨年、いわゆる死の灰公聴会をひらいたことで知られている委員会である。-略-」
アジアの米軍基地も核攻撃されるだろうと推定している……。
「ゲッチンゲン市に核武装反対の家」が建ったという。下「」引用。
「 ゲッチンゲン七月六日 清水誠
ゲッチンゲンは、例の十八人の科学者によるゲッチンゲン宣言で有名なところだけあって、原水爆に対する関心も、小さな街の割合に活発なようです。六月二十六日から写真のような小さな家が創られて、市民の関心ひいています。-略-」
三倍も死の灰が降ったという……。
「日本の「死の灰」昨年の三倍 放射能白書から」
■第五回原水爆禁止世界大会議事速報■
「遺影をかがけて--広島おりづるの会の少年少女たちの行進」の写真あり。
中国の現状を知らなかった人たち……。下「」引用。
「愛媛県代表 中国の救援資金は、民間団体からきているのだからという理解だけではいけない。中国は日本に原爆を落したのではない。逆に日本が中国を侵略したのだ。中国は同じ戦争の犠牲者なのだ。その中国から救援が行なわれていることを徹底的に宣伝すべきだ。だからこの救援資金に疑念をいだくのは失礼だ。(大拍手)」
中国政府に逆らって活動できたとは思えないですね……。
中国だけでなく、アメリカの被害者もたくさんいます……。
--庶民のレベルでもし考えるとしたら……。
原水協通信 昭和34年10月5日より。下「」引用。
「「科学者アピール」にもとずく報告
核実験により百万人がガンに
湯川秀樹博士など日、米、仏の五人の物理学者は放射能の恐るべき影響を指摘した共同のメモランダムをフランス科学アカデミーに提出した。これは八月の広島における第五回原水爆禁止世界大会に出席のため来日したアメリカの物理学者ポーリング博士フランスのピジエ博士と、京大基礎物理研究所長湯川博士、名大教授坂田昌一博士、東京教育大学長朝永振一郎博士との五人が、世界大会で採択された「科学者アピール」の精神にもとずいて共同執筆したもので、フランス科学アカデミーにたいする定例報告として発表された。-略-」
index
もくじ
小林徹・編解説/緑蔭書房1996年
--このころ、湯川・朝永博士など責任ある立場の人たちが、意味あることをアピールしていたと思う。
考えてみれば、チェルノブイリ事故のときには、責任ある立場の人が強力にアピールしなかったのが日本ではないだろうか?
五周年が焼津市であったという……。下「」引用。
「ビキニ被災五周年
原水爆禁止・核武装反対 日本大会
焼津宣言・決議
一九五九年三月一日
焼津市漁業協同組合ホール」
かつては三菱でも、平和のために運動していたという……。下「」引用。
「第四回世界大会中の八月十八日「エリコン」が横浜に荷揚げされるとの報道にもとずいて、世界大会参加者、並びに横浜の労働者、神奈川原水協は直ちにこの荷揚げに反対し、阻止行動を起した結果、エリコンは横浜に荷揚げすることは出来ず、横須賀の自衛隊基地に荷揚げされ、そこから東京に運ばれたが、国民の目をミサイル「エリコン」に向けた。その後防衛庁はこの「エリコン」の製作に乗り出し、長崎三菱造船において、生産拒否運動が展開された。この生産拒否運動は労働者の平和に対する意識と岸政府の政策に対する認識を高めたが、会社側等の工作により挫折した。しかしながらこの生産拒否運動により、生産点における平和運動のきっかけが作られた意義は大きい。」
index
劇団民芸が、『島』につづいて、原水爆問題をとりあげたという。
『漁港』……第五福竜丸をテーマにしているという。
“自衛のためには原爆ももてる”と発言……。下「」引用。
「「オネスト・ジョンが原爆弾頭をつけても憲法いはんではない」など、一連の発言を、選挙まえの国会で政府がおこなったことは御存知のことと思います。同じ国会で「核武装はしない」とはっきり断言してから、一ヵ月もたたぬうちに、よくもぬけぬけとこういうことが言えたものだと、その厚かましさにあきれた人も多いことでしょう。-略-
自衛隊が原爆をもつことも、今度の国会の発言によって、将来の「可能性」の問題から現実の「政策」の問題となってきました。」
「ダレス論文」というがその前にあったという。下「」引用。
「これより前、五七年九月一六日フオーリング・アフエアーズ誌に故ダレス国務長官が発表した論文では日本の核武装の方向が明示されている。(フオーリング・アフエアーズ誌は先にも引用したが、アメリカの外交、国防方針を示す政府の側面的機関誌ともいうべき権威ある雑誌である)
ダレス論文を要約すれば、次のとおりである。
一、小型核兵器は普通兵器であり、いかなる軍隊も装備することができる。
二、この兵器は局地的紛争に使う。
三、アメリカの原子戦部隊はヨーロッパ、アジア、中近東に配置されているだけでなく、これら同盟国の軍隊を核武装させる方針である。
四、日本と西ドイツの核武装、NATO・SEATOとならんで、日、韓、台のブロックの核武装を行なう。日本は核武装するだけの技術と能力と工業力をもっている。-略-」
「核戦争の「公認」会」があったという。下「」引用。
「アメリカの水爆公聴会について
林茂夫
-略-六月二十二日より五日間、世界注目のうちにいわゆる「核戦争公聴会」を主催したのは、米上下院原子力合同委員会の放射能分科委員会(委員長--ホリフィールド下院議員=民主党)、日本では一昨年、いわゆる死の灰公聴会をひらいたことで知られている委員会である。-略-」
アジアの米軍基地も核攻撃されるだろうと推定している……。
「ゲッチンゲン市に核武装反対の家」が建ったという。下「」引用。
「 ゲッチンゲン七月六日 清水誠
ゲッチンゲンは、例の十八人の科学者によるゲッチンゲン宣言で有名なところだけあって、原水爆に対する関心も、小さな街の割合に活発なようです。六月二十六日から写真のような小さな家が創られて、市民の関心ひいています。-略-」
三倍も死の灰が降ったという……。
「日本の「死の灰」昨年の三倍 放射能白書から」
■第五回原水爆禁止世界大会議事速報■
「遺影をかがけて--広島おりづるの会の少年少女たちの行進」の写真あり。
中国の現状を知らなかった人たち……。下「」引用。
「愛媛県代表 中国の救援資金は、民間団体からきているのだからという理解だけではいけない。中国は日本に原爆を落したのではない。逆に日本が中国を侵略したのだ。中国は同じ戦争の犠牲者なのだ。その中国から救援が行なわれていることを徹底的に宣伝すべきだ。だからこの救援資金に疑念をいだくのは失礼だ。(大拍手)」
中国政府に逆らって活動できたとは思えないですね……。
中国だけでなく、アメリカの被害者もたくさんいます……。
--庶民のレベルでもし考えるとしたら……。
原水協通信 昭和34年10月5日より。下「」引用。
「「科学者アピール」にもとずく報告
核実験により百万人がガンに
湯川秀樹博士など日、米、仏の五人の物理学者は放射能の恐るべき影響を指摘した共同のメモランダムをフランス科学アカデミーに提出した。これは八月の広島における第五回原水爆禁止世界大会に出席のため来日したアメリカの物理学者ポーリング博士フランスのピジエ博士と、京大基礎物理研究所長湯川博士、名大教授坂田昌一博士、東京教育大学長朝永振一郎博士との五人が、世界大会で採択された「科学者アピール」の精神にもとずいて共同執筆したもので、フランス科学アカデミーにたいする定例報告として発表された。-略-」
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もくじ