磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「原爆は日本人には使っていいな」

2010年09月29日 | 読書日記など
『「原爆は日本人には使っていいな」』
   岡井敏・著/早稲田出版2010年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「-略-
広島・長崎への原爆は軍事でなく犯罪だが、日本では核廃絶を掲げる機関もこれを隠す。「原爆は日本人に使用」はルーズベルトとチャーチルによる決定(ハイドパーク覚書)」



「ハイドパーク覚書」 下「」引用。

「-略-一方、これに対する日本側の公式見解は出されていない。しかし本当のところアメリカは必要も無いのに、ただ使ってみたかっただけで、原爆が「日本人に対して」だったから使ったのである。まず、その証拠を示しておかなければならない。
 それは、日本・ドイツが共に米英と戦っていた時の「ハイドパーク覚書」というものを見れば分かる。その原文のコピーが日本にもあって、これには「日本人に対して使用」“used against the Japanese”とはっきり書いてあり、当時の米大統領・ルーズベルトと英首相・チャーチルの手書きによるFDR・WCCの赤インクの署名まである。」

黒人は抗議した……。下「」引用。

「しかしアメリカの黒人は、自分たち全体が被害者だとして団結した。そして人種差別の撤回を獲得した。被害者が抗議しなかったら、一体誰が抗議しただろうか。」

当時のドイツ系と日系アメリカ人との比較が書かれてあったが……。
人種だけでなく、選挙民としてのことは書かれてなかった……。
当時、ドイツ系は移民で一番多い選挙民である、それを敵にしたら選挙で負ける……。
これを、人種の問題というのだろうか?

被害に遭った子の折り鶴とオバマジョリティーだけの広島市長? 抗議はしない? オリンピックはしたいんじゃないでしょうか?

広島市市民局国際平和推進部 平和推進課課長からの回答書では、追究すべきではない……。下「」引用。

「回答書は出発では、核兵器は残虐で非人道的な兵器であり、絶対悪であるから、核廃絶を訴える以外ないという立場をとった。ところが突如、何か宗教集団の説教のような変貌をして、核廃絶を訴えることは、和解の精神の現れに他ならないと説く。そして和解とは敵対関係ではないから、原爆投下国に対して責任を追及することに力を注ぐべきではないとした。またハイドパーク覚書は、日本への原爆投下の可能性を示しているだけであって、その根底にある政治的思想や意図まで確認できない、として思考を停止させた。つまり、なぜドイツに対して原爆を使用しないのかは、考える問題ではないというのだ。」

「犯罪性」と資料館。下「」引用。

「原爆投下について資料館が「犯罪性」を明示すべきこと、全く同感です。-略-さきに私が秋葉市長に「ハイドパーク覚書をもとに原爆の“犯罪性”を指摘して核廃絶運動を行うべきである」とメールを送ったら、広島平和推進課長から返信が来て『和解』の精神こそ大事だと強調して来たからです。その後のやりとりから、私は今、広島市と資料館とは一体だと思っています。」

資料館を法的に訴えても無理といわれたという。

WHOは違法ではないと……。下「」引用。

「もう十年以上前になるが、世界保険機関(WHO)が、核兵器使用・威嚇が国際法に照らし違法かどうかについて、国連の国際司法裁判所(ICJ)に勧告的意見を求めたことがあった。この時、ICJは各国の意見陳述書を求め、日本政府も証人として広島、長崎市長の出席を予定した。日本政府はもちろん意見書を提出する。ところがそれは「核兵器の使用は国際法上、必ずしも違法とは言えない」とするものだと分かってきた。」

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広島市長や資料館を非難する著者……。
ボクはどちらかといって、著者を支持する。
広島市長や資料館は、被爆者の人権さえ無視しているといわれても仕方がないだろう……。
戦争犯罪であることは、否めないとボクには思える……。その犯罪を無視しろとは、いったいどういうことなのか?
アメリカの「人類への犯罪行為」を無視して、核廃絶など何の意味があるのか?
--ただ、この著者は外国人被爆者、そして一連のABCCのことを理解されているとは思えない。
そして、何よりも大きな欠落している部分は、アメリカ政府によるアメリカ人の虐殺である。
「マンハッタン計画」では、自国民の白人もモルモットにしている国である。それに軍隊にいる軍人さえもモルモットにした。これをアトミック・ソルジャーという……。
あまりにも、マッドであるから、人種差別も通じないだろう……。
ナチスが、白人の共産党員を殺した以上に、マッドであろう……。しかし、これで人種差別がなかったともいえないだろう。人種差別を利用して、つぶすのが簡単と彼らは思うことだろう……。それが、戦争する人たちの思考方法ではないだろうか? そしてトルーマン大統領はKKKの成員……。
そして、大量殺戮としても、アメリカの自国民を静かに殺している、その数をヒロシマ・ナガサキでの虐殺数をこえるという学者もいる……。そして、原発へ続く大量虐殺……。そのためにも、ABCCなどは内部被曝を隠し続けた。ヒロシマはヒロシマだけでは終わらなかった……。

目 次

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これらの学者が集まっていただければ、力強い核廃絶の団体が生まれるだろう……。
この著者は、この国では孤立しているかもしれないが、外国には味方はいるのではないか?
人道をとる学者ならば……。








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