『週刊朝日 2012-3-9』
河畠大四・編/朝日新聞出版2012年
特集名 おかげさまで90周年
「【スクープ】東電の賠償電話㊙対応マニュアルの全容」 下「」引用。
「「相手が興奮したら保留ボタンを押す」
「原発、放射能は禁止用語」
福島第一原発の事故によって自主的に避難をした人たちへの東京電力による賠償が始まろうとしている。請求開始に先立ち、東電が委託したテレマーケティング会社が大量の電話オペレーターを募集していた。そのなかのひとりが常識を疑いたくなるような対応マニュアルを明かしてくれた--。-略-
だが、仕事の中身はどうあれ、とにかく仕事にありつきたかった。時給は1350円と他の電話オペレーター業務よりもいい。2月13日から4日間にわたって行われる研修に参加することに決めた。」
脅し文句から始まる研修。下「」引用。
「研修初日。Yさんたちが集められたのは新宿副都心にそびえる高層ビル。ビルの42階から45階を貸し切り、1千人以上の研修生が集められているようだった。
だだっ広いフロアに並べられた事務机とパイプイス。着席したYさんの目の前には、「東京電力の歴史や原子力発電所の仕組みが解説が書かれた小冊子」「文部科学省の原子力損害賠償紛争審議会(紛争審)が出した損害賠償に関する指針と電話対応の手順がまとめられたマニュアル」「今回の業務に関する守秘義務などの規約が書かれた髪」のファイル3冊があった。
研修の主催者は、東電がコールセンター業務を委託している「もしもしホットライン」という三井物産グループのテレマーケティング会社。講師役の男性は、開口一番こう言った。
「研修内容を外部に漏らしたら、3600人(アルバイトの合計人数)の雇用がふっとびますからね」
まるで脅し文句だった。-略-」
「被害者にとって有利な話するな」 下「」引用。
「-略-自主避難に関する賠償制度は、金額は一律40万円から8万円とわかりやすいが、その線引きは少しややこしい面もある。
対象期間である震災発生時から2011年12月31日の間に妊娠していたかをどう判断したらいいのか?
-略-など、アドバイスひとつで賠償金額が変わってくる可能性もある。それでも、研修主催者は、制度を学んだ電話オペレーターに対して“手助け”をしなくていいというのだ。
被災者への対応として「親身・親切な賠償のための5つのお約束」を掲げている東電。本誌はこれまで幾つもの「東電のウソ」を報じてきたが、今回の電話対応マニュアルも、新たな「ウソ」と言えるだろう。」
「うるさい相手はクレーマー扱い」
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危険思想はどっち? 室井佑月。下「」引用。
「-略-お国のためにならない危険思想とは、どちらの考えのことをいうのだろうかと。あたしからすれば逆じゃないかと思う。
どうして、原発推進派の方々は、ほかの意見を許さないという強引なやり方をするのだろうか。
結局、金だろうということはなんとなくわかる。-略-
人々の不安な声を、潰していくのは得意だしな。金で黙らせるという方法も。
……考えすぎであって欲しい。が、あたしが考えつくくらいだから、向こうはすでにソロバンを弾いているかもしれない。」
「福島第一と浜岡 末期的事故の予感」広瀬隆。下「」引用。
「福島第一原発では、4基とも危ないが、とりわけ4号機の原子炉建屋は、昨年のプールから生じた水素の大爆発で、ほとんど骨組みしか残らないほど大崩壊してしまった。東京電力は、傾いて倒壊寸前のこの建屋のプールを補強するため、応急処置の工事をしたが、それは、何本かのつっかい棒を入れただけである。その支柱の下、補強ができないまま、実は軟弱な基礎の上に、つっかい棒が立っているという、いい加減な状態のままである可能性が高い。なぜ完全な補強にすぐ取りかからないのか、東電の判断が、われわれには分らない。-略-
私が福島県内の講演会で語った「逃げる準備をしておきなさい」という危惧は、建屋の最上階にあるプールが、大型の余震で崩壊してドサット崩れ落ち、これらの大量の燃料がむき出しとなって、原発の敷地に転がり出す末期的な事態をおそれてきたからである。その時、現場には人間がいられなくなる。作業員も東電職員も全員が逃げ出さなければならない。-略-」
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河畠大四・編/朝日新聞出版2012年
特集名 おかげさまで90周年
「【スクープ】東電の賠償電話㊙対応マニュアルの全容」 下「」引用。
「「相手が興奮したら保留ボタンを押す」
「原発、放射能は禁止用語」
福島第一原発の事故によって自主的に避難をした人たちへの東京電力による賠償が始まろうとしている。請求開始に先立ち、東電が委託したテレマーケティング会社が大量の電話オペレーターを募集していた。そのなかのひとりが常識を疑いたくなるような対応マニュアルを明かしてくれた--。-略-
だが、仕事の中身はどうあれ、とにかく仕事にありつきたかった。時給は1350円と他の電話オペレーター業務よりもいい。2月13日から4日間にわたって行われる研修に参加することに決めた。」
脅し文句から始まる研修。下「」引用。
「研修初日。Yさんたちが集められたのは新宿副都心にそびえる高層ビル。ビルの42階から45階を貸し切り、1千人以上の研修生が集められているようだった。
だだっ広いフロアに並べられた事務机とパイプイス。着席したYさんの目の前には、「東京電力の歴史や原子力発電所の仕組みが解説が書かれた小冊子」「文部科学省の原子力損害賠償紛争審議会(紛争審)が出した損害賠償に関する指針と電話対応の手順がまとめられたマニュアル」「今回の業務に関する守秘義務などの規約が書かれた髪」のファイル3冊があった。
研修の主催者は、東電がコールセンター業務を委託している「もしもしホットライン」という三井物産グループのテレマーケティング会社。講師役の男性は、開口一番こう言った。
「研修内容を外部に漏らしたら、3600人(アルバイトの合計人数)の雇用がふっとびますからね」
まるで脅し文句だった。-略-」
「被害者にとって有利な話するな」 下「」引用。
「-略-自主避難に関する賠償制度は、金額は一律40万円から8万円とわかりやすいが、その線引きは少しややこしい面もある。
対象期間である震災発生時から2011年12月31日の間に妊娠していたかをどう判断したらいいのか?
-略-など、アドバイスひとつで賠償金額が変わってくる可能性もある。それでも、研修主催者は、制度を学んだ電話オペレーターに対して“手助け”をしなくていいというのだ。
被災者への対応として「親身・親切な賠償のための5つのお約束」を掲げている東電。本誌はこれまで幾つもの「東電のウソ」を報じてきたが、今回の電話対応マニュアルも、新たな「ウソ」と言えるだろう。」
「うるさい相手はクレーマー扱い」
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危険思想はどっち? 室井佑月。下「」引用。
「-略-お国のためにならない危険思想とは、どちらの考えのことをいうのだろうかと。あたしからすれば逆じゃないかと思う。
どうして、原発推進派の方々は、ほかの意見を許さないという強引なやり方をするのだろうか。
結局、金だろうということはなんとなくわかる。-略-
人々の不安な声を、潰していくのは得意だしな。金で黙らせるという方法も。
……考えすぎであって欲しい。が、あたしが考えつくくらいだから、向こうはすでにソロバンを弾いているかもしれない。」
「福島第一と浜岡 末期的事故の予感」広瀬隆。下「」引用。
「福島第一原発では、4基とも危ないが、とりわけ4号機の原子炉建屋は、昨年のプールから生じた水素の大爆発で、ほとんど骨組みしか残らないほど大崩壊してしまった。東京電力は、傾いて倒壊寸前のこの建屋のプールを補強するため、応急処置の工事をしたが、それは、何本かのつっかい棒を入れただけである。その支柱の下、補強ができないまま、実は軟弱な基礎の上に、つっかい棒が立っているという、いい加減な状態のままである可能性が高い。なぜ完全な補強にすぐ取りかからないのか、東電の判断が、われわれには分らない。-略-
私が福島県内の講演会で語った「逃げる準備をしておきなさい」という危惧は、建屋の最上階にあるプールが、大型の余震で崩壊してドサット崩れ落ち、これらの大量の燃料がむき出しとなって、原発の敷地に転がり出す末期的な事態をおそれてきたからである。その時、現場には人間がいられなくなる。作業員も東電職員も全員が逃げ出さなければならない。-略-」
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残しているかもしれませんが、予算が少ないので、画像も音もひどすぎます。
授業で使われるなら、推薦できません。
長崎は原爆ドームは残せなかったかもしれません。
原爆ドームを残したのは、佐々木禎子のクラスメートの働き。それを応援した子どもたちの願い。
長崎には原爆ドームはなくても、もっと大切な「高校生平和大使」がいます。
http://blog.goo.ne.jp/ryuzou42/e/a74152d93636acc85b5e05dc5410997d
建物にそれほどの価値を置くべきではないとボクは思います。
人は生け垣、人は城!
大切なのは人だとボクは思います。
それを教えてほしいです。
平和は人によってつくられます。
建物ではありません。
そのために、原爆ドームの価値も教えてあげていただきたいと思います。
お役に立てないのに、偉そうにすみません。