磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争児童文学傑作選5 ひろしまのオデット

2008年08月05日 | 読書日記など
『戦争児童文学傑作選5 ひろしまのオデット』
   日本児童文学者協会・編/童心社1977年

いろいろな本から集められた短編が収録されています。



■目 次■
黒い蝶 松谷みよ子  6
*川とノリオ いぬいとみこ  17
朝の光 大蔵宏之  30
アンクル=トムさん 岡本良雄  58
トンボおじさんのうたった歌《詩》  韓丘庸  82
雨ふりばあさん 神戸淳吉  94
赤い月 古世古和子  137
沖縄《詩》 山下清三  168
すずかけ通り三丁目 あまんきみこ  177
*ひろしまのオデット 山下夕美子  185
解説 渋谷清視  234

*は原爆関連作品です。


戦争は、街の不良やチンピラが起こしたものではありません。

どうも、そのことも理解されていないような気がしてなりません。

--「教養ある野蛮人」が、戦争を起こすといっていいのでは?……。

いろいろな考えがあるかもしれませんが……。

民主主義は戦争を好まぬ思想、あるいはシステムと考える人たちがいます。

それに対して戦争を手段にして、民主主義ではないファシズムで世の中を支配しようとする人たちもいます。

民主主義は平等で自由な社会をめざします。

ファシズムは格差を求め、力が正義という社会であり、自由は彼らの意志の上にのみあります。

民主主義は科学的で機能的な考えをします。

それに対して、力がなければならないファシズムは権威主義的であると思います。

平和に対する考えは進んだろうし、広まってきていると思います。


戦争はイヤなものだけでは、平和はつくれないという人たちがいます。

でも、現実の戦争では、もっと非人間的で、非人道的なものです。

権威主義やそれに準ずる思想をもっていれば、目は曇るとボクは思います。

--人には力があります。

ファシズムは破壊する力、奪う力を持ちますが、多くの人の力をそぐことも忘れてほしくないと思いました……。

格差社会などと包装紙につつまれた差別主義を作り出されただけで、社会の経済的パイも小さくなり、ダメになっていきます……。

そして、世の中の権威になろうとして、多くの人の力を奪う人たちや、奪う人たちについていけば、儲かるという人たちが今も大勢います……。

その人たちのことを勝ち組などといっていました……。

まるで戦争みたいで、自殺する人たちが毎年3万人以上……。

平和を考える時、これらの視点も忘れてほしくないと思いました。









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