『チェルノブイリは女たちを変えた』
マリーナ・ガムバロフ、マリア・ミース、他(著)/
グルッペGAU (訳)/社会思想社1989年
チェルノブイリ事故によって、食品に問題がおこりましたね……。
「最近、新しい言葉遣いがはやっている。「古い商品」と「新しい商品」という言葉だ。「古い商品」とは「あの時」より前に包装されたもので、「新しい商品」とは「よりよいもの」「改善されたもの」ではなく、「避けなければならないもの」を意味する……。事故直後の衝撃のただ中から、生命の尊厳と「新しい世界」を構想するために発信された、西ドイツの女たちのメッセージ。」

〈訳者紹介〉が最後のページにありました。
池田香代子、伊藤明子、沖野寛、香川檀、佐伯倫子、寺崎あき子、野村明代、村上典子、森実真弓さんが翻訳されたようです。
「やむをえない」という人たちがいたそうです。下「」引用。
「あれ以来私は、私たちに学問的助言をあたえ、私たちを政治的に支配し、私たちの幸福に責任があるのはむろん自分たちだと言明していた連中が、なおも同じことをし続け、考えを改めようともせず、職を辞そうともしないのをあちこちで見聞きするにつけ、こうした怒りを感じている。この際、道はその二つしかないのに。だが彼らはそのどちらもしようとせず、私たちに対しぬけぬけと、私たちの生命も、それに対し彼らがかかってでた責任とやらも、自分たちにとってはまったくどうでもよいことだと言い放つのである。」
原爆でもそんな感じの人がいましたね。
--ご利益を得ている人はそんな発言になるものなのでしょうか?
index
冷凍食品や缶詰で、身を守ろうとした……。下「」引用。
「一方、女たちは青空市場の生鮮野菜など見向きもせず、牛乳をセルフサービスの棚の上で腐るにまかせ、冷凍食品や缶詰に殺到した。なぜなら、主婦たちは家族に毒をもらずに済むには、いったいなにを料理したらいいのか考えなければならなかったからだ。こどもたちはすばらしい天気のときも砂場や芝生に出してもらえず、妊婦は真剣に中絶を考え、母親は授乳しながら、この母乳はわが子に有害ではないだろうかかと自問しなけなればならなかった。」
ヨーロッパでも強い不信感があったという。下「」引用。
「ポーランドではヨウ素剤を求めて、ニュールンベルクでは粉ミルクを求めて、ワイマールでは缶詰を求めて行列をするというかたちであれ、彼女たちの抗議には不安と無力感と、同時にまた、たいしたことはないという公式見解に対する強い不信感が如実に現れていた。」
まわりがしているからといって、安全ではないということですね。
--赤信号、みんなで渡っても危険です!
一枚の写真が印象に残りました。下「」引用。
「母の日に「汚染された」花束を贈られ、「放射線に輝く未来」に抗議の意思表示をするため、市庁舎前広場に花束をおく女性たち(ミュンヘンにて)。」
「地球に非常口はない」という……。下「」引用。
「人間は数知れぬ物をもつことができる。
しかし、物に人間を支配させてはならない。
(中国の格言)」」
日本の女性運動も建設的なものがあるようにはボクには思えない……。下「」引用。
「ドイツの女性運動において「母親ロビー」が欠けている原因の一つには、女性が中絶を自己決定する要求をかかげたということがあるに違いない。-略-アメリカのフェミニストは、ドイツの女性の運動がいまだに「娘」や「姉妹」の段階の運動であるとおかしがり、女性の「成人としての段階」が欠けているという。」
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目 次


マリーナ・ガムバロフ、マリア・ミース、他(著)/
グルッペGAU (訳)/社会思想社1989年
チェルノブイリ事故によって、食品に問題がおこりましたね……。
「最近、新しい言葉遣いがはやっている。「古い商品」と「新しい商品」という言葉だ。「古い商品」とは「あの時」より前に包装されたもので、「新しい商品」とは「よりよいもの」「改善されたもの」ではなく、「避けなければならないもの」を意味する……。事故直後の衝撃のただ中から、生命の尊厳と「新しい世界」を構想するために発信された、西ドイツの女たちのメッセージ。」

〈訳者紹介〉が最後のページにありました。
池田香代子、伊藤明子、沖野寛、香川檀、佐伯倫子、寺崎あき子、野村明代、村上典子、森実真弓さんが翻訳されたようです。
「やむをえない」という人たちがいたそうです。下「」引用。
「あれ以来私は、私たちに学問的助言をあたえ、私たちを政治的に支配し、私たちの幸福に責任があるのはむろん自分たちだと言明していた連中が、なおも同じことをし続け、考えを改めようともせず、職を辞そうともしないのをあちこちで見聞きするにつけ、こうした怒りを感じている。この際、道はその二つしかないのに。だが彼らはそのどちらもしようとせず、私たちに対しぬけぬけと、私たちの生命も、それに対し彼らがかかってでた責任とやらも、自分たちにとってはまったくどうでもよいことだと言い放つのである。」
原爆でもそんな感じの人がいましたね。
--ご利益を得ている人はそんな発言になるものなのでしょうか?

冷凍食品や缶詰で、身を守ろうとした……。下「」引用。
「一方、女たちは青空市場の生鮮野菜など見向きもせず、牛乳をセルフサービスの棚の上で腐るにまかせ、冷凍食品や缶詰に殺到した。なぜなら、主婦たちは家族に毒をもらずに済むには、いったいなにを料理したらいいのか考えなければならなかったからだ。こどもたちはすばらしい天気のときも砂場や芝生に出してもらえず、妊婦は真剣に中絶を考え、母親は授乳しながら、この母乳はわが子に有害ではないだろうかかと自問しなけなればならなかった。」
ヨーロッパでも強い不信感があったという。下「」引用。
「ポーランドではヨウ素剤を求めて、ニュールンベルクでは粉ミルクを求めて、ワイマールでは缶詰を求めて行列をするというかたちであれ、彼女たちの抗議には不安と無力感と、同時にまた、たいしたことはないという公式見解に対する強い不信感が如実に現れていた。」
まわりがしているからといって、安全ではないということですね。
--赤信号、みんなで渡っても危険です!
一枚の写真が印象に残りました。下「」引用。
「母の日に「汚染された」花束を贈られ、「放射線に輝く未来」に抗議の意思表示をするため、市庁舎前広場に花束をおく女性たち(ミュンヘンにて)。」
「地球に非常口はない」という……。下「」引用。
「人間は数知れぬ物をもつことができる。
しかし、物に人間を支配させてはならない。
(中国の格言)」」
日本の女性運動も建設的なものがあるようにはボクには思えない……。下「」引用。
「ドイツの女性運動において「母親ロビー」が欠けている原因の一つには、女性が中絶を自己決定する要求をかかげたということがあるに違いない。-略-アメリカのフェミニストは、ドイツの女性の運動がいまだに「娘」や「姉妹」の段階の運動であるとおかしがり、女性の「成人としての段階」が欠けているという。」



