磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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孤高の暴君小泉純一郎

2007年10月21日 | 読書日記など
『孤高の暴君小泉純一郎』
   岩見隆夫・著/だいわ文庫2006年

キッシンジャーを世界の権威といい、中曽根康弘をAランクの政治家という著者。この方が新聞記者だったのか……とあきれるばかりです。



司馬遼太郎が書かれていた新聞記者の資質のないと思える著者。

政界茶坊主といいたくなる人がいても、不思議ではないとボクは思う。

皇帝につく、文芸家という感じの著書のようにボクには思える。

自由・平等・博愛という民主主義のジャーナリズムとはとても思えない。

平和主義、憲法九条の大切さ、『核の冬』などの狂気……。そんなことも、どこ吹く風の無責任で鈍感力のはげしい著者。

そんな著者でさえ、小泉を否定し、非難している。

中曽根康弘よりひどいとは……。そこまで、ひどいとはボクには思えないが……。

人というものは、いろいろな視点で見ているものだとつくづく思う。


小泉とは、改革者でもなく、ただのおもしいろ首相。下「」引用。

「文句なく、小泉純一郎はおもしろい首相だった。おもしろさにおいて、田中角栄をしのぐかもしれない。常識破りの天才である。恥も外聞もなく、大衆迎合のテクニックを駆使してみせた。さながら戦国時代の武将のように、敵の首を切り落とすのに情け容赦ない。それらのすべてが、戦後ナンバーワンの人気首相をつくりあげたのだ。」

どこが、おもしろかったのか?
ボクにはさっぱりわからない……。
ボクには面白くないものだった。


大衆迎合と論ずる。下「」引用。

「並でないポピュリスト(大衆迎合の主導者』の力量は注目に値する。しかし、革命というようなものではなく、いわんや日本の大転換などではない。」

大衆がそれほど、ひどいものとも思えない。
こんな状況をつくりあげたのはマスコミの偏った報道と思っている……。
きちんとマスコミは伝えたとは、とても思えない。

郵政解散について。下「」引用。

「しかし、いかに重要法案といはいえ、一法案が否決の廃案(衆院では可決)になったからといって、衆院を解散するなどという荒業は議会制民主主義の軽視につながる。前例はもちろんなく、今後もそんな拳に出る首相が現れるとは思えない。ただ一人で、小泉だけが使った奇手である。」

暴君という表現もありました。下「」引用。

「「まるだ暴君ネロじゃないか」
 とまで言われた。暴君の芽は、それ以前にもみられた。
 一つの現れは、二○○三年の衆院選前に中曽根康弘、宮沢喜一両元首相、二○○五年の衆院選前に橋本龍太郎元首相と、当人たちが議員継続を熱望したにもかかわらず、平然と首を切って捨てたことだった。」


--著者は靖国神社参拝を8月15日しなかったことがダメージになったという。
これは、あくまでも著者の立場でからだろう……。


公平ではないとも書かれてあった。下「」引用。

「議員辞職した辻元加藤井上田中も、刑事責任を追及しようとすればできないことはない(辻本の逮捕は疑惑発覚から一年半近く後)。では、なぜ追求されなかったのか。公平の原則に反するのではないか--。」

現在も、福田総理や小沢党首などの領収書の私文書偽造についての問題も指摘されない。

こんな著者でもこのことは異常だと思っておられるようです。下「」引用。

「党首討論(十一月十日)で、民主党の岡田代表が非戦闘地域の定義を問うたのに対し、小泉はこう答えたのだ。
「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ」
 これには、与党議員も、テレビ中継を見ていた全国の視聴者も唖然(あぜん)とした。」

そもそも、武力で平和はこない……。







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