磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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チェルノブイリ-最後の警告-

2008年08月30日 | 読書日記など
『チェルノブイリ-最後の警告-』
   高木仁三郎・著/七つ森書館1986年

事故などがおきても、隠蔽する人たち。
--そこから、教訓を見出そうとする人たち……。
いろんな人がいます。



隠蔽し原子力推進をさらに続けようとするなら……。
--当然、そのような人たちが実権を握っていたら、人命軽視の世の中になるだろう……。
そして、このような社会になっている……。

教訓を見つけ出すことが知恵であるだろうと思う……。下「」引用。

「チェルノブイリ原発の事故は、いうまでもなく史上最大にして最悪であり、しかもその汚染の影響は、いままさに進行中です。
“原発大国”日本に生きる人間として、私たちはこの事故をどう受けとめ、そこからどんな教訓をひき出すべきなのか。そういう問題意識から、事故以来約半年の間--私にとっても未曾有の経験の日々でした--私は考え、書き、発言してきました。それをまとめて収録し、一冊の書としたのが、この本です。(第II章1だけは二年前に執筆)。」

あの時のことを忘れることは、知恵とは違うだろう……。

あの時は、高木仁三郎でさえも驚いていた……。下「」引用。

「衝撃    (一九八六年五月執筆)
四月二九日
 その日、私は友人のHさん一家を中心に南房の鴨川でやっている農場に来ていた。朝七時のテレビニュースをつけた途端に「ウクライナの原子力発電所で事故があり、北欧一帯でヨウ素やセシウムなどの放射能が検出され、スウェーデンでは通常の一○倍の……」
--そこまで聞いて、衝撃が体中を走った。メルトダウン(炉心溶解)。即座にそう思った。」

いや、専門家といえども、この内容なら当然驚くことだろう……。

原子力安全委員会の防災対策の範囲8~10キロ。
チェルノブイリ事故に照らすと、あまりに非現実的な距離である。
--また、著者などが、東海原発がメルトダウンしたことを想定。
当時、原発推進側は「ありえそうにない事故」としたという。
--バスのことも、日本ならソ連のように配車できないという……。

……原爆が一日三発爆発しているのと同様だという……。下「」引用。

「原発は、原爆のようにでなく、きわめてゆっくりとウランを燃やすのだ、とよくいわれます。しかし、一○○万キロワットの原発となると、一日三発ほどの広島型原爆を爆発させるほどの割合でウランを燃やしています。それだけ死の灰もたまる道理です。この厳しさはどんな炉型でも基本的に同じなんです。」

「日本の原発は例外ではない」という……。








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