磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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草の根は燃ゆ-反核 欧州語りある記-

2008年08月30日 | 読書日記など
『草の根は燃ゆ-反核 欧州語りある記-』
   肥田舜太郎・著/肥田舜太郎1986年

毎年といっていいほど、外国で反核を訴えておられるようです。著者はヒロシマで被爆した元軍医です。



■目 次■
西ドイツ(1)1979  2
スエーデン 1980  24
西ドイツ(2)1981  38
オーストリー 1982  54
西ドイツ(3)1982  72
フランス(1)1983  93
フランス(2)1984  104
西ドイツ(4)1985  115
ソビエット 1985  129
フランス(3)1985  143
(付録1)私の被爆体験  155
(付録2)反核海外講演記録  158
(付録3)反核国内講演記録  159
あと書き  164

NGOというのは、昔からあるんだなあーと思う。下「」引用。

「1977年にNGO(非政府組織)主催の「被爆問題国際シンポジウム」が日本で開催され、それまで隠されていた広島・長崎被害の実相が初めて世界の人々に明らかにされた。折も折、アメリカによるNATO諸国への中性子爆弾配備計画が発表され、欧州では国民の間に核兵器に対する関心が急速に高まり、国民的な規模で反対運動の盛り上がったオランダをはじめ各国から、広島・長崎の被爆者をふくむ遊説団を派遣してほしいという要請が日本原水協に強く寄せられていた。
 こうして要請に応えるため1979年5月、原水協の呼び掛けで「西ドイツ訪問交流団」が組織され、被爆者2名をふくむ交流団が25日朝、成田発のエア・フランス、フランクフルト便で訪欧の途中についた。」

映写機が故障したという……。下「」引用。

「映画フィルムも映写機が故障でサイレント。グロイネがすかさず、画面を見ながらドイツ語で解説、たちまちま息づまるような緊張が会場を包む。肥田、谷口両名の被爆体験で集会は最高潮に達した。特に谷口さんの全身火傷のカラー写真をかざして見せた時は一瞬、うめくような声が室内にみなぎる。」

ロイトリンゲンで、原爆投下機のパイロットを同じキリスト者として……。下「」引用。

「「原爆投下のパイロットは同じキリスト者。許せない。広島・長崎に人類が忘れてはならない最大の悲劇。出がけにテレビで日本の少年合唱団の歌をきいて感動した。美しいものを原爆でこわしてはならない」と、牧師さんが結んだ。」

INDEX

アメリカ人がデュッセルドルフで、こんなことを話したという。下「」引用。

「アメリカのフレンドサービス本部のテリー・プロバンスが「-略-アメリカではトラックや飛行機で放射性物質を運んでおり、労働者の間に癌や白血病が多発している。反核運動は国際連帯が何よりも大切。被爆者と団結しよう」と訴える。」

ボンの原発の近くには、米軍基地があるという。

ーストリー国営テレビの公開政治討論会に参加。

西ドイツのデュイスブルグで。下「」引用。

「被爆者は世界の宝、長生きして平和のために……」

セート市での一コマには、あきれた……。下「」引用。

「保守党議員をしている学校の管理者が突然、入ってくると「こんなアカの扇動に惑わさるな」と大声で怒鳴って出て行った。話が終って質問の時、「管理者の態度をどう思うか」と聞かれ、「シェルター会社の株主さんだろう」と答えたら、わっと大笑いになる。後で、図星だったと聞かされびっくりした。」

コミテ広島・長崎 代表 ミホ・シボ・新間さんの文章もありました。








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