磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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AERA ’11.6.6

2011年08月25日 | 読書日記など
『AERA ’11.6.6』
   尾木和晴・編/朝日新聞社2011年

特集名 放射能と食品



「放射能と私たちの食卓 暫定基準の曖昧な根拠」 下「」引用。

「福島第一原発の事故から2カ月半。私たちの食卓は、厚生労働省が定める「暫定基準値」が守ってくれるはずだった。しかし--」

加工食品の規定がない。下「」引用。

「確かに、厚労省の示す放射性物質の暫定基準値には加工食品の規定がない。茶葉は「肉・卵・魚・その他」に分類され、放射性セシウムについて言えば、基準値は「野菜類」と同じ1キログラムあたり500ベクレル、飲用茶は基準値がなく「水」の200ベクレルを準用している。」

穴だらけ……。そして今回のケースでは危険! 下「」引用。

「国や自治体は「基準値を上回った食品は、市場に出回らない」と繰り返すが、現実に一度は出荷され、回収という事態に至った食品がある。
 そもそも、穴だらけの「暫定基準」とはいったい何を根拠に、どんな経緯で決められたものなのだろう。
 よく知られた話だが、福島原発の事故が起こるまで、国産の食品、飲料水には放射性物質の基準値がなかった。厚労省食品安全部基準審査課に問い合わせると、あっさりとこう認めた。
「今回のような事態は想定されていませんでした」
 原発から大量の放射性物質が放出された「想定外」の事態を受けて、大震災から6日後に「暫定基準値」が設けられることになり、その際に援用したのが、原子力安全委員会が定めていた「防災指針」内の「飲食物摂取制限に関する指標」だった。
 この指標はスリーマイル島事故後の1980年に作られたもので、当時定められたのは放射性ヨウ素のみ。のちにチェルノブイリ事故(86年)やJCO臨界事故(99年)を受けて放射性セシウム、ウラン、プルトニウム及び超ウラン元素の3カテゴリーの指標が追加され、数値も見直された。
 ところが、当の原子力安全委員会管理環境課の担当者に聞くと、驚くべきことを言う。
「例えばヨウ素に関しては、我々の指標はゆるすぎる可能性があり、基準値として使い続けるのは適切ではない」
 それは、同委員会の指標が放射性ヨウ素の半減期「8日」を考慮して定められているからだ。
 飲料水の場合、現在の基準値は1キログラムあたり300ベクレル。基準値は、その濃度の水をずっと飲みつづけるのではなく、300ベクレルの濃度の水を水がめなどにためておき、そこから水を飲むという前提で設定されているという。
 この考え方は、放射性物質が一度に放出されるケースには当てはまるが、担当者によれば、「継続的に放射性物質が放出されている今回のようなケースにはそぐわない」」

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「「内部被曝」でこうなる 鼻血・下痢・倦怠感…」 下「」引用。

「飲食や呼吸によって放射性物質が体内に入る内部被曝。実際、どこまで広がっているのか。そして、防ぐにはどうしたらいいのか。」

福島県須賀川市で鼻血の3歳の女子。

肥田舜太郎。下「」引用。

「「内部被曝した人は、まず鼻血や下痢の症状が出ることが多い。どちらか一方ならそれほど心配いらないが、両方同時に出たら内部被曝の可能性が高い」」

半年後に「ぶらぶら病」 下「」引用。

「肥田さんが診てきた内部被曝者の症状や発症時期は、人によってバラバラだ。被曝後まもなく鼻血、下痢、発熱などを訴える人もいるし、何十年も経ってから白血病やがんになった人もいる。いったん症状が出ても回復した人や、ずっと元気に過ごしている人も少なくない。
 ただ一つ共通した症状があった。それは「体がすごくだるい」という訴えだった。「ぶらぶら病」と呼ばれ、極度の倦怠感、精神不安定、手足のしびれといった症状が出た。周囲から「怠けている」と見られ、精神的に追いつめられる人もいた。」

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「明日なき放射性廃棄物 詳細試算 いったいどれだけあるのか」 下「」引用。

「土壌は東京ドーム32杯分。瓦礫は新幹線912本分。ヘドロと水と汚泥でプール1900杯分……。「数字」の大きさの凄まじさが、事態の深刻さを物語る。しかも、行き場がない。どう対処すればいいのか。」

土と水だけで66兆円!? 下「」引用。

「-略-この膨大な汚染土壌のうち、半分が放射性廃棄物になるとして計算すると、最も汚染度が低い場合の処理方法をあてはめてみても、ざっと26兆円の処理費用が必要になる。さらに10%の400万立方メートルにはもう少し汚染度の高い場合の処理方法が必要だとすると、それだけで20兆円かかる。-略-
 福島第一原発内にある汚染水は現在約9万8500トン。原子炉は現在約9万8500トン。-略-これだけで20兆円の処理費用が必要だ。
 ここまでの、汚染土壌と汚染水の処理で66兆円。これに加えて、福島原発から20キロ圏内に放置されているヘドロが120万トン、瓦礫は控えめに見て64万トン、下水汚泥は福島県内だけで1500トン。」

「六ケ所も満杯」 下「」引用。

「-略-フクシマの残骸とともに、巨大な「核のゴミ」の塊が日本全体を厳しく圧迫し続けていくのはまちがいない。」

「「見たくない現実」と向き合う 10万年消えない放射能 設計中の放射性廃棄物処分場を題材した「100,000年後の安全」が、日本人の心をとらえた。「原発の真実を知りたい」と、各地の映画館で列ができている。」

「原発で働くということ」樋口健二・写真、山根祐作・文。 下「」引用。

「40年間変わらない姿
福島第一原発事故をきっかけに、
原発労働の実態が明らかになりつつある。
原発労働者たちを40年間近く撮り続けてきた、
写真家の樋口健二さん(74)。
被曝に苦しむ労働者たちの姿は、
そのまま原発への警鐘となっている。」

葬儀の写真の説明文。下「」引用。

「美浜原発3号機のタービン建屋で起きた蒸気噴出事故で亡くなった作業員4人の合同慰霊祭。4人とも下請け会社社員だった/04年8月、福井県美浜町。」

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「小沢一郎が「脱原発宣言」」 下「」引用。

「政局絡みの動きだが、政策的には確かに明確な対立軸。菅政権揺さぶりのカードに過ぎないのか、「脱原発」連立政権へとつながる道なのか。」










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