磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ヒロシマ二十年 原爆記録映画製作者の証言

2007年12月14日 | 読書日記など
『ヒロシマ二十年 原爆記録映画製作者の証言』
   加納竜一、水野肇(著)/弘文堂1965年

このころには、まだ「幻の映画」といわれ、返還運動がこの本からはじまったようです。



当時の状況。
--19歳の娘さんが、原爆症を苦に自殺。
故・峠三吉の妻・原田和子(56)も自殺。
--髪の毛が抜け原爆症ではないかと不安がっていた。
そして2月24日に嫌がらせもあったようだ……。下「」引用。

「平和公園にある峠三吉の詩碑がポスターカラーでぬりたくられていたことを、淋しそうに話していたという。」

人間性をとりもどせ!
人間を返せ! を書いた峠三吉
人間性を失った ポスターカラーの野蛮人!
人間性をとりもどせ!
アメリカ政府の教養ある野蛮人!
人間性をとりもどせ!
危険な原発を安全という教養ある野蛮人!
人間をとりもどせ!
平和運動をカードにしたイデオロギーの虜よ!
人間性をとりもどせ! ボク&君……。
峠三吉は人間性を歌った!


ベトナム戦争のことも書かれてありました。
写真では、一瞬ヒロシマではないかと思いました……。

昭和21年4月に日映で試写会があったという。
--英文のタイトル。
 EFFECTS THE ATOMIC BOMB ON HIROSHIMA AND NAGASAKI
「原子爆弾の効果・広島と長崎」
ナレーションは英語。
監修は理化学研究所の仁科芳雄博士。
物理編=仁科博士、生物編=中山弘美博士、医学編=都築正男博士が解説を校閲。

--ニュース映画社(独占会社)
ナチス・ドイツの宣伝統制のやり方「映画は弾丸である」に従ったという。
朝日、読売、毎日、同盟の映画部を一つにまとめた社団法人「日本ニュース映画社」

高見順の日記に1945年8月30日、川端康成が「広島や長崎へ、作家が行ってその惨害をくわしく調べて後々のために書いておく、こういうことは必要だとおもうんだが……」と意見したことが書かれてあったという。

永井隆の映画をとったという。下「」引用。

「それにすぐつづいて、やはり七年前のフィルムを生かして、記録映画「原爆の長崎」(二巻)がつくられた。それは爆心地と浦上天主堂を中心にして、当時病床にあった永井隆氏を取材し、平和の祈りを主なテーマとしたものであった。」

永井博士の思い出






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