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農協の大罪-「農政トライアングル」が招く日本の食糧不安- 宝島社新書 282

2010年04月02日 | 読書日記など
『農協の大罪-「農政トライアングル」が招く日本の食糧不安- 宝島社新書 282』
   山下一仁・著/宝島社2009年

ここでも、困ったシステムになっているようだけど……。
--政権が変わってどうなったんでしょうね……。



パナソニック1社に及ばないというが……。下「」引用。

「-略-目的とすべきは農業の発展や国民への食料の安定供給であって関税の維持ではない。-略-政府はGDP(国内総生産)に占める割合がたかだか1%にすぎず、また生産額もパナソニック1社に及ばない農業のために、他の経済センターの利益を無視してまでも、さらには世界の中で孤立してまでも、徹底的に米などの農産物の関税削減に抵抗している。-略-」

しかし、お金は食べられないのにね……。
つくられたエネルギー危機より、水不足・食料不足に備えるべきだろう……。

トライアングルのための農政……。下「」引用。

「農村は農協(農業協同組合。以下、JAという農協を指す)によって組織化され、これに自民党や農水省も依存するという、農業=自民党=農水省の“農政トライアングル”が定着した。農協は組織維持のために、高い価格による米の販売や高い農薬・肥料・農機具等の農家への販売で、手数料収入を大きくする必要があった。食糧管理制度の下での米価引上げ、減反による米価維持が、農業の振興よりも農協の組織維持のために必要となった……。」

農協自体が米価から、かなりのマージンをとっていた……。

政治力維持のため……。下「」引用。

「農協法の組合員1人1票制のもとでは、数のうえで圧倒的に優位に立つ兼業農家の声が、農協運営に反映されやすい。農協にとっても、少数の専業農家ではなく、多数の兼業農家を維持する方が政治力維持につながる。」

「金融や共済で農業事業の赤字を埋めるのはもう限界」

「“考える農業者”による専門農協の設立を支援すべし」

「おわりに」 下「」引用。

「筆者が30歳過ぎで、最初に農水省の課長補佐になったときの小さな出来事をいまだに思い出す。-略-農水省が構造改革を進めようとすると、必ず農協から妨害が入った。農協の大きな壁である。農協による農協のたろの支配にうんざりしている農水相の同僚諸氏も、多いのではないかと思っている。
 筆者はべつに農協を潰そうとしているのではない。農業で生きていこうとするまともな農業者が努力するのを妨害しないでほしいと、お願いしているだけである。-略-」








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