磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波ジュニア新書161 高校生の正しい夏

2009年03月24日 | 読書日記など
『岩波ジュニア新書161 高校生の正しい夏』
   岩波書店編集部・編/岩波書店1989年

原爆に関連する本のリストにあるので手にした本です。
一部、原爆に関することが書かれてありました。



「●開眼の巻●(ヒロシマ旅行……石川逸子)」
修学旅行で広島へ行ったという。
それで、また仲間と広島へ行った生徒のことが書かれてある。下「」引用。

「うまく言えないけど、何か、があんとやられた感じで、それでもう一回行ってみたくなったの。そう男子二人と女子二人、一人の男子ははじめて行く子。ユミもおいでよ」
 さっぱりわけのわからない誘いにふっと乗る気になったのは、このままだとただボヤンと三年間の高校生活が過ぎてしまいそうなもどかしさを、漠然とユミさんが感じていたからかもしれません。」

被爆した少年が「ハゲ」といじめられたことが書かれてあった。

沼田さんとの交流が書かれてあった……。下「」引用。

「青銅のところに沼田さんはいた。秋たちがまた嬉しそうに沼田さんを囲んで再開を喜びあうのを見て、うちの学校もスキーより広島にきた方がよかったのでは、チラリと思う。沼田さんは持っていた写真を見せて下さる。「これがね、ドクちゃんとベトちゃん。それから枯葉剤でこんな赤ちゃんが生まれてしまってね……」。救援物質を持ってベトナムに行く一行に加わったのだそうだ。ごく短くしかお話は聞けなかったけれど、大事な宝物をいっぱい受け取ったような気がした。被爆した青銅はとても元気に繁っていた。-略-」


また、この本では、一般にとりあげられないことも書かれてあった。

「●社会のしくもみの巻●(「駅のおじさん」との一夜-略-)」下「」引用。

「「浮浪者」と呼ばれる人たちがいる。新宿駅の地下道などでよく見かける人たちだ。-略-京都駅の夜」

金がないので、駅にとまることになり……。

従軍慰安婦だけでなく……。
性の問題は戦後もある……。下「」引用。

「それは、東京・新宿にある、女性の駆け込みセンター“HELP”を訪ねてみて痛感した。同じタイからやってきた“出稼ぎ”でも、彼らとは全然違った形で働かざるをえない女性たちがいるのだ。
 “HELP”には、日本に行けばたくさんお金が稼げるよと甘い言葉で誘われて、日本に売り飛ばされて、バイシュンを強要させられたり、雇い主に殴られたりしてズタズタになって逃げ出したアジア女性がたくさんやってくる。-略-」

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