磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ナガサキの空

2007年04月05日 | 読書日記など
『ナガサキの空』
     畑島喜久生・著/江崎充隆(えさきみつたか)・絵/
       らくだ出版1986年

表紙がによせて。 下「」引用。

「写生する私の手許を、ささくれた瓦礫の間を、五月にしてうそ寒い夕風が吹きぬけて行った。-この年から五年、この地から北36粁の地点で、私は閃光を見たのだ-
 あの日の阿鼻地獄を見下ろしていた天主堂の廃墟の柱は、何事もなかった様に、夕空に屹立していた。」



絵がありますが、文字が多い本です。
絵は単色です。



目次

1 浦上の丘で  3
2 午前十一時二分  8
3 十五歳の軍国少年  13
4 米と爆弾  20
5 生きるための道  32
6 長与国民学校の仮避難所で  40
7 よみがえっていく命  60
8 敗戦国日本  71
9 玄界灘で  91
  あとがき  105



夏。40年ぶりに長崎に帰郷。
青銅の像をみる。
「なんとやさしい顔をした神様!」

そして、天主堂へ。
「あの聖女像が立っている! 生きている! それも指先をなくして!」
大好きだった聖女像……。

そして、長崎の被爆したころの記憶がよみがえっていきます。

流動食、ハエ……。
困難な生活。
それでも、日々生きる力が……。

著者は小学校の先生。
この本が出されたとき、「国際平和年」。下「」引用。

「この本は、平和への祈りの本、「国際平和年」をみのらせるための実行の本!」
と書かれています。


また、世紀もかわったことですから、国際平和年もいいのではないでしょうか?

たとえば、国際平和基礎年とか……。








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