磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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小田実の反核読本

2008年05月05日 | 読書日記など
『小田実の反核読本』
   小田実・著/第三書館・注/第三書館1983年

『反核読本』というよりも、いろいろなことが書かれてある本でした。ヒロシマ・ナガサキのことは有名な作家は間違ったことをよく書いているのですが、特に小田実さんは間違っておられます。それを批判された本もありました……。



どうも、右のイデオロギーと左のイデオロギーが分かれて、運動会されているような感じがしてならない。--どちらにも、いいところがあるかもしれないが……。ゼロサムゲームでは平和は来ないでしょう……。

当時の教科書問題は「沖縄集団自決」ではなかった。下「」引用。

「82年の8月15日にさまざまな所で集会が開かれた。その集会で、だれもが論じたのが教科書の問題だった。「侵略」を「進出」と書き変え3・1事件は暴動であるとした。3・1事件というのは、今から60数年前に朝鮮で日本の植民地化に反対する大きな動きがあったことです。その事件を暴動であると規定した。その他さまざまな「改訂」が行なわれた。それに対して、たくさんの国が怒った。アメリカの雑誌でさえ、それを多く報道しています。」

「進出」なら、それはしてもよいことのように話している人たちがいました。
「進出」にしても、しても良いこととはボクには思えませんが……。
--言葉の印象で、世界が変わるなんて異常な人たちだと、若いころのボクは思っていました。

現実を知るために、言葉はあるとボクは思いたいです……。

今では第三世界というのも差別用語とされている人もいますね。下「」引用。

「少し第3世界との関係を考えてみたい。私たちが第3世界を経済的に支配して、そこでうまいこと原料を安く持ってくる。これは依然としてまだ続いている。その原料でわれわれが物をつくってそれを売りつける。そして日本は何となく豊かになる。」

ケースバイケースで話されるべきだと思います。

--ボクの家はずっと豊かなになんかなっていませんよ!

それに、今が続くとは限らない……。

長崎に空襲はありました。下「」引用。

「国は広島・小倉・長崎を原爆で丸焼けにするため、その時まで空襲せず「とっておいた」ことも覚えておこう。」

ポルポトは中国が支えていたという。その中国での虐殺が知らされないことが不気味でもある……。下「」引用。

「「中流」の「反ポル・ポト」感情のもとになるのは「虐殺」(これは「中流」の家族に関するかぎり、事実としてあったようだ。現地の事情にくわしいタイの記者は「10万名から数10万名」と言ったが、あたらずとも遠からずだろう。」

「ヒロシマ・デイ」に呼ばれたという……。下「」引用。

「毎年、「ヒロシマ・デイ」の集会をやっているのだと言っていた。しかし、今年は例年とぢかって、10日間にわたってさまざまな集会をくりひろげられる大きなものにした。それだからこそ、私をはるばると日本から招んだというのだが、どうして例年とちがって大きなものにしたか。「判っているじゃないか」とL老人は眼をむいて怒ったように言った。「今、世界はたいへんな危機だ。核戦争が今にも起こりそうなけはいじゃないか」。「おれはおれの娘や娘の子供のこを考えるからだ」とも言っていた。」

神父は、「エノラ・ゲイ」乗員を祝福はしていないそうです。下「」引用。

「ザベルカ 「エノラ・ゲイ」乗員を祝福した神父。後にそれを反省した「インタビュー」がある。」

8月6日、従軍牧師ウィリアム・ドウニー氏は原爆投下に神の祝福を祈ったという。

それを非難する牧師もいるという……。










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