磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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それぞれの夏  ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた5人の軌跡

2006年09月01日 | 読書日記など
『それぞれの夏
   ヒロシマ、ナガサキを生き抜いた5人の軌跡』
     加世田智秋・編/祥伝社2001年

・母は「人影の石」……越智幸子
・ガラスの少女……三好妙子
・「ハイヒールがはきたい」……松谷英子
・二度の体験……山根巳台治
・乳を与える母……田中キヲ
・「夢千代」の残像……吉永小百合
 が掲載されています。



原爆の資料館には「人影の石」
というのがあります。

最初は誰の名前も書かれていませんでした。

「人影の石」は、昭和20年米軍のカメラマンによって撮影。
昭和21年、日本人では、中国新聞社のカメラマン松重美人(まつしげよしと)さんが二十一年に撮影。

アメリカ軍フィルムに男性がモデルとしてうつっていたので、男だと信じられていたという。

証人二人あらわれて女性とわかる。

広島県原爆被害者団体協議会事務局長の近藤幸四郎(こんどうこうしろう)、96年11月に広島原爆資料館に『調査の結果、「人影の石」は越智ミツノさんである』と、申し入れ。


お孫さんと娘さんの熱い思いがなければ、それもわからなかったようです。

この「人影の石」の影はねんねん薄くなっているようです。

『ガラスの少女』は、ガラスの破片がいくつも体から出てきた方の話しです。

原爆症はでなかったという。

そして語ることができるようになったとも書かれています。下「」引用。

「元気になると、不思議ですね、辛い体験も話せる範囲内で少しずつ語れるようになりました。」


『ハイヒールがはきたい』は、片麻痺になった方の話しです。
「いじめ」があったことを語られています。

福祉について、お役所仕事とかかれてありますが、現在も変わっていません。


『二度の体験』は軍隊に入られている方が広島と長崎で二度被爆されていたことが書かれてありました。

乳を与える母』は一枚の有名な写真から始まります。下「」引用。

「頬に火傷の跡が残る美人の母親が、放心したような表情で裸の赤ん坊に乳をあげている。赤ん坊の顔から頭全体にかけて、血の跡が肌にこびりついている。ぐったりとした赤ん坊。無心に母親の乳房を含んでいるが、表情はうつろだ。このあまりにも有名な母子写真。世界で二番目に投下された原子爆弾に被爆した長崎の親子である。母親の名前は田中キヲさん(当時三○歳)。赤ん坊は次男の義博(よしひろ)くん(四ヶ月)。」


【関連ニュース】田中キヲさん死去 長崎被爆写真の被写体【徳島新聞】'06/12/12


最後は、吉永小百合さんの話です。

原爆詩の朗読についてなど書かれてありました。


第二楽章 吉永小百合(朗読)
第二楽章 長崎から 吉永小百合(朗読)





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