磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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バートランド・ラッセル著作集7 教育論

2008年05月20日 | 読書日記など
『バートランド・ラッセル著作集7 教育論』
   バートランド・ラッセル(著)/
     魚津郁夫(訳)/みすず書房1959年

日本の教育は画一化されているとわれて久しいですね。
大切なことを教えるのを忘れては困ったことになるだろうとも思う……。



教育は民主的なものでなければならないという。下「」引用。

「私がいいたいのは、われわれが将来実現するようにめざさなればならない教育制度は、現存する最善の教育をうける機会をすべての少年少女に与える教育制度である、ということなのだ。理想的な教育制度は、たとえその理想がただちに実現されるものではないにしても、民主的なものでなくてはならない。このことは、こんにちではかなりひろく承認されるだろうと思う。」

洗脳のような教育をされては、これからの社会では役立たないのではないだろうか?

“画一性”はダメ。下「」引用。

「このような民主主義と教育という問題は、はっきりさせておくことが必要だ。画一性という死んだ標準にこだわるのは、不幸なことである。」

すべての人と、画一性はいけないということを両立させないと、民主的でないだろう……。

“体罰”を非難する著者。下「」引用。

「アーノルド博士はむちで打つ罰を少なくし、それを幼い子供にだけのこし、-略-博士のしつけをうたけ生徒たちが、インドの土人たちが「謙虚な心」を欠いたときには、むちで打ってやろうと思うようになるのも当然だ。」

さらにこう書く。下「」引用。

「たぶんアーノルド博士の生徒のなかには、アデノイドにかかっていたものも多かったにちがいない。アデノイドは怠けぐせの原因になるが、どんな医者だってむち打ちという処方は書かない。」

これも教育の範囲……。下「」引用。

「いまでは教育ある母親ならだれでも、子供が泣くごとにお乳をやらないで、規則的な間隔をおいてやるのが大切だということを知っている。こういうやり方は、子供の消化のためによいというのでおこなわれるようになったものであるが、それはまったく当然のことだ。しかしそれはまた道徳教育の見地からしても望ましい。」

ラッセルでも、『馬鹿』などと表現するんだと思った。下「」引用。

「そのような物語をするときには、遠い昔人間がおちいった深刻な残酷さを示すものとして話さなければならない。かつて私が子供の頃、エリシャが子供たちをのろったのは正しかったのだ、ということを解きあかすために、たっぷり一時間におよぶお説教をきかされたことがある。さいわい、私はその牧師は馬鹿だと考えることができるほど大きくなっていた。」

ユダヤ人を呪ったヒトラーが正しくないように、エリシャも正しいとボクも思えない。

セックスは人間の性格をつくりあげるものの一つという。下「」引用。

「私は、自分が健全なものと信じている原理を、そのような制限することはできない、私は、セックスを、人間の性格をつくりあげる他のもろもろの衝動をあつかったのとおなじようにとりあつかいたい。」

ジョンとヨーコでなら、よく理解できるのでは?









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