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磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

機密漏洩事件 水爆とオッペンハイマー

2008年01月11日 | 読書日記など
『機密漏洩事件 水爆とオッペンハイマー』
   J・メジャー(著)/中山善之(訳)/平凡社1974年

この本を読んでいて、ビキニの水爆実験が社会問題となり、目をそらすためにレッドパージを利用して、オッペンハイマーを犠牲者にして、国民の目をそらせたという感じがしました……。あくまでも感じですが……。



「序文」で公文書のことが書かれてありました。下「」引用。

「オッペンハイマー事件のほとんどすべての面をカバーしている各種の公文書はいまだに公表されていないし、一部は永遠に公開されないだろう。」

オッペンハイマーは核の国際管理を願っていたが、ソ連は強行であると……。
ゼロ・サム・ゲームではどちらが強行なのか……。どちらもだとボクは思います。
そもそも、ゼロ・サムでは国際管理などできないでしょうね。

水素爆弾の開発をするかとどうかは、オッペンハイマーにはなく、グローブズにあったという。
……グルーブズは水爆開発に着手しなかったという。

スパイだったフックスは、オッペンハイマーのいる理論部門にいたという。
--だからといって、オッペンハイマーがスパイとは限らないですね。

オッペンハイマー事件の余波は。下「」引用。

「「世間の対立はすさまじいものであった……しかし表面下に横たわっている強い敵愾心にくらべればとるにたらぬものであった。この争いのどちらかの陣営に加わり、深いかかわりをもったもののうちで、傷つかなかったものはなきに等しかったし、生涯いやすことのできぬ傷を受けたものもいる」とこの事件についてロバート・J・ドノバンは書いてる。」


1954年7月、ストローズはロス・アラモスへ。
職員たちはストローズに抗議の声をあげたという。
同月、テラーはラビに無視され、侮辱されたという。

そして、マスコミ。下「」引用。

「九月の末に、ジャーナリストのジェームズ・R・シェプレーとクレイ・プレアー・ジュニアが書いた近刊予定の本『水素爆弾』の抜粋が「U・S・ニューズ・アンド・ワールド・レポート」誌に発表されるとすぐに、科学者たちは態度をいっそう硬化した。この本は一九五三年の五月に「フォーチュン」誌に発表されたマーフィーが書いた無署名記事とほぼ同じ立場にの立っていた。要するにその本は、オッペンハイマーとその同調者たちを細部にわたって攻撃し、ストローズ、ボーディン、マクマホン、その他の水爆支持者たちをほめあげていた。」

しかし、今では、それは事実ではないと書く人もいる……。

この本はシリーズだという。下「」引用。

「この訳書の原本は、イギリスの出版社バッフォード社が、ハル大学の歴史の教授、J・P・ケニアンを編集長として編んだ「歴史的な有名な裁判」シリーズ(『ブハーリン裁判』、『ルター裁判』などをふくむ』の一巻として、一九七一年に刊行されたものです。」








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