磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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環境と生命の危機-核のゴミは地球を滅ぼす-

2009年08月31日 | 読書日記など
『環境と生命の危機-核のゴミは地球を滅ぼす-』
   土井淑平・著/批評社1990年

思い切った表現をとる著者です。



中曽根政権へのゴマスリ、梅原猛。下「」引用。

「梅原氏が国際日本文化研究センターと設立などを機に、当時リクルートの錬金術と政権維持に励んでいた中曽根康弘氏とその周辺に取り入り、権力御用達の知識人として「チェルノブイリ・ショックの打ち消しのタイコモチ」「国家鎮護の司祭」の役を引き受けたことは、疑う余地がない。同じ頃に梅原氏が刊行し上演した戯曲『ヤマトタケル』(講談社)も、そのテーマからして中曽根政権へのゴマスりの心意が助けて見える-略-」

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ジェノサイド産業。下「」引用。

「現在と将来の世代にわたる暴力と殺人を伴っている。原子力産業の操業を倫理的観点からはっきりと犯罪であり殺人であるとして告発している人として、ジョン・ゴフマンや槌田敦氏を挙げることができるが、わたしは、さらに一歩踏み込んで、原子力産業の総体を「殺人産業」であり「ジェノサイド産業」であるとして厳しく告発したい」

核兵器をつくったら、まさにジェノサイド産業。
廃棄物の劣化ウラン弾でもすさまじいものである。

人形峠の問題。下「」引用。

「人形峠とその周辺には、すでに日本の全原発~出た放射性廃棄物の二倍以上の核の毒が不法に投棄されて野ざらしとなり、小出裕章氏の試算では当時のウラン採掘に従事していた延べ一○○○人の構内労働者のうち約七○人の肺ガン死が予想されるという-略-この恐るべき無法と犯罪が見逃されてきたし、いまもまるで何事もなったかのようにやりすごそうとされている。-略-」

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パンフレットで嘘が証明される。下「」引用。

「動燃はいまとなって防塵マスクの着用など保安対策を進めてきたと言い訳しているが、皮肉なことに動燃自身が最近出している『人形峠』と題するパンフレットにも、マスクはおろか素裸同然の当時のウラン採掘労働者の資料写真が堂々と載っている有様だ。」

台風や豪雨で流出……。下「」引用。

「当時ウラン採掘に従事した労働者の証言により、ウラン残土がもっともずさんに放置され、台風や豪雨のたびに下流に流出して水田にまで汚染を拡げている-略-この河の下流の水田まで汚染を拡げている事実が判明した。」

“政治的調査”……。下「」引用。

「その検査データがもっぱら「放射能調査専門家会議」と同様の国のお抱えの「専門家」の評価にゆだねられるとしたら、その評価はまったく信用のおけないものとなり、ウラン残土の環境影響調査がそうであったように、“安全宣言”を目的とした“政治的調査”となるであろう。」

オーストラリア……。下「」引用。

「ヘレン・コルデコット氏は『核文明の恐怖』(一九七九年)で、かつてウラン精練の中心地だった南オーストラリアのポート・ピリーの町で起きた放射能汚染騒ぎを取り上げ、ウラン残滓の棄てられた防波堤が子供たちの遊び場となり、その後基準値を上回る放射能が検出されて住民を不安におとし入れたことを記録にとどめている。」

南アフリカ……。下「」引用。

「南アフリカはアフリカの富の三分の一を一国で産出しているのみならず、サハラ以南のアフリカで最大の軍事力を持ち、米ソの諜報機関がキャッチしたように、すでに核実験も実施し核兵器を保有している疑いが強いことも、よく知られている。-略-」

吉本隆明について。下「」引用。

「原子力開発を「科学理性」の名で賛美し、多国籍企業を「開かれた善」と呼び、資本主義を「最高の作品」と持ち上げるどこの頓馬な批評家・吉本隆明氏の言説」

多国籍企業が「開かれた善」?

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