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京都人は日本一薄情か-落第小僧の京都案内- 文春新書 452

2011年01月02日 | 読書日記など
『京都人は日本一薄情か-落第小僧の京都案内- 文春新書 452』
   倉部きよたか・著/文芸春秋2005年

表紙の裏に書かれてありました……。下「」引用。

「お寺にはなぜ竹の結界や鉄柵で人を拒絶するところが多いのか。この世と冥界の境はどこにあるのか。町家に塀がないのはどうしてか。花街とお寺が居並ぶのはなぜか--。ガイドブックでは窺い知れない古都のディープな不思議を、その歴史にまでわたって探求。若き日に、柴野大徳寺の名僧に弟子入りし破門となった著者が声低く語る、京都の好きなところ嫌いなところから、古都の別の顔が見えてくる。」

声低く語るというのがいいですね……。



市電の敷石の再利用。下「」引用。

「あの石畳はどこへ行ったのか。市内あちこちで再利用された。東山、疎水縁(べり)の哲学の道。桜の頃は銀座通りのようになるが、ここも昔は雑草だらけの土手道で、雨の日には泥道になった。それが市電の御影石の石畳を使って整備されたのは四十四、五年のことだったと思う。-略-」

まちがい。下「」引用。

「祇園や木屋町の路地や、あちこちの町家の踏み石に使われたもしている。市電は消えたが石畳は残った。そんな功用もあるにはあるが、市電を廃止したのは京都の最大のまちがいだった。」

三代少ない……。下「」引用。

「京都人についてもそうだ。排他的といわれる京都人だが、三代続きというのも意外と少ない。祖父(じい)さんが近江の出身の祖母(ばあ)さんが若狭から嫁いできたという家もけっこうある。京都七口、それぞれから近江や若狭や丹波や出雲が見えるわけで、京都は意外と開かれている。それでいて、人口は増えないし、減りもしない。そこが不思議。」

京言葉についても、書かれてあった……。

一休さん。下「」引用。

「チベット仏教ではドクロでいろんな法具をつくるらしいし、一休さんも、正月にドクロを持って歩き、「これには昔は目があったが、なくなって出てしまった。目が出て、目が出て、目出度い」といって奇僧ぶりを見せたりと、ドクロがけっこう登場する。しかし、木魚がドクロからきたとは聞いたことがない。『西遊記』の沙悟浄が、食べた九つのドクロを首に吊るしているが、これと関係あるかもしれない。」

吉田山は京都三山のひとつ。下「」引用。

「奈良に大和三山があるように、京都にも三山がある。船岡山、吉田山、双岡の三つで、葛野(かどの)三山といっている。」

葛野……。下「」引用。

「平安以前、京都盆地は葛野と呼ばれていた。」

吉田神社ができて……。下「」引用。

「吉田山は、古くは神楽岡(かぐらおか)と呼ばれた。標高百二メートル、東の比叡山地が断裂してできたらしい。平安初期に西麓に吉田神社ができて吉田山と呼ばれるようになった。兼好法師はここの神官の家の生まれ。室町期の争乱のときには格好の砦となっている。」

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