磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

福島の18歳未満3万人が避難 流出抑制へ医療費無料化(河北新報) - goo ニュース

2012年05月16日 | 読書日記など
福島の18歳未満3万人が避難 流出抑制へ医療費無料化(河北新報) - goo ニュース

「2012年5月15日(火)08:15
 福島第1原発事故などで、福島県の18歳未満者約3万人が避難していることが14日、県の集計で分かった。県外への避難者が6割を占めるなど子どもの流出が深刻となっているため、県は10月から18歳以下の県民の医療費を無料化する。県によると、18歳以下の一律無料化は全国の都道府県で初めて。
 県によると、4月1日現在の18歳未満の避難者は表の通り。県内59市町村中、48市町村の計3万109人が避難している。このうち県外が1万7895人で59.4%を占める。市町村別で最多は南相馬市の5606人で、いわき市3641人、浪江町3298人と続いた。
 18歳以上も含めた県民の総避難者数は現在、約16万人。その2割近くが18歳未満の子どもで、特に県外避難者は18歳未満者が3割近くを占めた。子を被ばくさせたくない親が避難させているのが主因とみられ、県子育て支援課は「かなり大きな比率で、危機的状況にある」と話す。
 県外流出を食い止める施策の一環として県は14日、10月から18歳以下の医療費無料化を実施する方針を正式に発表した。
 県議会6月定例会に本年度分の事業費10数億円の補正予算案を提出する。
 対象は、県内に住所がある小学4年生から18歳以下の人で県外避難者も含む。実施主体は市町村で、県が東京電力の賠償金などを基に創設した県民健康管理基金から全額補助する。小学3年生までは県内の全59市町村で既に無料化が図られており、県の事業との組み合わせで18歳までが一律無料化となる。
 佐藤雄平知事は「日本一、子どもを生み育てやすい県づくりの象徴となる事業。県を挙げて取り組む」と話している。」


事業費10数億円の補正予算案……。

効果がないといわれる除染に何兆円もの巨費?

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犠牲のシステム福島・沖縄 集英社新書 0625

2012年05月16日 | 読書日記など
『犠牲のシステム福島・沖縄 集英社新書 0625』
   高橋哲哉・著/集英社2012年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「福島の原発事故は、原発推進政策に潜む「犠牲」のありかを暴露し、沖縄の普天間基地問題は、日米安保体制における「犠牲」のありかを示した。もはや誰も「知らなかった」とは言えない。沖縄も福島も、中央政治の大問題となり、「国民的」規模で可視化されたのだから--。経済成長や安全保障といった共同体全体の履歴のために、誰かを「犠牲」にするシステムは正当化できるのか? 福島第一原発事故で警戒区域となった富岡町などで幼少期を過ごした哲学者になる、緊急書き下ろし。」

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石原慎太郎知事に。下「」引用。

「石原慎太郎知事は「東京湾に原発をつくってもよい」と豪語している。口先だけでないなら、「本当につくってみろ」(佐藤前知事)と言うべきだろう。」

「第一義的な責任は「原子力ムラ」にある」 下「」引用。

「-略-福島原発事故を引き起こした第一義的な責任は、国策としての原発推進にかかわってきたいわゆる「原子力ムラ」のアクターにある。日本の原発はどんな自然災害に対しても安全だとする「絶対安全神話」を語り(騙り)ながら、そのじつ安全性を軽視して経済的利益を優先してきた彼らの無責任が、今回の人災を引き起こした最大の要因だと考えられる。」

責任あるか? しかし責任が生じた。下「」引用。

「もちろん、原発由来の電力を享受してきたからといって、子どもたちや、また種々の理由から原発のリスクについて知るチャンスすらなかった人についてまで、今回の事故の責任があるとは言えないだろう。しかし、そうした人々もまた、このような大事故が起こった以上は、原発というシステムを今後維持していくべきかどうかについて、少なくとも自らの問題としてそれを考えていく責任が生じた、とは言えるだろう。」

「震災の天の恵み?」 下「」引用。

「そうかと思うと、数日後、三月二○日には、大阪府議会の長田義明議長が、一見すると石原都知事の天罰発言とはまったく逆の、「東日本大震災は大阪にとって天の恵みであった」という発言をした。-略-」

地震自体には「正義も道徳」もないと内村鑑三をひいて説く著者。人としての立場なら、これが正しいだろう。神でもないペテン師が、神になったつもりで、ペテンゲームをする。このようなバカどもは、天に唾をするが如くという人が事実だろう。

日本ナショナリズム「日本頑張れ」「日本は一つ」……。下「」引用。

「「日本頑張れ」「日本は一つ」等々のスローガンを、日本ナショナリズムと呼ぼうと、日本ナルシズムあるいは日本フェティシズムと呼ぼうと、いずれにしても変らない重要な問題がある。それは、今回の原発震災の被災者が日本人だけだと思いこんでしまうことである。意識的あるいは無意識的に、被災者から日本人以外の人々を排除してしまうことである。東北地方の被災者だけ見ても、当然ながら、そこには日本人だけでなく外国籍の人々も含まれている。地震にせよ、津波にせよ、原発事故の放射性物質にせよ、住民が日本国籍か外国籍かによって分け隔てなどしないからだ。」

「危機だからファシズムか」
--もっと、ひどい危機を作るだろうなあー。歴史から学んでいただきたい……。







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ひとり舞台-脱原発-闘う役者の真実-

2012年05月16日 | 読書日記など
『ひとり舞台-脱原発-闘う役者の真実-』
   山本太郎(著)/木村元彦(取材・構成)/集英社2012年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「脱原発 闘う役者の真実」



【カラー口絵】ドイツに行った山本太郎。下「」引用。

「2011年11月、ドイツ・ゴアレーベン。脱原発法案を通したドイツでは、フランスで再処理された核廃棄物が列車で自国に入れられることに市民が抗議を繰り返すんです。2万3000人が集まった抗議集会へ向かうマーチの先頭に立ちました。老若男女が集う集会場はまるでフェスティバル会場ですよ。DJが来て流すレゲエに合わせて踊ったり、カードゲームをやったり、線路に座り込むんです。-略-」

チェルノブイリ……。下「」引用。

「チェルノブイリで太郎は今も彼の地に暮らす人々に話しかけた。福島のことを誰もが知っていた。彼らは子供のために線量を独自に測ることの大切さをフクシマの人々にぜひ伝えてほしいと言った。」

これからの日本の道、ドイツかベラルーシか? 下「」引用。

「車が自宅に着いた。「日本がこの先、ドイツになるのか、ベラルーシの方に向かうのか、ほんまこれからも反原発でますます頑張らなあかんなと思って改めて決意したのが、今回の旅です」太郎はそれまで履いていた靴を脱いでビニールに包むと、まず除染や、と小さく笑った。」

「都知事を再選させた意味を、僕らはもっと考えないと」

「もんじゅ」 下「」引用。

「それにしても「もんじゅ」、事故を起こしていまだに1ワットも電気を作っていないのに、維持するのに1日5500万円かかっているんですよね。あり得ないですよね。そういうをやめれば、もっと自主避難もバックアップしてあげられるはずなのに、無駄なお金ばっかり使って……。」

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「テレビでは、生の声が届かない」

「告発された「建造物侵入」の全真相」

法曹界も原子力ムラ……。下「」引用。

「-略-この刑事告発で太郎の弁護人を引き受けた森川文人弁護士によれば、法曹界も原子力ムラに取り込まれているという。司法修習生になると修習生旅行という研修旅行があるが、森川弁護士が同行した2005年の修習生旅行の行程は福島第一原発とJヴィレッジであった。そこで司法修習生たちは原発安全神話を刷り込むようなPR展示を見せられるのである。こういう旅行は東電のみならず、日本中の電力会社が行っていたという。「弁護士にとっても原発メーカーなどはビッグクライアントで日本弁護士連合会が即時原発停止を言えないのもそこに起因していると私は思う」(森川弁護士)」

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「この状況で動けない人は、政治家を辞めてもらいたい」









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NHK委員長の兼職に反対=東電社外取締役人事で-自民(時事通信) - goo ニュース

2012年05月16日 | 読書日記など
NHK委員長の兼職に反対=東電社外取締役人事で-自民(時事通信) - goo ニュース

「2012年5月15日(火)22:09
 自民党は15日、NHKの数土文夫経営委員長を総務部会の会合に呼び、東京電力の社外取締役との兼職に反対する考えを伝えた。NHKに強い影響力を持つ数土氏が東電の経営に関わった場合、放送の中立性が損なわれる懸念があると判断したとみられる。野党である自民党がNHKの経営委員長を辞めさせることはできないが、数土氏の処遇が今後、問題となる可能性が強まってきた。

 経営委員会は、会長の任命権などを持つNHKの最高意思決定機関。放送法は常勤の委員については兼職を禁じているが、数土氏は非常勤のため、東電社外取締役への就任は「制度上は問題はない」(川端達夫総務相)とされる。経営委員は番組の内容にも口を出すことができない。 

[時事通信社]」








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放射性廃棄物-原子力の悪夢-

2012年05月16日 | 読書日記など
『放射性廃棄物-原子力の悪夢-』
   ロール・ヌアラ(著)/及川美枝(訳)/緑風出版2012年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「人類は数千年、数万年保管できるのか?
世界の核のゴミ捨て場からの報告」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「チェルノブイリが一つだけではなく、いくつもあることをあなたは知っているだろうか? また、過去に汚染された地域が何千年もの間、汚染されたままであること、使用済み核燃料の「再処理」は事実上存在しないこと、原子力産業は放射能汚染を「浄化」できないのにそれを隠していることを知っているだろうか?
 本書は私たちを、原子爆弾誕生の地=米国ハンフォードから、フランスのラ・アーグ再処理工場、ビュール廃棄物埋設処理施設、シベリアのに果ての露天廃棄場など、世界の核のゴミ捨て場を巡る不安な旅に誘う。この長い旅の過程で、私たちが驚きと共に発見するのは、原子力産業が常に、原子力について議論する機会を、そして廃棄物を拒否する権利を、市民たちから奪ってきたという事実である。市民の意見を聞くなら原子力は生き延びられない。原子力は民主主義と共存できるだろうか?」

映画の調査より。下「」引用。

「Arteのためエリック・ゲレが制作し、2009年10月13日に放映されたドキュメンタリー映画、「放射性廃棄物、原子力の悪夢」のために行われた調査より。」

名言。下「」引用。

「「耐える義務は、知る権利を伴う」
ジャン・ロスタン 

    知る人ぞ知る」

予言的な言葉……。下「」引用。

「二○○二年、フランスの哲学者、ジャン=ピエール・デュピュイは予言的な言葉を書いている。「技術の進歩は、抜け出すことがますます困難になるような好ましからざる狭い道に閉じこもる傾向が大変強い。警戒信号がともる時はもう遅すぎるのだ。不幸は我々の運命だというが、そうなるのは、人間が自分たちの行為の結果を認めないからにほかならない。そしてそれは、我々がみずから遠ざけることを選択することもできる運命なのだ」。
 選択が迫られている。今日、そして今。」

事実は、アレバの社長とは一致しない。下「」引用。

「二○○八年九月のある朝。ラジオを聞きながら家で仕事をしていた私の耳に、突然、アレバの社長、アンヌ・ロベルジョンの声がとびこんできた。彼女は、原子力エネルギーの恩恵について書いた本を出版したばかりで、その著書のプロモーションのためにメディアめぐりをしているところだった。私はやりかけていたことをストップして耳をそばだてた。私は、ちょうど八カ月にわたって放射性廃棄物についての調査で、世界中の原子力のゴミ捨て場を回ってきたばかりだった。彼女の説明は、私が見てきたこととは一致しなかった。」

長い調査……。下「」引用。

「この長い調査で、私は、映像ディレクターのエリック・ゲレと共に、世界の原子力の二つの生誕地、アメリカとロシアをめぐることになった。私たちはさらに、イギリス、ドイツ、そして原子力発電の割合が世界一大きなフランスを回った。私たちは各地で、議員、専門家、様々な意見の異なる科学者たち、推進派、反対派、専門家、市民、事業主たちに会った。また、各地で、我々が踏んだ土、摂取した食物、飲んだ水の正確な汚染を知るために、独自のサンプルを採取した。-略-」

ノーベル賞受賞者20人が参加していた「マンハッタン計画」 下「」引用。

「参加した二○○人以上の物理学者のうち二○人は既にノーベル賞受賞者か、あるいは後に受賞する学者だった。そして何千人もの技術者たちが無我夢中で死の機械を作るために働いた。」

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アレバと日本。下「」引用。

「五番目の工場は日本にあるが、未だに稼働に至っていないし、今まで一度も稼働したことがない。ラ・アーグの双子の姉妹ともいうべきこの日本の施設は、本州の北端、下北半島の太平洋岸の寒村、六ヶ所ムラに建設された。二○○二年、その建設の時は、アレバも一部、指導にあたったが、現地で働いたフランス人技術責任者たちは一様に日仏の協力を誉めちぎる。当時の現地での責任者の一人、ジャン=リュック・アルヌーは言う。「理想的な協力だった。技術面の取引だけでなく、お互いにノーハウをやりとりしあって、相互の利益を引き出すことができた。六ヶ所村工場の稼働に向けて作業が進むにつれ、我々はこのシステムをますますよく制御できるようになった」。しかしその制御はむしろ遅々たるものである。なぜなら六ヶ所村工場はいまだに稼働に至っていないからだ。」

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グーグルアースで……。下「」引用。

「私たちはトムスクに赴き、フランスの再処理ウランを見ようと試みたが、やはり、ここでも私たちの前に、門は閉ざされたままだった。私たちは、グーグル・アースの映像で、劣化ウランのコンテナのありかを探した。そして、たくさんのコンテナが巨大な列車駐車場に保管されているのを画面上で見つけた。EDFとアレバは再処理のプロセスから出たくずを送ったのはこの場所である。極秘裏に。」

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リサイクルされた量と勘違いをしそうな表現。下「」引用。

「素材は確かに九六%リサイクルできる可能性があるが、二○○七年に実際にリサイクルされたのは二・五%であり、EDF自身の数字によれば二・四%である。これはいったいどういうことか。なぜ私たちは方程式全体を知ることができないのか。それはおそらく、九六%という理論上の数字は正しいからだろう。
 暴れた事実はほんの言い忘れでしかない。ところで、ナチュラリスト、ジャン・ロスタンが書いているように「耐える義務は、知る権利を伴う」。再処理という産業的選択を受け入れる義務があるなら、私たちは、全体の正確な数字を要求する権利がある。可能なことと、実際のこととの間には、意図的にふれられていない、非常に高くつく脅威が存在し、この場合それは産業的な危険を伴うのである。」

「ユッカ、蛇の山」 下「」引用。

「ドキュメンタリー映画の制作は選択を強いる。調査で得た幾つもの貴重な場面を、構成の都合ですべてあきらめなければならないこともある。今回の制作でカットされたのが、アメリカの高レベル放射性廃棄物の埋蔵施設としてのユッカ・マウンテンと、ラスベガスである。ユッカ・マウンテンはフランスではビュール(オート・マルヌ県)に予定されている埋蔵施設に匹敵する。-略-」








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