龍の声

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「ヒマワリ ②」

2022-11-30 06:49:44 | 日本

①ひまわりの苗の選び方
ひまわりは、品種によってそれぞれ草丈の高さが異なります。1株に1つの花を咲かせる1本立ちのひまわりもあれば、1株でいくつにも枝分かれをして、花をたくさん咲かせるひまわりもあります。栽培する場所に合わせて、ちょうどいい背丈、大きさのひまわりを選んでくださいね。
苗を購入してひまわりを育てる場合は、あらかじめ苗を植えるためのポットや鉢植えを用意しておきましょう。苗を購入する場合は茎が丈夫でしっかりしているものや、本葉の色が濃く元気なものを選びます。ひまわりの本葉が成長して、5枚から6枚くらい出てきた頃が植えつけにちょうど良い時期なので、大きくなり過ぎている苗は避けた方が良いいでしょう。3号から3.5号の育苗ポットの大きさを選び、葉の表と裏に害虫がついていないかしっかり確認してください。
 

②ひまわりの育て方
越冬しない一年草のひまわりは、種や苗を植えつけた後は植え替えの必要がなく、管理しやすい植物です。
こちらでは、きれいな花を咲かせるために知っておきたい、ひまわりの育て方として、土づくりや種まき、種まき、間引きなどの方法や注意点をご紹介します。


③ひまわりを育てるための土
ひまわりは水はけが良く、中性~弱酸性の土を好みます。
ひまわりを鉢植えする場合、通気性や保水性に優れた花苗用の培養土があると便利です。肥えた土に植えた場合は肥料がなくても元気に育つことがありますが、培養土を使う場合は堆肥や腐葉土を混ぜたほうが良いでしょう。割合は培養土:腐葉土:堆肥=7:2:1にするのが目安です。鉢の中に鉢底石を敷き、土を入れましょう。肥料は元肥としてできるだけ深い場所へ混ぜておきます。

また、鉢植えするときは、用土と鉢のほかに、鉢底に入れる鉢底石、鉢底ネットを用意しておきましょう。鉢底の穴が大きいと通気性も良くなります。根が十分に伸ばせるように、深さのある鉢を選ぶのがポイントです。地植えの場合は、植えつけ2週間前に苦土石灰を混ぜて酸度を調整しておきましょう。植えつけの1週間ほど前になったら腐葉土や堆肥、緩効性肥料などを混ぜて耕しておきます。根をしっかりと張れるよう、地面から30cm~40cmのあたりまで掘り返し、ふかふかにしておきましょう。


④ひまわりの種まき適期
ひまわりの育て方の基本を押さえれば、種からでも美しいひまわりを育てることができます。ひまわりの種の発芽適温は20℃~30℃です。寒冷地なら5月中旬から6月初旬、暖地なら4月中旬から5月中旬までに種まきをします。


⑤ひまわりの種まき方法
1.土に1~2㎝ほどの穴をあける
2.1つの穴に2~3粒の種をまく
3.まいた種の上に1㎝くらいの土をかぶせる
4.水をたっぷりあげる

複数の株を植えつける場合、選んだ場所や品種に応じて株間の距離を調節します。鉢植えする場合は1㎝くらいの間隔で種をまきます。ひまわりを庭や花壇に直まきするときは、草丈が高くなる高性種の場合は30~40㎝くらいの間隔をあけましょう。それ以外の品種は、20~30㎝くらいの間隔をあけて種をまきます。
地植えの場合、排水性を高めたいなら畝をつくります。畝の幅は60cm程度です。土を高めに盛ったところに種まきしましょう。


⑥まわりの種まきの注意点

・場所選びは慎重に
ひまわりの根は直根タイプのため、後から植え替えをすると根が傷んでしまうことがあります。ひまわりの種を花壇や庭に直まきするときは、その場所で育てることを前提に種をまいてください。植え替えをしないためにも、直まきするときは場所選びを慎重に行いましょう。

・しっかりと覆土
土に種をまいたら、1㎝くらいの厚さになるように上から土をかぶせます。ひまわりの種は嫌光性で光が当たると発芽しないため、しっかりと覆土してあげましょう。その後は、ポットや鉢植えから水がしたたり落ちるくらい、たっぷりの水をあげます。

・水切れに注意
順調にいけば、種をまいてから10~15日で発芽します。種が乾燥してしまうと芽が出ないことがあるため、水切れには注意しましょう。
発芽するまでは毎日、土の状態を確認します。水が少なくならないように気をつけて水やりを続けましょう。
ただし、水を与えすぎて種が腐ってしまうのも避けたいところです。過湿には十分に注意しましょう。

・ひまわりの間引き
ひまわりを苗ポットや鉢植え、プランターで育てるときのほか、庭や花壇に直まきして育てるときも、間引きをすると、きれいに見栄えよく育ちます。元気に太く伸びた苗だけを残して、残りは引き抜いてしまいましょう。
発芽して双葉が出たら、その後に出てくる本葉が2~3枚になったタイミングで間引きをします。丈夫な苗だけを1本残して生長しやすい環境をつくるためにも、間引きはとても大切な作業です。

・ひまわりの植えつけ
購入した苗も育苗ポットで育てた苗も、4月下旬から6月中旬までには植えつけを済ませましょう。種まきから3週間で本葉が5~6枚出るまで生長します。この頃にはひまわりの根が土に十分張っている状態のため、育苗ポットで育てていた場合は植え替えをしない前提で鉢や花壇に植えつけます。以下の手順で、丁寧に植えつけ作業を行いましょう。

1.育苗ポットから静かに苗を取り出す
2.苗の大きさに合わせて穴を掘る
3.苗を植えて腐葉土を隙間に入れる
4.土をかぶせる
5.水をあげる

・本葉が4~5枚頃までに植えつけを済ませる
苗の植えつけ時も、種の直まきと同様、排水性に優れた土を用意します。育苗ポットで育てたひまわりの苗は、根を傷めないように気をつけながら、できるだけ土の形を崩さないようにそっとポットから取り出します。根鉢を崩さないように、深めの鉢やプランターを用意してください。
花壇や地面に植えつける場合も、鉢やプランター同様に大きく生長するタイプのひまわりなら40~50㎝、小さめのひまわりなら20㎝ほどの間隔をあけて苗を植えます。苗を植えたら、その上から土をかぶせて、たっぷり水を与えます。種まき同様、土が硬くならないように根がしっかり定着するまでは水やりを毎日行いましょう。
 
・ひまわりの肥料に関して
ひまわりは土から栄養をたくさん吸収します。それほど土質を選ばず丈夫に育ってくれますが、土の中の栄養が足りなくなるとうまく生長しないことがあります。ただ、肥料をあげすぎると徒長して倒れたり、花がつきにくくなったりするため注意が必要です。程よい量の肥料を、適したタイミングで与えていきましょう。


◎鉢植えのひまわりの肥料

鉢植えの場合、植えつけの際に元肥として緩行性肥料マグァンプK中粒を土に混ぜ込みます。6月~7月までは花が咲くまで追肥しましょう。鉢植えのひまわりは肥料が不足しやすいため、追肥には効果がすぐに出やすい液体肥料を使うのがおすすめです。追肥には液体肥料ハイポネックス原液を500倍に希釈したものを与えましょう。

・地植えのひまわりの肥料
地植えの場合は、鉢植えよりも肥料を控えめに与えます。開花が始まりそうになったら追肥は止めましょう。

・開花時期の肥料
ひまわりをはじめ、植物が花をつけるときにはリン酸という養分をたくさん消費します。開花が始まる前は、リン酸の多い肥料をあげるのがおすすめです。開花時期に窒素が多い肥料を与えると徒長し、花つきが悪くなってしまうため気をつけましょう。

・ひまわりの水やりのコツ
ひまわりは乾燥した環境でも比較的育ちやすい植物ですが、生長過程にあわせて水の量を調整することが大切です。それぞれの時期に合わせた水やりを心がけましょう。

・種まき後から発芽までの水やり
ひまわりの種をまいて覆土したら、育苗ポットや鉢植えから水がしたたり落ちるまでしっかり水やりをします。発芽するまでは乾燥しないように、毎日水を与えましょう。
 
・発芽後から開花までの水やり
ひまわりの種が発芽した後も開花するまでは土が乾燥しすぎないように水やりを毎日続けます。本場が5枚くらいになった頃に植えつけをする場合も、土の表面が乾燥しすぎないように朝晩の水やりを続けます。
真夏は日中に水やりをすると、土の中で水が蒸発して株を傷めてしまいます。この時期は朝夕と涼しい時間帯に水をあげましょう。

・地植えのひまわりの水やり
地植えしたひまわりは、基本的に水やりは必要ありません。ただ、種や苗を植えた後の生育初期は、土が乾燥しないように水やりをしっかり行ってください。暑さに強く多少の乾燥も耐えられるひまわりですが、雨があまり降らず、カラっとした天気が続いているときは土が乾燥しやすくなっています。葉が黄色くなっているようなら水やりをしましょう。