龍の声

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「台湾侵攻は秒読みになった?いまこそ本物の国防論を」

2022-11-03 08:37:53 | 日本

松田学さんが、掲載している。
以下、参考に!


習近平の三期目入りが決まった先日の中国共産党の5年に一度の党大会で、衆
人環視のなかで胡錦涛氏が壇上から退場させられたシーンが世界に衝撃を与え
ました。この場面を見た多くの識者が感じ取ったのは、中国による台湾併合の
時期が早まることでした。

胡錦涛氏は大事な人事が載った書類を覗き見ようとして制されたようで、これ
は長老の影響力を排し、もはや独裁者が何でもできる体制が確立したことを象
徴するもの。習氏の終身体制は台湾併合によって正当化されるものでもあり、
もはや軍事侵攻は秒読みか…?

多くの軍事専門家たちが遅くとも来年には台湾侵攻ありうべしと言い始めまし
たが、もちろん、Silent Invasionが常態化したこんにち、併合そのものが軍事
力以外の手段で行われる可能性も否定できません。上海には台湾人が100万人
居住する地域があるともされる現在、国民レベルでは中台が一体化しているな
かでの軍事侵攻は、下手をすると同胞を殺すのかとの反発を中国人民の間で惹
起するリスクもあります。ただ、日本としては最悪の事態を目前の問題として
認識すべき切迫した状況になっているのは事実でしょう。「台湾有事は日本の
有事」。旧統一教会問題で国会がヒートアップしていられる事態ではありません。

ウクライナで西側の武器在庫が尽きている現時点こそ、侵攻の絶好のタイミン
グ。二正面作戦に対応できない米国は台湾有事では軍事介入どころか、グァム
まで撤退するという説もあります。では、日本は有事にどう備えるべきかとい
えば、戦争がないことを前提に戦後77年を過ごしてきた日本の状況は誠にお粗
末。台湾有事では尖閣占領、先島諸島など沖縄方面ではミサイル着弾…住民は
どうする、欧州や韓国では当たり前のシェルターは?

もう一つ、世界が懸念しているのはウクライナ戦争でのロシアによる核兵器の
使用。プーチンとしては4州の併合をもって停戦したいのが本音ですが、この
4州を奪還するまで西側は戦争の手をゆるめません。弱いはずのウクライナが
ここまで善戦しているのも、米国の近代兵器やイーロン・マスク氏が提供して
いるような高度なITシステム。では、西側が目指すようにプーチンを徹底的
に追い詰めるとどうなるか。彼としても引けません。

ロシアには「ポセイドン」という「最終兵器」があることが最近、噂されるよ
うになっています。これは潜水艦から発射する核魚雷のことで、高さ300~
500mの核物質入りの津波を起こすとか…。例えばニューヨークに海中から撃
ち込めばエンパイアステートビルも飲み込み、内陸数百kmにわたって到達す
る津波が核汚染を広げる。日本はG7と一緒にロシアを敵国に回してしまいま
したが、これを東京湾に打ち込む可能性もゼロではないとの見方もあります。
そうなると、関東平野全体が数十年にわたって人が住めなくなるとか…。

やはり、核抑止の鉄則である「やられたら、やり返す」を本格的に考えないと
日本国民の命が守れなくなっているように思います。自民党は「反撃能力」を
議論していますが、核による反撃を前提としないなかで、それがどこまで有効
なのか…?