Runrun日記

花競べ/ちゃんちゃら

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 猛暑日が続きます。
 夜は、熱帯夜なのですが、エアコンという神器があるので、ぐっすり眠れます。しかし目覚めは悪い。目覚めて窓を開けると、熱風と蝉の音の嵐。当然朝散歩は出来ません。

 朝井まかてさんの小説を読んでいます。
 今まで読んだ本は、『恋歌』、『雲上雲下』、『阿蘭陀西鶴』どれも面白かった。しかし、何やら? この作者は何者なのだろうかと思ってしまった。それなら、この作者の処女作から少し読んでみようか?

朝井まかて 著作『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』講談社文庫
朝井まかて 著作『ちゃんちゃら』講談社文庫

 『花競べ』これが処女作(2008年発表)のようです。花の苗を育種して販売する夫婦の話です。これは、種苗について余程学ばないと書けないだろう。
 粋人の隠居から大量の桜草が発注されたり、花競べに出品を誘われたりするが、なぜか妨害が入る。それを周囲の人たちに助けられ乗り切っていく。

 二作目の『ちゃんちゃら』(2010年発表)は、なお面白い。これは植木屋の話。七歳の頃、植木職人・植辰に拾われた孤児は、”ちゃんちゃら可笑しい”が口癖のやんちゃぼうず。歳も名前も分らない。名前を”ちゃら”と名付けた。10年後には立派な植木職人になっていた。植辰を陥れようとする嵯峨流の庭師?白楊が現れ、最後はひやひやハラハラの展開となる。恋あり、人情あり、これぞ時代小説!アヘンの抜荷、海に落ちるちゃら!ちゃらは死んでしまったかと思ったが・・・。処女作よりか数段進化している面白さ。朝井まかてさんは、植木シリーズの小説作家なのだろうか?

この本のお気に入り度:★★★★☆

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