January 2014
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年間目標: 1728km以上! 目標達成率: 145.5/1728 km = 8.4%

宮城谷昌光 著 「太公望 上」 文春文庫
昔あった事を時系列的にかく歴史小説は、退屈で面白味がないが、「多分こうであっただろう」事を、作家の創作・想像で、味付けをしていくと、楽しい「娯楽時代小説」になる。
商王に一族を壊滅された少年・望は、仲間達と一緒に商国を倒す事を誓う。父の遺言を守り、北の国「孤竹」に行く。そこで、剣術と文字を得る。剣で降りしきる雪を払う修業は、剣豪小説のようだ(笑)
望は成長し、旅をし見分を深めるが、しだいに仲間たちと離ればなれになっていく。
【上巻終了時の望の仲間たち】
彪(ひょう)、呉(ご)、詠(えい)・・・・孤竹で行方不明になる
継(けい)・・・・・・商の王宮で、九公のむすめの侍女となる。
班(はん)・・・・・・情報収集にため、商都に住む。継とのつなぎ。
員(いん)・・・・・・敵・仍(じょう)を討つため、鄭で別れる
望(ぼう)・・・・・・干まで行くが、そこで妻を得る。
果たして・・・、きっともっと多くの仲間を得て、商と戦うのだろう。
娯楽時代小説は面白い
昔あった事を時系列的にかく歴史小説は、退屈で面白味がないが、「多分こうであっただろう」事を、作家の創作・想像で、味付けをしていくと、楽しい「娯楽時代小説」になる。
商王に一族を壊滅された少年・望は、仲間達と一緒に商国を倒す事を誓う。父の遺言を守り、北の国「孤竹」に行く。そこで、剣術と文字を得る。剣で降りしきる雪を払う修業は、剣豪小説のようだ(笑)
望は成長し、旅をし見分を深めるが、しだいに仲間たちと離ればなれになっていく。
【上巻終了時の望の仲間たち】
彪(ひょう)、呉(ご)、詠(えい)・・・・孤竹で行方不明になる
継(けい)・・・・・・商の王宮で、九公のむすめの侍女となる。
班(はん)・・・・・・情報収集にため、商都に住む。継とのつなぎ。
員(いん)・・・・・・敵・仍(じょう)を討つため、鄭で別れる
望(ぼう)・・・・・・干まで行くが、そこで妻を得る。
果たして・・・、きっともっと多くの仲間を得て、商と戦うのだろう。
娯楽時代小説は面白い

宮城谷昌光 著 「王家の風日」 文春文庫
紀元前1027年、中国では殷(商)王朝が滅び、周に王権は移ったとされる。
これは、この時代の王朝やそれにかかわる臣下たちの話。
帝辛(受王)の暴政により、600年にのぼる、殷王朝の時代は終わる。
この小説では、殷の宰相であった箕子(きし)の話を最初と最後に持ってきている。
箕子は、良政を行ない暴君・受王を諌めるが聞きいれられず発狂して幽閉されてしまう。
武王が周をたてると、箕子は逃亡し箕子朝鮮を建てたとされている。
但し、これは中国の伝説であり、朝鮮民族はこれを認めていないらしい。なんと面白い!
帝辛は、遊牧の民を刈り集め、奴隷にしたり祭祀の際の生贄にしたりしていたとあるから、おぞましい!
この時代の風習は、現代からみれば想像を絶する。
世を憂う忠臣は退けられて、帝辛の暴君ぶりは改まらない。
妲己(だっき)やら太公望など、名前だけは聞いた事のある人が出てくるが、どんな人だったのだろう。
太公望については、やはり宮城谷昌光氏が長編小説をかいている。今度はそれをよんでみようか!

紀元前1027年、中国では殷(商)王朝が滅び、周に王権は移ったとされる。
これは、この時代の王朝やそれにかかわる臣下たちの話。
帝辛(受王)の暴政により、600年にのぼる、殷王朝の時代は終わる。
この小説では、殷の宰相であった箕子(きし)の話を最初と最後に持ってきている。
箕子は、良政を行ない暴君・受王を諌めるが聞きいれられず発狂して幽閉されてしまう。
武王が周をたてると、箕子は逃亡し箕子朝鮮を建てたとされている。
但し、これは中国の伝説であり、朝鮮民族はこれを認めていないらしい。なんと面白い!
帝辛は、遊牧の民を刈り集め、奴隷にしたり祭祀の際の生贄にしたりしていたとあるから、おぞましい!
この時代の風習は、現代からみれば想像を絶する。
世を憂う忠臣は退けられて、帝辛の暴君ぶりは改まらない。
妲己(だっき)やら太公望など、名前だけは聞いた事のある人が出てくるが、どんな人だったのだろう。
太公望については、やはり宮城谷昌光氏が長編小説をかいている。今度はそれをよんでみようか!
