フィンランドの叙事詩『カレワラ』を読んでいます。
私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫
いよいよ、クレルヴォの話が始まります。
シベリウスの曲に『クレルヴォ交響曲』という交響詩が有ります。70分以上の長い、合唱付きの交響詩ですね。歌詞はどんなんだろう、日本語でないので分かりません。
<第三十一章>ウンタモとクレルウォ
「一人の母が雛らを育て、白鳥の大群を養い育てぬ。」と始まります。鷲や鷹が驚かし、「一羽をカレリアへ遣り、いま一羽をロシアへ遣り、またいま一羽を家に残しぬ」とあります。カレリアに行ったのがカレルウォで家に残ったのがウンタモ。なんだ! 白鳥のはなしか?
彼らはそれぞれ一族を成しますが、カレルウォとウンタモは仲が悪く、ウンタモはカレルウォの一族を滅ぼしてしまいます。その時、カレルウォの一族で孕んでいた少女のみ残り、生まれたのがクレルウォ。
クレルウォは、生まれると直ぐに復讐を誓います。クレルウォは、知恵ある強き人になりそうだったので、ウンタモは、殺そうとしますが成功しません。諦めて奴隷として使います。色々な仕事をさせますが、悪意でわざとしくじって気に入る仕事をしてくれません。
「彼はカレルウォの子を連れて行き、それをカレリアにて売りぬ、槌の巧みな揮い手なる、イルマリネンという鍛冶へ。」とあった。え! イルマリネンの住む所はカレリアなのか。
<第三十二章>クレルウォとイルマリネンの妻
イルマリネンの妻は、クレルウォに意地悪します。牧人としての彼の弁当に、石を中に入れたパンを持たせます。
<第三十三章>イルマリネンの妻の死
クレルウォは、牧場へ家畜を連れて行きました。そして弁当を食べようとして、石のパンを切り、大事な小刀を壊してしまった。
「・・これは我が父より一子相伝の品にて、その老人が常に用い給いしものなり、・・」と嘆きます。
これを見ていた大鴉が叫びます。「何とて汝はかくも不幸なりや、・・、汚き家畜を沼に追い、その半ばをいと大いなる狼らへやり、あとの残りは熊らへ引き渡せよ。汝はすべての狼らを呼び集め、またすべての熊らを寄せ集め、・・家畜に変形し・・彼らを家の方に連れ帰り、かくて邪悪なる女の侮辱に、かの女の愚弄に報いよ」と。
クレルウォは、そのようにします。牛の乳を搾りに行ったイルマリネンの妻は、野獣たちに引き裂かれてしまいます。
<第三十四章>クレルウォと彼の両親
クレルウォは、イルマリネンの家から逃げ出します。そして森の婦人に出会います。そしてクレルウォの両親は未だ生きていると、知らされます。
ラプランドの遠い辺地で暮らしており、姉妹も一緒だと知らされ、行く道順も教えてくれます。
彼はラプランドへ行って、両親と再会します。母は、彼は死んだものだと思っていました。そして長女が苺を摘みに行って行方不明になったと伝えます。
<第三十五章>クレルウォと彼の妹
クレルウォは、家の仕事を手伝いますが、どれも失敗します。そして、彼の父は地租を払いに行かせます。その帰り、一人の乙女と出会い姦してしまいます。帰って来て母にこう告げます。
「‥我はまた地租を払いに行きて、たまたま一人の乙女と出会い、その乙女と戯れたりしが、彼女こそ我が実の妹にして、我が母上の娘なりき。されば彼女は死なんとて身を投げぬ、滅亡へと身を投げ入れぬ、激しく泡立つ急流に、・・・」
そして自殺しようと思うが、母に押しとどめられます。
<第三十六章>クレルウォの死
クレルウォは、ウンタモへの復讐のため戦備を整えます。母だけは悲しみおしとどめようとしますが、父、弟妹は反対しません。それでウンタモラへ出かけます。しかし途中、父が逝き、弟や妹、最後に母までが逝ってしまったとの知らせが入ります。しかしクレルウォは戻らず、全ウンタモの一族を屠り、その館を焼き払います。帰郷してみると、彼の家は荒廃していました。彼は、森をうろつくうちに、そこがかって妹に遭遇した場所だと気づき、悲しみ、剣に伏して死にます。
さても老ワイナモイネンは、クレルウォの死を聞ける時、次のようにぞ言いにけり、
「人々よ、必ずやこの後は、悪しき様にて児を育てることなかれ、悪しき様にて揺籠をゆることなかれ、異人の如くには眠らすことなかれ、悪しき様に育てられた子は、揺籠を悪しく揺られし児は、たとえ成長するとても、身体は成長するとても、それの知力は進歩せず、大人の知恵を獲ざるなり」
前後、辻褄の合わない事が多いですね。
私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫

シベリウスの曲に『クレルヴォ交響曲』という交響詩が有ります。70分以上の長い、合唱付きの交響詩ですね。歌詞はどんなんだろう、日本語でないので分かりません。
<第三十一章>ウンタモとクレルウォ
「一人の母が雛らを育て、白鳥の大群を養い育てぬ。」と始まります。鷲や鷹が驚かし、「一羽をカレリアへ遣り、いま一羽をロシアへ遣り、またいま一羽を家に残しぬ」とあります。カレリアに行ったのがカレルウォで家に残ったのがウンタモ。なんだ! 白鳥のはなしか?
彼らはそれぞれ一族を成しますが、カレルウォとウンタモは仲が悪く、ウンタモはカレルウォの一族を滅ぼしてしまいます。その時、カレルウォの一族で孕んでいた少女のみ残り、生まれたのがクレルウォ。
クレルウォは、生まれると直ぐに復讐を誓います。クレルウォは、知恵ある強き人になりそうだったので、ウンタモは、殺そうとしますが成功しません。諦めて奴隷として使います。色々な仕事をさせますが、悪意でわざとしくじって気に入る仕事をしてくれません。
「彼はカレルウォの子を連れて行き、それをカレリアにて売りぬ、槌の巧みな揮い手なる、イルマリネンという鍛冶へ。」とあった。え! イルマリネンの住む所はカレリアなのか。
<第三十二章>クレルウォとイルマリネンの妻
イルマリネンの妻は、クレルウォに意地悪します。牧人としての彼の弁当に、石を中に入れたパンを持たせます。
<第三十三章>イルマリネンの妻の死
クレルウォは、牧場へ家畜を連れて行きました。そして弁当を食べようとして、石のパンを切り、大事な小刀を壊してしまった。
「・・これは我が父より一子相伝の品にて、その老人が常に用い給いしものなり、・・」と嘆きます。
これを見ていた大鴉が叫びます。「何とて汝はかくも不幸なりや、・・、汚き家畜を沼に追い、その半ばをいと大いなる狼らへやり、あとの残りは熊らへ引き渡せよ。汝はすべての狼らを呼び集め、またすべての熊らを寄せ集め、・・家畜に変形し・・彼らを家の方に連れ帰り、かくて邪悪なる女の侮辱に、かの女の愚弄に報いよ」と。
クレルウォは、そのようにします。牛の乳を搾りに行ったイルマリネンの妻は、野獣たちに引き裂かれてしまいます。
<第三十四章>クレルウォと彼の両親
クレルウォは、イルマリネンの家から逃げ出します。そして森の婦人に出会います。そしてクレルウォの両親は未だ生きていると、知らされます。
ラプランドの遠い辺地で暮らしており、姉妹も一緒だと知らされ、行く道順も教えてくれます。
彼はラプランドへ行って、両親と再会します。母は、彼は死んだものだと思っていました。そして長女が苺を摘みに行って行方不明になったと伝えます。
<第三十五章>クレルウォと彼の妹
クレルウォは、家の仕事を手伝いますが、どれも失敗します。そして、彼の父は地租を払いに行かせます。その帰り、一人の乙女と出会い姦してしまいます。帰って来て母にこう告げます。
「‥我はまた地租を払いに行きて、たまたま一人の乙女と出会い、その乙女と戯れたりしが、彼女こそ我が実の妹にして、我が母上の娘なりき。されば彼女は死なんとて身を投げぬ、滅亡へと身を投げ入れぬ、激しく泡立つ急流に、・・・」
そして自殺しようと思うが、母に押しとどめられます。
<第三十六章>クレルウォの死
クレルウォは、ウンタモへの復讐のため戦備を整えます。母だけは悲しみおしとどめようとしますが、父、弟妹は反対しません。それでウンタモラへ出かけます。しかし途中、父が逝き、弟や妹、最後に母までが逝ってしまったとの知らせが入ります。しかしクレルウォは戻らず、全ウンタモの一族を屠り、その館を焼き払います。帰郷してみると、彼の家は荒廃していました。彼は、森をうろつくうちに、そこがかって妹に遭遇した場所だと気づき、悲しみ、剣に伏して死にます。
さても老ワイナモイネンは、クレルウォの死を聞ける時、次のようにぞ言いにけり、
「人々よ、必ずやこの後は、悪しき様にて児を育てることなかれ、悪しき様にて揺籠をゆることなかれ、異人の如くには眠らすことなかれ、悪しき様に育てられた子は、揺籠を悪しく揺られし児は、たとえ成長するとても、身体は成長するとても、それの知力は進歩せず、大人の知恵を獲ざるなり」
前後、辻褄の合わない事が多いですね。
フィンランドの叙事詩『カレワラ』を読んでいます。
私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫
何処にでも、悪い若者は居るのですね。この民話でも、ワイナモイネンに歌合戦を挑んでくるヨウカハイネンとか、見境もなく喧嘩を吹きかけるレミンカイネンとか。
また、また、性懲りもなくレミンカイネンの話が始まります。
<第二十六章>レミンカイネンのポホヨラ行
ポホヨラで行われた結婚式に招待されなかったレミンカイネンは、怒ってポホヨラに出かけようとします。ポホヨラであれだけ悪さをして来たのだから、招待されないのは当たり前ですよね。母は諫め、難儀が起きるからと止めろと諭します。しかし、彼は振り切って出かけてしまいます。
旅先では、母親が予言した難儀が次から次へと起こりますが、凌いでポホヨラに到着します。
<第二十七章>ポホヨラにおける決闘
ポホヨラでは、当然歓迎されませんね。レミンカイネンは更に怒り、ポホヨラの主人も怒り、決闘となります。レミンカイネンはポホヨラの主人の首をはねます。ポホヨラの女主人は、魔法を使って兵を起こします。
<第二十八章>レミンカイネンとその母
逃げ帰ったレミンカイネンは、襲い掛かってくるポホヨラの軍勢から逃げて隠れる場所を母に尋ねます。母は、レミンカイネンを叱り、逃げるべき遠い島を教えます。
<第二十九章>島におけるレミンカイネンの冒険
島にたどり着いた、イケメンで歌(魔法)の上手いレミンカイネンは、島の娘たちに歓待されます。彼は三年の間、島に住まい娘たちを喜ばせます。ただ一人、十番目の小村の老けし娘には素気無くしました。
彼が、故郷に帰ろうと決心した時、その老けし娘に云われます。「美しき英雄よ、悪しきカウコよ、もしもおん身が我に想いをかけずば、我はおん身の舟が航海中に、座礁して難破せんことを希わん」と。
そして、ある夜中、その十番目の小村へ行くと、男たちがレミンカイネンの首を刎ねようと剣の刃を研いでいるのを見かけます。これはどういう事でしょうか。島の娘たちを弄ぶレミンカイネンの事を、許せなく思っていたのでしょうか?
レミンカイネンは、別れを悲しむ娘たちに見送られて島から逃げ出します。故郷に帰る途中、彼の舟は難破。命からがら、どうにか故郷に戻ります。故郷へ帰ると、彼の旧家は、ポホヨラの軍勢に焼かれ、荒廃していました。母は、森の中に隠れていました。レミンカイネンは、復讐を誓います。
<第三十章>レミンカイネンとティエラ
レミンカイネンは、幼友達のティエラを誘って、ポホヨラへの復讐の為の遠征に出かけます。しかしポホヨラの老婦人は、冱寒を派遣し森、海を凍結させます。レミンカイネン達は、呪文にて辛くも凍結させられ事は逃れるものも、氷上を彷徨い、故郷に帰ります。レミンカイネンは次の事件に向かう?
私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫

また、また、性懲りもなくレミンカイネンの話が始まります。
<第二十六章>レミンカイネンのポホヨラ行
ポホヨラで行われた結婚式に招待されなかったレミンカイネンは、怒ってポホヨラに出かけようとします。ポホヨラであれだけ悪さをして来たのだから、招待されないのは当たり前ですよね。母は諫め、難儀が起きるからと止めろと諭します。しかし、彼は振り切って出かけてしまいます。
旅先では、母親が予言した難儀が次から次へと起こりますが、凌いでポホヨラに到着します。
<第二十七章>ポホヨラにおける決闘
ポホヨラでは、当然歓迎されませんね。レミンカイネンは更に怒り、ポホヨラの主人も怒り、決闘となります。レミンカイネンはポホヨラの主人の首をはねます。ポホヨラの女主人は、魔法を使って兵を起こします。
<第二十八章>レミンカイネンとその母
逃げ帰ったレミンカイネンは、襲い掛かってくるポホヨラの軍勢から逃げて隠れる場所を母に尋ねます。母は、レミンカイネンを叱り、逃げるべき遠い島を教えます。
<第二十九章>島におけるレミンカイネンの冒険
島にたどり着いた、イケメンで歌(魔法)の上手いレミンカイネンは、島の娘たちに歓待されます。彼は三年の間、島に住まい娘たちを喜ばせます。ただ一人、十番目の小村の老けし娘には素気無くしました。
彼が、故郷に帰ろうと決心した時、その老けし娘に云われます。「美しき英雄よ、悪しきカウコよ、もしもおん身が我に想いをかけずば、我はおん身の舟が航海中に、座礁して難破せんことを希わん」と。
そして、ある夜中、その十番目の小村へ行くと、男たちがレミンカイネンの首を刎ねようと剣の刃を研いでいるのを見かけます。これはどういう事でしょうか。島の娘たちを弄ぶレミンカイネンの事を、許せなく思っていたのでしょうか?
レミンカイネンは、別れを悲しむ娘たちに見送られて島から逃げ出します。故郷に帰る途中、彼の舟は難破。命からがら、どうにか故郷に戻ります。故郷へ帰ると、彼の旧家は、ポホヨラの軍勢に焼かれ、荒廃していました。母は、森の中に隠れていました。レミンカイネンは、復讐を誓います。
<第三十章>レミンカイネンとティエラ
レミンカイネンは、幼友達のティエラを誘って、ポホヨラへの復讐の為の遠征に出かけます。しかしポホヨラの老婦人は、冱寒を派遣し森、海を凍結させます。レミンカイネン達は、呪文にて辛くも凍結させられ事は逃れるものも、氷上を彷徨い、故郷に帰ります。レミンカイネンは次の事件に向かう?

今日は、朝から足のしびれが酷いです。脳出血後遺症の感覚異常ですね。
低気圧が来そうな時に具合が悪いので、俗に云う、『天気痛』でしょうか?
私の感覚異常は、元々気のせいなのですから、グダグダ云っていても始まりません!
朝から、スポーツクラブで『初級エアロ』。汗をかくことは気持ちが良い事なのだ

フィンランドの叙事詩『カレワラ』を読んでいます。なかなか、先へ進めません。
詩の形式で、長ったらしく描いてあるので、ある意味読みにくい

私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫

<第十八章>
ワイナモイネンはポホヤの娘に求婚するために新造の舟に乗って出帆します。しかしイルマリネンの妹アンニッキに見つかります。アンニッキは、そのことを兄に知らせます。そうです、十章で、イルマリネンは、サンボを作ったお礼に、ポホヤの娘を嫁に貰える約束になっていました。恋敵がポホヨラに出向いたと知ったイルマリネンは、着飾って橇に乗ってポホヨラに向います。
ホポヨラの女主人は、二人の求婚者を見ると、娘に金持ちのワイナモイネンを選ぶように勧めます。しかし娘は、若いイルマリネンを選びます。
<第十九章>
イルマリネンが求婚すると、またもや! ホポヨラの女主人は、結婚の条件に危険な仕事を課します。
イルマリネンは、ポホヤの娘の助言を与て、無事その仕事を果たします。初めのに毒蛇の野を耕し、次にトウオニの熊と狼とを捕獲し、最後にトウオネラの河に住む巨大な恐るべき梭魚を捕獲します。
ホポヨラの女主人は、娘とイルマリネンの婚約を許します。
ワイナモイネンは、悄然と郷里へ帰ります。
「悲しきかな、哀れなる者よ、人は若き日に娶り、生涯の伴侶を選ぶべきことを、我れの早く学ばざりしとは。」
「老いたる者は若きものと、美人について競うなかれ、己より若きものと争って、一人の乙女に婚を求むるなかれ・・」
<第二十章~第二十五章>
ホポヨラで盛大な結婚披露宴が行われます。
巨大な牡牛がされ、ビールを作って宴会が準備されます。ポホヤの全ての人達、カレワの人達が招かれます。
しかしレミンカイネンだけは、戦い好きで婚儀の席で悪戯をなすだろうとして、招かれませんでした。
花嫁は旅に準備をします。非常に悲しくなりますが、慰められ諭され、イルマリネンの家に嫁いで行きます。
シベリウスの音楽に『ポホヨラの娘』という曲があります。