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映画評と映画与太話

BFO その1 全体編

2006-09-05 | ヒュー与太話
ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル「The Boy From OZ」のブリスベン公演を見てきました。(2006年9月1日~3日、3公演鑑賞:画像は開演前の会場。撮影禁止なのでこれで勘弁)
作品の詳しい内容はりんりんさんのところBFOの項を見ていただくとして、個人的な感想をば…。

まず驚いたこと三つ。
  1. 思った以上にお年寄りが多い
  2. ヒューは全く力まずにあの歌声がでる
  3. 地元ネタ大サービス

【敬老会?】
年齢層が高いと聞いていたのだが、それが物凄くて…。
日本でいうところの観劇カルチャーおばさんともクラシックの白髪おじさまとも違って、ほとんど敬老会。
車椅子あり、杖あり、二階席などの階段を登らせるのが申し訳ないような方々がぞろぞろと…。
親子三世代連れも結構いた。
一体自分は何に来てしまったのかと思うくらい(^_^;)

ピーター・アレンの伝記ミュージカルといったら、日本で言えば「美空ひばり物語」かなって思ってたんだけど、いくらひばりモノでもここまで幅広い集客力は…。
ピーター・アレンのファンというだけでは説明のつかないんじゃないかな。ヒューが見たくて来てるっていう感じだった。「X-MEN」なんか見てねーべ、と思うようなじーちゃんもばーちゃんも魅了する恐るべきスーパースターだ。

【力まない歌声】
ヒューはかなりな声量で歌っているのに「歌ってます」という感じが全くない。
ミュージカルの歌唱は台詞の延長、ってことでrukkiaが普段聞いてる類と違うって予備知識はあったものの、あの力の入っていなさはオドロキだった。どうしてそんな自然体であれだけの歌声が出るのだ?
…正直なところをいうと、既存ブロードウェイ公演版CDのやや押し付けるような歌い方はいまいち好きではなかったのだ。が、もう違うぞ。
すんばらしい。今のこの歌唱でのCDがほしいぞ!

【地元ネタ】
[ユニフォーム]恒例、「Not The Boy Next Door」の前の舞台上でのお着替え、豹柄シャツのかわりに地元ラグビーチーム(Brisbane Broncos)のユニフォームに。(右画像参照)
地元大ウケ。
背中は背番号のかわりに金文字で「Allen」と…。
3日の日曜日は地元でBrisbane BroncosとNew Zealand Warriorsの試合があったらしく、「結果を聞きたいか?」なんていっていた。
「Broncos 80」と聞こえたんだけど、調べてみたら試合結果は36対12だった。ハーフタイムで18対6だったようなので、「Eighty」じゃなくて「Eighteen」っていったのねん、きっと(^^;
これでBroncosはリーグ3位に浮上したみたいなので、地元はうはうはだったでしょうね~。街中でも日曜はユニフォームを来た子供とか結構見かけたぞ。

そのほか、「シドニー、メルボルン、アデレードにいって、わたしのホームに帰ってきたわよん、クイ~ンズランド!」)といって(おそらくね…)オカマモードでポーズをとるなんてサービスも…。
ユニフォームネタは他の地域でもやったようですね。
とにかくサービス精神旺盛なヒューでありました。

さてと、こうした中、全体の印象としては、ミュージカルを見ているというより演歌の座長芝居を見ているような感じ。 < 見たことないけど…。
ブロードウェイでは、エンターテインメントとしては大ウケでヒューのパフォーマンスは高く評価されながらもミュージカル作品としての評価は必ずしも高くなかった、というのはわかる気がする。

ということで、その2に続きます。


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