007の22作目、ダニエル・クレイグのボンド2作目の「慰めの報酬」を先行上映で見てきた。
前作「カジノ・ロワイヤル」の直後という設定のようだ。
いきなり暴力的カーチェイス!
なんで追われているのかと思ったら
トランクにMr. White。前作の最後で銃を突きつけて、そのまま拉致ってきたらしい。そして舞台はバチカン? そして…。
と、書いていくと激しくネタバレになるのでやめておく。
とにかく、作品全体としては前作の「駆け出しボンド君」感をそのまま踏襲し、あらまぁ、あらまぁ、な展開に。
なので、前作が好きだった人にはお勧めしていいんじゃないかと思う。
ただ、前作ほどのインパクトは望めないかも。
往年のファンとしては、紳士の余裕とおもしろ飛び道具を期待しちゃうのだが、それは無し。
往年ファン向けサービスとして「おっと、ゴールドフィンガー」なシーンがあるのだが、なんかとってつけたみたいでいまいち…。まあ、それでもカーチェイス、ボートチェイス、そして
飛行機チェイスまであって、このあたりは少しシリーズ作に近づいてきたか(^^;
さて、ネタバレ抑えて感想を書くとなるといつものようにキャスト話。
ボンドくん(ダニエル・クレイグ)、前回よりは少しだけ棘がとれたような気がするが、相変わらず暴走。物理的に痛い。
今回目玉のボンドガール・カミーユ(オリガ・キュリレンコ)がかっこいい。もちろんスタイル抜群の美女なわけだが、力強い暴れぶりと、
初めて銃で人を撃つらしい準備のシーンの初々しい(?)様子に思わず萌え。 < こら
もう一人のボンドガール・フィールズ(ジェンマ・アータートン)は、ちょっともったいない気がした。お迎えシーンの野暮な感じとパーティーシーンのステキな感じの対比を狙ってたような気もするのだが、もう一押し。
渋いフィリックス・レイター(ジェフリー・ライト)とマティス(ジャンカルロ・ジャンニーニ)が前回同様、脇を固める。
んー、M(ジュディー・デンチ)の生活感は出さないほうが(^^;
敵役はまず、見るからに強欲スケベオヤジなメドラーノ将軍(ホアキン・コシオ)。このへんはステロタイプ過ぎて笑える。
そしてサイキックに怖いドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)。007にはよくこうした実業家の仮面をかぶった黒幕ってのが出てくるんだけど、この人、いい味出してたと思う。なんか目がイッてるんだよね…。
常にグリーンにくっついていた子分の人(アナトール・トーブマン)が気になったんだけど、ドイツのTV作品が多くて映画にはあまり出てないみたいだった。(あ、「スピードレーサー」と「Rohtenburg」にちょい役で出てるっぽい)
ボンド君、これで気持ちの整理がついて次作では脱皮するかな。ダニエル・クレイグは続投、監督は違う人がやることになっている。
ネタバレつっこみ感想は、公開後にもう一度見たら。
話が見えづらいところがあって、一回ではわからなかった(^^; < 老化?
萌え度:カミーユ♪ < こらこら
好き度:一応
鑑賞:劇場(2009.1)
原題:Quantum Of Solace
監督:マーク・フォスター
配役:ダニエル・クレイグ(ジェームズ・ボンド)
オリガ・キュリレンコ(カミーユ)
マチュー・アマルリック(ドミニク・グリーン)