萌映画

映画評と映画与太話

アドベント・チルドレンのComplete版が出る

2009-04-14 | 映画与太話
いまさらなんで「Complete版」なんていうのが出るんだろうか。

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 【通常版】 [Blu-ray]

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あ、ブルーレイだから?
ブルーレイ化するにあたって手を入れたってこと?

しかし、あの話に30分付け足すって、何を付け足したんだろうか。
付け足すことで指輪のExtendedみたいな価値が出たんだろうか。
ちょっと気になる。
でもプレーヤー持ってないし、見れないな。

(過去記事:ファイナルファンタジー7 アドベント・チルドレン(2005)

ウォッチメン(2009)

2009-04-08 | 映画評・アクション
予告編を見ても意味不明だった「ウォッチメン」、本編を見てもわかるかどうか不安だったのだが、大丈夫だった。結構おもしろかった。

ザック・スナイダー監督でR-15ということで、「300」同様、腕が飛んだり血飛沫うわーっだったり、えっちシーンはあまりエロくなかったりとか、そういう感じ。
引退したコスチューム・ヒーローたちの受難みたいな話なわけだが、子供も見れるヒーローものとは一線を画した痛さである。残酷描写が苦手な人は気を付けたほうがよい。

なんとか法によって活動を封印されて引退したコスチューム・ヒーローたち。その一人が殺されてうんぬん、と話は始まるわけだが、各人の回想シーンとかを折り重ねていくうちに話がつながっていくといったつくりになっている。過去と現在をいったりきたりするし、何度も同じ回想シーンがでてきたりするので、時系列入れ子ものが苦手な人には向かないだろう。rukkiaにはそれが結構おもしろかったりしたのだが。
とりあえず「今」は1985年ということになっている。この世界では大統領はニクソン。ウォーターゲート事件を生き延びて5選(だったかな)を果たしており、フォード、カーターをすっとばして次はレーガンってことになるようだ。
以下、ネタバレもあるので、サスペンスとして楽しみたい人はご注意。




登場人物はいっぱい出てくるわけだが、ロールシャッハ(ジャッキー・アール・ヘイリー)を狂言回し的において話が進む。
ロールシャッハのマスクは、表面がロールシャッハテストのような模様が浮き出ておりそれが動き続ける。最初はその模様が陰だと思っていたのだがそうじゃないようだ。

…布マスクの上の模様が動くのは何故?

最初に殺されてしまったコメディアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、人々の回想シーンによって、コメディアンというよりアメリカ的無頼漢という感じの人だとわかってくる。酸いも甘いも噛み分けて開き直った偉丈夫ってところだ。
ヒーローたちの中には2代目というのもいる。シルク・スペクターの場合、初代が母サリー(カーラ・クギーノ)、2代目がその娘ローリー(マリン・アッカーマン)だ。
ちょ、カーラ・クギーノってまだ30代じゃないか、恐るべし老けメイク!
もうひとりの2代目はオウル(パトリック・ウィルソン)。え、あの人、「オペラ座の怪人」に出てたパトリック・ウィルソンだったの! 見てる時は気づかなかったよ…。
で、オウルだが、これはもろバットマンのパクリですな。マスクもそうだけど、地下の秘密の倉庫に空飛ぶマシンとか持ってるし、父親が銀行員で大金持ちでその資産を相続したと自ら語っていたし。
しかし、オウルは太マッチョ…というより固太りな気が(^^;
ドクター・マンハッタン(ビリー・クラダップ)は、物理学者だったのが事故で変な光線を浴びて超人になってしまったという設定。ファンタスティック・フォーですな。
この超人振りが超人過ぎて笑ってしまうのだ。肌青いし。これまた無駄にマッチョだし…。どっちかっていうとシルバー・サーファーみたい。
…あー、そうすると、ロールシャッハはスパイダーマンのパクリだったのか? なんか引っ掛ける鉤を使ってするする上のほうへ登ってったりしてたし…。
ちょっとなんのパクリかわからないオジマンディアス(マシュー・グード)。二枚目である。引退後、素顔をさらして実業家になっている。…フィギャーとか売って儲けたようだ(^^;
頭のいい高速男、という設定なのだが、

…変な光線浴びてないのになんであんなに高速に動けるのかわかりません。

ミュータントだったのかな。 > X-MEN?
そういえば、オウルとシルク・スペクターもものすごく腕っ節が強かった。スーパーヒーローならそれもありだが、生身の人間がどうやってあそこまで鍛えたんだろうか…。
…と考えて始めてしまうと収拾がつかないのでやめておこう(^^;

とにかく、何故コメディアンが殺されたかを追うロールシャッハを軸に、ドクター・マンハッタンとシルク・スペクターの痴話喧嘩(?)を横糸に話が進むわけである。
最後のほうには南極の秘密基地とか出てくる(^^;;;;

正義をなんと考えるか、監視者を監視するのは誰か、とか思わせぶりなテーマを読み出そうとしたら読めないこともないが、そんな哲学的なことより、
「人の心だけは予測できない」といったドクター・マンハッタンの言葉に尽きるんじゃないかなと思ったりもする。万事お見通しの彼が驚嘆した奇跡(Miracle)って、シルク・スペクター母の出来心だったりするわけだし…。
ヒーローもののパロディーではあるわけだが、それに限らずいろんな意味のパロディーといったところか。しかもダークな。オトナ向きの映画ではある。


追記:なんか評判がよくないなーと思っていたのだが、
rukkiaはここに↓書かれていることのほとんどを知ってたのでひねりを楽しめたのかも。若い人は知らないのかな。
<パート2>「ウォッチメン」をより楽しむための実在アイテム・チェック
見てて、おお、ミックジャガーとボウイって思ったし。


萌え度:萌えはしないけど…
好き度:
鑑賞:劇場(2009.4)


原題:Watchmen
監督:ザック・スナイダー
配役:ジャッキー・アール・ヘイリー(ウォルター・コバックス/ロールシャッハ)
   ジェフリー・ディーン・モーガン(エドワード・ブレイク/コメディアン)
   ビリー・クラダップ(ジョン・オスターマン/DR.マンハッタン)