夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

僕の好きな先生【アンコロ星人】その1

2011-03-01 00:28:08 | Weblog
私が小学校の5年生の夏休み、【林間学校】とでもいうのだろうか、小学校の先生方と一緒に、近くの野外活動センターに、1泊2日でキャンプをする行事があった。

そのときに、私たちの班の担当だったのが、【アンコロ星人】こと、Y先生だった。

Y先生は、やせた40歳くらいの顔色の悪いおじさんで、自分で、【アンコロ星人】と名乗っていた。

私たちのグループは、10畳くらいの板張りに、ほろをかけたようなテントに8人くらいで寝ていて、アンコロ星人も一緒にそこに寝ていた。

夜中の3時頃、誰かがトイレに起きると、

「俺も」

「俺も」

と、みんながトイレに行き出した。

その後も眠れずに、騒いでいたのだけれど、アンコロ星人は、

「うるいさい!寝ろ!」

とは、怒鳴らなかった。

「大気圏に突入するぞ!!みんな!寝袋をかぶれ!!」

と、叫んだ。

みんな、面白がって、寝袋をかぶった。

すると、アンコロ星人は、

「さぁ!大気圏だ!息をとめて、静かに待つのだ!!」

と、叫んだ。

みんなは、

「まだ?」

「もういい?」

と、不安げに、アンコロ星人に尋ねた。

アンコロ星人は、

「まだだ。」

「まだだ。」

と、答えていた。

そのうち、

一人・・・また・・・一人・・・と、

スーーースーーー寝息をたてだした。



・・・【その2】に続く


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