goo blog サービス終了のお知らせ 

夜泣き屋_ブログ店

僕がいなくなったときに、ウチのチビたちが楽しめるような、「ウチのチビたちのためだけの千夜物語」を目指します

おばしゃんのことを思い出すおフクロ

2012-08-26 01:01:18 | Weblog

おばしゃんのことを思い出すおフクロ。
おばしゃんは、おフクロのお姉さん。
4年前に亡くなった。
枝豆をもらいに行ったとき、おフクロが、このおばしゃんのことを思い出して、私に話して聞かす。



「大阪に嫁いだモコ(私の妹)が、久しぶりに帰ってきたとき、おばしゃんが、

『せっかくモコちゃんが来とるけん、小遣いなっと持たしちゃろう。』

って、言うて、来た時たい。

病気の影響で、だいぶ足腰が弱っとって、杖をつきながら、やっと来た感じでね。

その姿を見た、モコは、『これが最期になる』って、わかったのか、涙が止まらんくなったとよ。

おばしゃんは、そんなモコに、小遣いを渡して、帰ったっちゃけど、しばらくして、また戻ってきたとよ。


『・・・小遣いば、もろうて、泣くげな、そげんお金に困っとっちゃろうかと思って、また、小遣いばもってきてやったよ。』


って。

そんときに、ウチの裏口のとこで、足が、ボトボトして、転ぼうしたとば、忘れられんとよ。」


・・て。


モコ自身も働いていたし、モコの旦那もしっかり働いている人なので、そんなにお金に困っていないのは、重々わかっているはずなのに、

おばしゃんは、そんな人だ。

自分は、気づかないふりをして、誰も傷つけずに、事を回していける優しい人なんです。

コブクロの【蕾】を聴くたびに、そんなおばしゃんを思い出します。

♪涙こぼしても、汗にまみれた笑顔の中じゃ、
誰も気づいてくれない、だから、あなたの涙を僕は知らない。
絶やすことなく 僕の心に
灯されていた、優しい灯りは、あなたが
くれた 理由なき愛の証♪

今、俺が普通に暮らしているのは、そんなおばしゃんがいてくれたからやと思う。