大聖堂内の主祭壇手前に設置されたパイプオルガン。比較的地味な内装の
この聖堂の中にあって主祭壇はひときわ豪華な装飾が施されています。
下段に設けられた羽根のような装飾は何でしょう。雲形かなぁ。上部に天使が
大勢いるので天国を表現しているような、そんなイメージが湧きます。
主祭壇を右側の身廊から見たところです。でっかい天使が天蓋を支えて。
これは全て金箔張り。ひたすら豪華です。
同じく右側の身廊から見たところ。
裏側から見た主祭壇。ここにも天使を中心とした装飾が。細かい細工を施した
彫刻が素晴らしいです。
これが出来た時は目がくらむような輝きがあったことでしょう。
この主祭壇を見てふと思ったことが。あの京都・宇治の平等院鳳凰堂に似ていると。
平等院鳳凰堂は浄土思想を表現した傑作と言われていますが。
宗教は違っても人間の最大の願望はやはり極楽浄土なんだなと。
極楽浄土を如何に地上に表現するか、これが宗教建築の真髄なんでしょうね。
ましてや中世では巡礼をしてこの地を訪れると免罪符が得られ、無事天国に行ける
という制度もあった訳で、それなりの装置は必須でありましたでしょう。
こちらのマリア像(?)も大勢の天使に囲まれて。
さて、主祭壇の下には地下に通じる階段があります。そちらはお墓に通じる道であり
ますが。
この主祭壇の下には守護神サンチャゴさんが眠られています。そしてその傍には
前のローマ法王のお言葉が。まだスペイン語の勉強を始めて2年のボクの拙い
意訳(超訳?)をすれば。
「私、ローマ法王はこのサンチャゴからあなたに古のヨーロッパと溢れる愛を与う。
そして貴方自身でそれを見い出して下さい」(誤訳がありましたらご指摘下さい)
パウロ二世は1993年に当地に来られ、この教会で一日でなんと100万人のミサを
執り行われたそうです。いやぁ、この狭い町によくこれだけの人が集まったと驚いて
しまいます。この旧市街地だけでなく広域サンチャゴ・デ・コンポステーラ市が
人、人で埋まったことでしょう。
あの有名な1960年代のロック・フェスティバル、ウッドストックですら30~50万人
で、それも数日間です。日本の集客マシーン、GLAYのコンサートは会場の都合も
あるけど5.6万人規模ですので、如何にキリスト教の動員力があるかが分かり
ます。
そして、こちらはサンチャゴ(大ヤコブ)さんの柩(ひつぎ)。
その前で両手を合わせて今回の震災で亡くなられた方達のご冥福と被災地の
方々の安寧を祈って。
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Phoenix 東北&関東
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僕もフランス語を勉強したいんですがね・・・
易しいかと思います。
ラテンの言語をひとつやると、あとイタリア語を
聞いてもなんとなく分かるようになるので
便利だと思います。
ボクはNHKのラジオ講座一本ですが、つくづく
よくできた教材だと感心しています。
10年計画です(笑)