本っておもしろいですね。 《見ぬ世の友》
知らないことだらけ。
「徒然草」の解釈本を読んでいます。
「徒然草」 第129段
すべて、人を苦しめ、物を虐ぐる事、
賤しき民の志をも奪うべからず。
また、幼き子をすかし、脅し、
言いはずかしめて興ずること、有り。
この段を描いた「徒然草絵巻」があるのですが、
海北友雪(かいほうゆうせつ)の絵がとてもいいのです。
画像をお借りして、ここにUPします。
この絵では、
左端の男が怖い顔をして、子供を脅しています。
「がごじ~がごじ~がごうじ」と言っているそうな・・・
子どものそばの母親は、泣いている子供をあやしています。
「坊や、それ、金貨ですよ」と言って、
黄金色の葉っぱを見せて、泣きやまそうとしています。
《小児を脅すのに、顔をしかめて「元興寺」と言う》
このことが古い注釈書に書かれているので、
「がごじ・がごうじ・・・」と言っているのです。
なんだか、おもしろいですね。
昔の古い、いわれを知ると、更におもしろいです。