あちこち散歩みち

近畿圏内を小さくあちこち歩き・たまに寺社めぐり・日々のとりとめない暮らしなどを書いています

「がごじ」と言っておどす

2019年07月21日 | 

本っておもしろいですね。   《見ぬ世の友》

知らないことだらけ。

 

「徒然草」の解釈本を読んでいます。

「徒然草」 第129段

 

 すべて、人を苦しめ、物を虐ぐる事、

 賤しき民の志をも奪うべからず。

 また、幼き子をすかし、脅し、

 言いはずかしめて興ずること、有り。


この段を描いた「徒然草絵巻」があるのですが、

海北友雪(かいほうゆうせつ)の絵がとてもいいのです。

 

画像をお借りして、ここにUPします。

 

この絵では、

左端の男が怖い顔をして、子供を脅しています。

「がごじ~がごじ~がごうじ」と言っているそうな・・・

 

子どものそばの母親は、泣いている子供をあやしています。

「坊や、それ、金貨ですよ」と言って、

黄金色の葉っぱを見せて、泣きやまそうとしています。

 

《小児を脅すのに、顔をしかめて「元興寺」と言う》

このことが古い注釈書に書かれているので、

「がごじ・がごうじ・・・」と言っているのです。

 

なんだか、おもしろいですね。

昔の古い、いわれを知ると、更におもしろいです。

 

 

 

 

コメント
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