雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

親子だな

2008-11-03 | 雑記
 つい先日、心臓の不調を訴え検査を受けた親父の見舞いにいってきた。

 調子はどうだ?と訊くと、しきりに「肩が痛い」だの「身体がだるい」と言い募ってくる。それはいつものことなのだが、なんせ不調を訴えたばかりなのでこちらとしてもやはり心配になってしまう。しかしここで私までもが弱気になってもしょうがないので、軽く「歳だろ」と言い放つと、苦痛に顔を歪めていた親父が少しばかり笑った。

 しばらくの間、他愛のないやりとりを交わしながらも「ひどいなぁ」「昨日はまだ楽だった」と親父は脈絡なく溢していた。

 一時間もそんな相手をしているとこちらもいい加減疲れてきたので、「んじゃ、もういくわ」というと、またなんの脈絡もなく親父が語りだした。

父「だんご・・・」

私「は?団子?喰いたいんか?」

父「昨日、夜、だんご、三つ喰って・・・」

私「ふん?」

父「ビール呑みながら・・・」

私「はぁ?」

父「十二時まで映画観とった・・・あぁ、なんでこんなひどいがや・・・」

私「おいっ!」


 とにかく、「養生してくれ」と言って部屋を後にした。
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