雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

ジオラマのような風景

2007-04-29 | 雑記
 自分の住んでいる所から車を三十分くらい走らせると、かなり風情ある地域に行ける。
 そしてこの周辺では、農家の人たちが作った野菜や漬物、はたまたおやつの類いなどを格安の値段で売りさばいている。
 しかもその野菜というのが農家の人たちも自分らで食するものなので新鮮、かつ無農薬という代物だ。
 なので、私たち夫婦は毎週日曜の朝は車を山へと走らせる。

 しかしなにぶん、その日に獲れたものをその日のうちに、であるため、収穫の少ないときもしばしば・・・・。
 だが、いくつかの店舗(と、言うほどでもない。掘っ立て小屋で無人販売が多)があるのでチョロチョロ回ったりする。
 
 そんな中でも、とくに私たちの行きつけの掘っ立て小屋があるのだが、そこは無人販売ではなく、年中日焼けしている、たぶん六十代半ばくらいの気の良いおじさんがアバウトな金勘定をしながら常駐している。
 アバウトな、というのは、ほぼ全品百円なのだが、ときにアホみたいに大きなスイカとか、アホみたいに大きな白菜などが置いてあって、
「これ、いくら?」
 と訊ねると、
「ん~まだ決めてない・・・二百円くらいでどうや?」

 いや、そりゃ安すぎるだろ。で、
「これ六百円くらいとれるわ~」
 と云うと、
「ほんな三百円でいいわ」

 おい!とか思いつつも、こちらも安ければ嬉しいのでそんなカンジで購入したりする。

 ちなみに、フツウに百円の品も、ハッキリ言ってハンパじゃない量が入っていて、これだけの量スーパーで買ったら四百円や五百円じゃきかないぜ、ってほど袋にかっつめてある。

 そんなカンジなので、我が家の食卓の野菜事情はこのおじさんの作った野菜でほぼ占められている。の、だが、もちろん、一年中あるワケではなく、毎年冬には休業し、だいたい五月の連休辺りから営業を始める。

 そんなワケで、今朝はすこぶる天気も良好。まぁ、まだ営業していなかったとしても、ドライブも兼ねてレッツラゴー!

 で、行ってみると、おじさん、いました。

 おおっ!やってるよー!と、二人して思わず歓声をあげながら道路脇に車を停車させ、カミさんに買いに行かせました。
 はい、ここで何故カミさん一人に行かせたかというと、おじさんもやはり男の端くれ、女性一人のほうがなんとなくサービスが良いのです。なんかカミさんが行くと必ずオマケしてくれるんです。うん。

 で、私はというと、ホントに今朝は良い天気で、周りの景色もクッキリと彩りを増していたので、ちょろっと歩いて、その辺を写メっていました。

 かなり長くなりましたが、それがこの画像です。

 帰ってから改めてこの写真を見てみると、なんだか嘘くさいくらいの風景だよなぁ・・・・とか思ったりしちゃって、いや、悪い意味ではなくて、なんというか、実際の目で見た風景とは明らか違うんだけど、こうやってデジタルに収められた嘘くさい画があるからこそ、自分の記憶に残っている半ばぼやけた風景が活きるんだろうなぁ、と、そんなことを、ふっと思ったりしました。

 で、そんな心の収穫はともかく、実質的な収穫としては、ほうれん草しか置いてなかったんですが、それがまた、アホみたいな量でして、カミさん曰く、「スーパーで買う五束分くらいだよ」と。そんで百円って・・・・おじさん、大放出だよ・・・。

 帰宅してから私もそれ見て、思わずカミさんに訊きましたから。
「これ、ホントに百円?」
 って・・・・。いや、ホント、信じられない量なんだってば。

 写メで嘘くささを切り取って、尚且つ、信じられないくらいのリアルを持ち帰った、夫婦でした。


 あっ、そうそう、カミさんったら、ちゃっかりオマケ貰ってましたよ。おじさん家で揚げた自家製かきもち。
 
 これがまた、美味いんだわ♪
 
 
コメント
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