生物の多様性そして、生物の稠密性、生物の拮抗作用。

2013年05月17日 | 腸内細菌育成野菜
有機栽培を始めるにあたって、誰でも無農薬栽培を考えることでしょう。
無農薬栽培で、よく聞くのが、生物の拮抗作用です。
生物の拮抗作用で、害虫がいませんとか、拮抗作用で病気にかからないなどの話題は尽きません。

有機無農薬栽培を始めるとき、必然的にどうしたら生物間の拮抗作用を利用できるのかと考えたわけですが、答えは、見つかりませんでした。

農薬を使用しなければ、生物の多様性ができ、拮抗作用が始まるのではないかと、無農薬栽培を始めても病害虫の発生に変化はありません。

木酢液、ニンニク、唐辛子に使用をやめても病害虫の発生に変化はありません。ついには、たい肥の使用をやめても変化はありません。

生物の拮抗作用は、農地では、発生しない。

たとえば、アブラムシとてんとう虫。
初めにアブラムシが発生して、てんとう虫が発生するのですが、アブラムシとてんとう虫の発生温度に差があり、アブラムシが、低温で早期発生し農作物に十分な被害が出ます。てんとう虫の活動温度に上昇してアブラムシを捕食し始めるのですが、食べつくすことはしません。
自然界において、種を絶滅させることは、起きないのです。ヒトだけが種の絶滅を起こすようです。

でもrinndaは、めげなかった。

てんとう虫1種類で無理なら、ほかの天敵は、いないかと探しました。

いた、宿り蜂。

宿り蜂の生態分布を調べると、農地にいるもんだ。

農地の植生、昆虫類を調べると、ほとんどの害虫の天敵が存在しました。

しばらくは、昆虫図鑑と仲良しになり、てんとう虫の共食い、蜘蛛は、自分の張った蜘蛛の糸を食べ、また巣を作る。カメムシは、5回変態する。幼虫、成虫で植生が変わる。虫にも腸内細菌がいる。まだまだ図鑑の内容は不完全。

外来天敵や忌避剤を使用すると生態系を壊す。
生態系の破壊は、生物に拮抗作用を阻害する。

植物の植生を調べると、我が家の最強の植物は、アルカロイド含有の「犬ほうずき」ですが、アルカロイドを分解してしまう最強の虫、ニジュウヤホシテントウムシもどきがいる始末です。

生態系とは、複雑なものです。
都合がいい、生物の拮抗作用は、発生しません。

それでもまだ、めげないのがrinnda。

昆虫で不足なら、細菌、微生物。
細菌、微生物と言えば、たい肥。
堆肥の資料を調べなおしたが、複雑な問題(気が向いたら話します。)で使用できない。

結論、たい肥では、土壌細菌の多様性は、できない。

また、思考停止。まだ懲りないのがrinnda。

たい肥が、無理なら、細菌、微生物の一番多様性のある場所をモデルに出来ないかと考えた。

細菌と言えば、
土壌細菌学、医学、生物学書とお友達。

見つけた。

ルーメン。

牛さんの第一胃袋。ついでに見つけたのが、バイオダイナミック(気が向いたら)。

ルーメンを調べて、生物の多様性の成り立ちを見つけ利用しようと考えたわけです。
ルーメンを通って出てきた牛糞を使用しないのが、生物共存農法。

調べていくと、ルーメン微生物は、牛の腸内細菌と同様である。胃と腸は繋がっているので胃の細菌、微生物は、腸にもいる。胃酸程度では、細菌、微生物は、壊滅せず、防御方法を持っているのです。
たとえば、土壌細菌の防御法に静電合体カオリナイト装甲(rinnda命名)があります。
微生物がマイナスの静電気に帯電し、土壌構成成分のカオリナイトが、プラスに帯電し、微生物の周りに張り付き、乾燥、毒物の侵入を遮断する。他にも超リニア静電移動などもあります。

牛のルーメンを調べると、ヒトの腸内細菌も気になり調べてみました。
結論は、腸内細菌は、生命維持に重要だということがわかります。

土壌細菌、微生物の多様性を作るには、
細菌、微生物の繁殖のために生の草を土に入れること。土の中に草を鋤き込むことはしない。草は、土の上で時間をかけて堆肥化する。
細菌、微生物、昆虫は殺さない、追い払わないこと。トラクターの耕起は、少なくする。
偏性嫌気性菌にとって酸素は、毒物になり、トラクターのロータリーで土と空気を撹拌すると、腸内細菌の偏性嫌気性菌は、死滅して、再繁殖に時間がかかり、根圏土壌の嫌気細菌が少なくなります。
生物の稠密性を謀ることで、生物の調和を取り作物を栽培する。また、生物の稠密性で、拮抗作用が現れる。
土壌の偏性嫌気性菌を増やし、腸内細菌を増やせる野菜の栽培を行う。

生物の多様性、稠密性を良くすることは、ヒトの健康環境に役に立つということです。



















  



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