まぎらわしい! 医者でも勘違い! 腸内細菌と腸内細菌科

2013年05月15日 | 腸内細菌育成野菜
腸内細菌科に属する多くの菌種は、その生育環境や病原性の点で、ヒトや動物の腸管と深いかかわりを持つ。多くの菌種は、動物の腸管内に生育する腸内細菌として宿主に寄生する。ただし、ヒトや動物の腸内細菌の大部分は、腸内細菌科以外の偏性嫌気性細菌によって構成されており、腸内細菌科に属する菌数が占める割合は1%にも満たない。ヒトの糞便には1gあたり、1兆~10兆個の細菌が存在するが、この内1千万~10億個が腸内細菌科の細菌である。これ以外のほとんどは、Bacteroides属やEubacterium属などの偏性嫌気性菌で占められちいる。
それにも関わらず腸内細菌科(enterobacteriaceae:entero-消化管の、bacteria細菌、-ceae科を表す接尾語)と名付けられた理由は、かつての培養技術では酸素が存在すると死んでしまう偏性嫌気性菌が培養不能であったため、これらの存在が知られておらず、旧来の培養技術で容易に生育する腸内細菌科の細菌だけが発育したことから、腸内細菌の代表菌種だと思われていたことに由来する。
なお、生後すぐの乳幼児の腸内は例外的に腸内細菌科が優勢である。大腸菌などが出生直後に腸内に進出し、最初の腸内細菌叢で最優位に立つ。数日経つと嫌気性菌が優勢になり、腸内細菌科は徐々に減衰する。

詳しくはWikipedia:腸内細菌科
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする