りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

動くサナギ。

2015-07-02 | Weblog
昨日の朝。

出勤しようと家を出たら、庭先でウゴウゴと動くモノが。
どうやら昆虫のようで、しかも何かの拍子にひっくり返ってしまい足をバタバタと動かしているようだった。
平日の朝が慌ただしいのはワタシも他の人と同じ。
だが、キリストの次に慈悲深いワタシ(笑)は、そんなことも顧みず、その昆虫に近づいて手にすると、ヒョイとひっくり返してあげた。

驚いた。

セミだった。
しかも、サナギの。



木の幹や家の外壁にくっ付いている抜け殻は数え切れないほど見てきたが、まだ脱皮していない、しかも動いているサナギは、生まれて初めて眼にした。
薄茶色の表皮の内側に、少し青みがかった羽が見える。
小学生の頃に見た昆虫図鑑に載っていた写真と同じだ。
サナギは、居心地が悪そうにしばらくの間は庭先を迷子のようにウゴウゴと動いていた。
一分一秒でも惜しまれる平日の朝、さすがに昆虫観察で会社に遅刻する訳にもいかないので、サナギが塀の方に近づいたのを見届けると、ワタシは車に乗り込んだ。

梅雨明け前に目覚めてしまったこのサナギ。
せっかちなのか、それとも間の悪いのか。
どちらにしても、どこかしら自分に似ているような気がして、妙な親近感を抱いてしまった(笑)

成虫のセミの寿命は、たしか一週間足らずのはず。
はたして、あのサナギは盛夏を満喫することができるのだろうか。

※昆虫が苦手な人、ごめんなさいね。
コメント
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