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りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

チノパン今昔。

2025-05-25 | 買い物
この写真のパンツ。

今から32年前の今ごろ、つまり、1993年の初夏に、かつて広島にあったジーンズShop〈Pick Up Shimizu〉で購入したチノパン。

モノ持ちがいいだけでなく、我ながら〈よくそんな大昔のことを憶えてるな〉と、思う。

しかし、それには理由があるわけで。




          ◆



このチノパンを購入した頃は、すでに働いてはいたが、まだ独身だった。

(例外の人もいるのだろうけれど)、独身の社会人というのは、だいたいお金の使い方がデタラメなわけで。

少なからず、ワタシはそうだった。

このチノパンもそれなりの金額で買った代物で、たしか、購入時に数枚の福沢諭吉を財布から出した記憶がある。

そんな大枚を叩いて購入したモノだけに、作りもしっかりしていて、肌触りがよくて、よし、このチノパンは、〈ここぞ!〉という時に穿くことにしよう!と決めたのだった。

それからしばらくして夜の街で集まりがあり、その時穿いていったことを今でもよく憶えている。

だが、それ以降、二度と穿くことがなかった。

それは、それ以後〈ここぞ!〉という機会が無かったから・・・ということではなく、それとはまた別の理由で。



要は、太ってしまったのだ。



不摂生が祟ったのか、この直後に10kg近く一気に増えてしまった。

穿けなくなったからと言って安易に手放すのは、あまりにも惜しいし、悔しい。
なんとか、また穿けないものか・・・。

そんな思いもあり、何度か減量に挑戦し、その度に〈また穿けるかも・・・〉と試したのだが、いざホックを締めようとするも、そのまま窒息死するんじゃないかと思うほど腹を引っ込めなければならず、その度に涙の断念を繰り返した(笑)


そして、そんな挫折を何度も経て至った、今日。


体重も50kg台半ばまで落ちたし、さすがにもう大丈夫なんじゃないか?

・・・というわけで、タンスの引き出しの最下層で仮死状態だったこのチノパンを久しぶりに引っ張り出し、そして意を決して、脚を通してみた。




        
        穿けた👍





最難関のホックやファスナーも、少しだけ〈フッ〉と気合いは入れたが(笑)、難なく締めることができた。



オレ、痩せたんだなぁ・・・



今さらながら、実感&感慨。

たった一度しか穿けなかったことが悔しくて手放さなかったのは事実なのだけど、今考えれば、このチノパンを穿けるようになることが、いつの間にか、ワタシの中で〈減量成功〉の目安というか目標になっていたような気がする。

だからこのチノパンは捨てようにも捨てられなかったのだろうと、自分なりに解釈しております😅

先月行った人間ドックの結果も、昨年と比べれば、劇的に改善していた。
そして、この大昔のチノパンも穿けるようになった。
これからは、今の体重維持を目標にシフトチェンジしなければ。



          ◆



今日は午後から、このチノパンを穿いて買い物に出かけた。

雨蓋が付いていて、おまけにツータックの、ちょっと時代遅れなチノパンではあるけれど、32年ぶりに穿けたチノパンだ。ダサいなんて、誰にも言わせんぞ(笑)

・・・で、このチノパンを穿いて、どこに何を買いに行ったのかを最後に記して、今日のブログを終わらせたいと思います。


         
          ◆



チノパンを買いに、ユニクロへ(笑)😅
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80代の景色。

2025-05-11 | 家族
昨日は、母と墓参りに。

一昨日、別件で母に電話した時、「明日は墓参りに行く」と言ったので、自然ななりゆきで一緒に行くことになった。

朝、実家に母を迎えに行き、クルマで出発。

車中、彼岸でもなく月命日でもないのに、何で今日墓参りするのか?と母に尋ねたら、

「お墓に供えるつもりで庭に植えたナデシコが、綺麗に咲いたから」とのこと。

お寺に着いて、バケツに水を入れて、お墓までの細い道を母と歩く。
先を歩くワタシを見て、母が言う。

「もうちょっと背を伸ばして、前を見て歩きんさい」

そして、こう付け加える。

「お父さんの歩き方に、そっくりじゃ」

仕方がないだろ、道が細いし、雨上がりで滑るかもしれんし、最近は肩こりも酷いし、昨日は寝不足だし・・・と、思いつくだけの理由を口にして答えたが、やっぱり最たる理由は、ワタシの身体の半分が親父のDNAで出来上がっているからなのは否めない。

墓に着くと、墓石を拭き、落ち葉を片付け、薄いピンクのナデシコの花を供え、けっこうな本数の線香を供え、手を合わせた。



          ◆



帰りの道中の車内で、実家の近所の話や、孫の話や、母が通う体操教室の話とか。

来月、母は運転免許の更新予定とのこと。

高齢者の免許更新となるので、ここ数日は運転適性検査の参考書とにらめっこしているそうだ。

久しぶりに参考書に眼を通しているけれど、3年前よりも憶えが悪くなった、と母は笑いながらそう言う。

確認の意味も込めて、たまに母の運転するクルマの助手席に乗ることにしているが、客観的に判断して、まぁ、まだ運転しても大丈夫だろう。

それでも、油断大敵。

少しでも危ないと思ったら運転は控えるように、と忠告はしておいた。



          ◆



父が鬼籍に入って、今年で7年。

父より4歳年下だった母は、この7年で父よりも年上になってしまった。

父は、77歳で亡くなった。

だから母は今、父が見ることができなかった〈80代の景色〉の中で毎日を過ごしていることになる。

それでもいつか必ず、父の元へ行く日が訪れる。

でもそれは、まだまだ遠い先の話だ。

その時まで出来る限り数多の景色を眼にして、父と再会した時にはたくさんの土産話をしてもらいたい。

母さん、それある意味、父より年上になってしまった貴女の義務だよ。

今日は、母の日。

いつまでも、元気で。
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青いさんごしょう。

2025-05-04 | 音楽
昨日、実家に帰った際にかつての自分の部屋の押し入れの中をゴソゴソ。

なんだか、実家に帰ってもやる事がなく退屈な時(まぁ、実家で過ごす時はだいたいそんなもんだ)は、こんな発掘の真似事ような事をしている気がする(笑)

そしたら、またまた、珍しいモノが出てきましたよ。


カセットテープの収納ケース。

いつごろ購入したモノか、もう記憶が定かではないが、このエンジ色が〈お、渋い!〉と琴線に触れて購入した憶えがある。

たぶん、〈LARK〉がタバコの銘柄だとは、まだ知らなかった頃じゃないだろうか。
だから、色だけに反応して買ったのだと思う。


左側面に、キョンキョン。


反対面にも、キョンキョン。


背面。
これは・・・薬師丸ひろ子、か?
そして、左下に小さく「MAX RAGGER」のクレジット!

今回このカセット収納ケースを見つけて一番懐かしかったのは、このブランドネームを眼にしたことかも知れない。

同世代の男にしか分からないけれど、これは学生服のブランドネーム。

ワタシも中学入学当初は、〈トンボ〉とか〈カンコー〉といったどこにでもある、いわゆるマジメな学生服を着ていたのだけれど、中学に入ってしばらく過ぎたら、ちょっと色気づきはじめたのか、この〈MAX RAGGER〉の学生服に買い替えた。
※ちなみに、下のズボンは同じ〈MAX RAGGER〉のボンタン(ワンタック&雨蓋付)🤣

・・・ということは、このカセット収納ケースは、中学2年生の頃に購入したモノだと思う。

何十年かぶりに、開けてみた。


また、キョンキョン(笑)

あの頃、ホントに好きだったんだよなぁ。

・・・で、肝心の中身。


もう何が録音されていたのか、さっぱり思い出せない。

辛うじてTechnics(❗️)のカセットテープのレーベルにだけ、ペンで曲名が書いてあった。


ほとんど解読不能だけれど、最後に


「青いさんごしょう」


・・・と、ミミズの這ったような文字で書いてあった。

これは、〈珊瑚礁〉という文字が難しくて書けなかったんだな😅



          ◆



今回、このカセット収納ケースを見つけて分かったことが、ひとつある。

ワタシは、今でもキョンキョンの出てるドラマを見たり、彼女のSNSをフォローしている。

そして、当時は知らなかったLARKという煙草を、今では普通に愛煙している。

そして最後に。
ワタシは今でも〈珊瑚礁〉という漢字は、おそらく正確には書けない。



          ◆



つまり、ワタシはこの40数年、まったくブレずに生きて来れたのだ。

・・・という事にして、今日のブログは終わります(笑)
コメント (4)
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